【一年のおわりに】今年もありがとうございました!店長佐藤と2021年を振り返ってみました
編集スタッフ 野村
2021年もあと少し。今年もお客さまの存在に支えられて歩んでこられた一年でした。本当にありがとうございます。
今回は、お客さまへの感謝とともに、店長の佐藤とこの一年の歩みを振り返ってみたいと思います。
映画公開は、じつは怖かった?
今年の当店の大きな動きといえば、映画『青葉家のテーブル』の公開。2019年に映画化決定のお知らせをして、ついに今年の6月に劇場公開。そして11月には映画DVDの販売も開始しました。
映画の制作に、監督たちとともに奮闘した佐藤は、映画の公開が怖かったと話します。
佐藤:
「これまでは『雑貨屋だけれど、オリジナルのブランドを立ち上げて洋服をつくりました』や『ECサイトだけれど、ドラマをつくって配信することにしました』など、ある種のギャップをどこか面白さとしても受け止めていただきながら歩んできました。
映画ももちろん、その延長線上にある取り組みであると理解しつつも、つくった作品がメジャーな海のなかで航海を始めてしまうプレッシャーがありました。
ひとつの邦画作品として、これまで以上に広く様々な方に届くことになるんだという怖さが、どこかにあったように思います」
佐藤:
「でも、それは自分がただ感じてしまっている怖さであって、私たちが映画をつくろうと思った背景とは違うよなと。
私たち『北欧、暮らしの道具店』のことを大好きだと言ってくれる人たちを少しでも裏切らない作品にする。そのことだけに集中しよう。それが私の一番大事な仕事だと、公開するまでずーっと、自分に言い聞かせていました。
公開後も、お客さまに映画のことを嫌いになられたらどうしようと考えると怖かったけれど、寄せられるアンケートやSNSの感想を見て、観てくれた大半の方達に喜んでいただけているのがジワジワと伝わってきて、『良かった〜』と、そのことにはホッとしています。
でもその他のことは、まだ相変わらず分からないなっていうのが正直なところです(笑)」
「フィットする暮らし、つくろう」をシェアしたい
今年は映画『青葉家のテーブル』の他にも、Webドラマ『ひとりごとエプロン』の第3シーズン、そして新ドラマである『スーツケースジャーニー』もこの12月に公開され、映像作品が充実していた1年でした。
映像を作ることで、お客さまに届けたかったメッセージとはどんなことなのでしょうか。
佐藤:
「映画やドラマに限らず、発信する全てのコンテンツや商品でシェアしたいなと思っているのは、北欧、暮らしの道具店は『私たち』みたいな『誰か』がフィットする暮らしをつくるのを助けるメディアで、だからこそお客さまと一緒にユニークな視点や新しい選択肢を見つける、というところに尽きます。
映像作品については、そのメッセージがシェアできる作品になっているかどうか、監督やプロデューサー、制作会社の方たちと、脚本を作る段階からとにかく必死にコミュニケーションを重ねていきました。
私たちのお店がお客さまとシェアしたいのは、『フィットする暮らしってこれですよね〜。ホッとしますよね』ということだけじゃなくて。
同じようなことを感じたり考えているのって自分だけではないんだと思えたその先に、次にアクションを起こしたい何かが見えてきたり、人生にささやかにでも希望をつくっていくために、一緒に色んな選択肢を見つけていけることを願っています。
だから、『フィットする暮らし、 “つくろう” 』という、一緒につくっていきたいという表現になっているんだと思っています」
チャポラーのみなさんにも、支えられました
同じく今年、ますます多くの応援をいただき盛り上がっていたのが、インターネットラジオ「チャポンと行こう!」。
佐藤にとっても、より大事な存在になっているようでした。
佐藤:
「リスナーの皆さんの気持ちをゆるめる、というコンセプトでやっていたラジオが、たまたま今の時勢にフィットしたおかげもあってか、たくさんの反響をいただけるようになったと感じます。
再生数など数字で見えるものはもちろんだけれど、送ってくださるお便りの数とその内容の濃さでそのことをひしひし感じていて。
一通一通がありがたいことに、本当に真摯な内容で。毎朝、仕事を始める前に未読のお便りに目を通していて、ありがたいな〜、さぁ今日も頑張ろ!って思えるんです。
このラジオが家事のお供に役立っていますとか、2人のおしゃべりに救われていますっていうお便りをたくさんいただけて、むしろ私たちがそのお声に元気をもらっています」
佐藤:
「子どもの寝かしつけに役立っていますとか、不安な気持ちを抱えている夜にチャポンを聞くとゆっくり眠れますというメッセージもいただけて。
そうやって一番疲れがたまっていて、あとはもう寝るだけという1日の終わりに私たちのラジオを選んでもらえるのは、すごく嬉しくてありがたいことだなと思うんです。
1日の終わりに、安心できる気持ちを取り戻して眠るのは本当に大事なことだと私自身もすごく感じていて。
そうしたことに役立つアイテムやコンテンツをお届けしたいし、ラジオはダイレクトにそうした安心感をお届けできる方法なんだと考えると、北欧、暮らしの道具店として、とても広がりがあったな〜と思います」
今年は自分も、当店のヘビーユーザーに
▲「このオリジナルのエプロンも、目にするたび元気の出る柄で、家事のやる気も出る、そんなアイテムだと思っていて」と佐藤佐藤:
「今年はとくに、私自身が北欧、暮らしの道具店でよく買い物していました。
私たちは、暮らしの中の具体的なお悩み解決というよりは、これがあると気持ちが楽になるものや、元気になるものを中心にお届けしていて。
洋服は5年前から作ってきて、より自分の年代の人も含めて着ていて心地がいいと思える洋服に近づけているのかなと思います」
佐藤:
「オリジナルで作ったネイルも愛用していて。パソコンのキーボードを打つ時など、何気なく目にする爪に色があると気分があがります。
ネイルを開発するまで、自分の手の指にはネイルを塗ってこなかったんです。家事もあるしと思って。
でも今年はほぼ毎日ネイルを塗るようになって、些細なことでもこんなに気持ちが嬉しい方向に変わるんだと実感しています」
▲この日着けていたピアスとイヤーカフ、そしてニットやサロペットも当店オリジナルのもの。「自然と手にとりたくなる、合わせやすさがお気に入りなんです」
来年も、あの手この手でがんばります
佐藤:
「秋の日の夜に、なんの気なしに当店のサイトを見ていたら、『秋の夜長にあったかアイテムに包まれながら、映画のひとときを』というお買い物グループが出ていていたんです。
あったかアイテムが売っているのかな〜とそのページを開いたら、もこもこ靴下やルームウェア、ブランケットなどのあったかアイテムはもちろん並んでいるのだけど、その中に『青葉家のテーブル』と『ひとりごとエプロン』のDVDが一緒に並んでいて。
それを見て感動しちゃったんです。秋の夜長に、あったかアイテムだけじゃなくて、その先の映画の時間まで自分たちでおすすめして提供できているんだ〜って!」
佐藤:
「お客さまの暮らしのそばに置いてもらえるモノやコトで、私たちのお店がお届けできる範囲を広げていくというのは、私が長年実現したいと思ってきたことだと改めて気づけたんです。
そんなお店の理想像を今まで明確に描いてきたわけではないんだけれど、ある日気づいたら、そうだよね、そういうことがやりたかったんだもんなって思えて。
今年は特に、そんな嬉しい瞬間に立ち会うことができたし、なりたい姿に一歩一歩近づけているのかもと実感できた一年でした。
これからもあの手この手で、お客さまのお役に立てることを作り上げていくというのが、私が生涯かけてやることだと思って、来年も頑張っていきたいですね」
▲「今日の話って、お湯でいうと50℃くらいの超熱湯だ〜(笑)」と佐藤
熱湯トークに盛り上がった、店長佐藤とのインタビューの模様をお送りしてきました。
来年もお客さまへ、ユニークな視点や新しい選択肢をお届けできるような、様々な企画や新商品のお知らせを予定しています。
2022年の「北欧、暮らしの道具店」もどうぞよろしくお願いします。
今年も一年、ありがとうございました。皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。
***
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【写真】鈴木静華
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