【働き者の日常着】家事もお出かけもおまかせ。後藤由紀子さんが着る、毎日のワンピース
ライター 藤沢あかり
気づけばこればかり着ている、という服があります。言わば、わたしの日常着。ただこの服が、とっておきのお気に入りの1枚かと言われたら、決してそんなわけではないのです。それなのに、つい手にとってしまう。そしていつの間にか、何年も着ていたりもします。
でも、できることなら、なんとなく選んだものよりも胸を張って「これがいい」と思った一枚を、長く愛する日常着にしたいものです。
衣食住美を通じて、誰もがいまの場所でしあわせに生きる「根のある暮らし」を提案する、ライフスタイルブランド「石見銀山 群言堂」。ここで作られる服はどれも「気づけばこればかり」と、一着を10年、20年と長く着続ける人が少なくないそう。これはまさに、「とっておきの日常着」です。
毎日のように着たくなる服には、どんな共通点があるのでしょう。
(この記事は、「群言堂」の提供でお届けする広告コンテンツです)
心も体もリラックスできる「気分の上がる服」
静岡県沼津市で、雑貨店『hal』を営む後藤由紀子さん。いつも笑顔を絶やさない彼女のまわりには、自然体でご機嫌な空気が満ちています。その秘訣は、毎日の服選びにもあるようです。
お話をうかがうと、その時々の自分の暮らしや気分にぴったり合う服を選ぶように心がけているのだとか。
後藤さん:
「お洋服で『気分が上がる』って大事なことですよね。
ただ、そうは言ってもわたしはお店にも立つし、家で料理もします。その合間に、ちょっとソファにごろんとしたいときだってありますし(笑)。だから毎日の日常着は、自分にとって我慢がいらない、リラックスして着られるものがいいかな。
最近は、とことん着心地重視で、肌になじむコットンやリネンが好きです。じゃぶじゃぶ洗えてしわになりにくい、アイロンのいらないものを選んでいますね」
▲この日、後藤さんが着ていたコットンのワンピースはファブリックメーカーと一緒に企画したオリジナルデザイン。ひじまで隠れる袖丈やすっきりとした首元の開き具合など、細かなディテールに心を砕いたそう。
後藤さん:
「ちょっと体がきゅうくつで肩が凝るとか、手入れが面倒だとか、家事をするときに袖が邪魔になるとか……どれもデザインのかわいさの前では、ほんの少しのことなんです。若い頃は、全部おしゃれのための『我慢』だと思えていましたが、いまはそういう小さなストレスが、自分の機嫌に直結するとわかってきました。
ものづくりを真面目にしている信頼できるメーカーであるとか、大切な友人が関わっているというような、製品の背景にある物語も気になりますね。これは仕事柄もあるのかな。そういうお洋服は着ていて気分も上がるし、大切にしたくなるんです」
そんな後藤さんに、群言堂の服を実際に試していただきました。
水仕事も店番も。
腕まくりできる働きものワンピース
▲二重織ツイルワークワンピース(ピンク)。幅広い体型を受け入れるドロップショルダーで、153cmの後藤さんが着るとこんなシルエットに。
「二重織ツイルワークワンピース」は、水仕事も揚げ物も気にならないかっぽう着の便利さと動きやすさ。そこに、ちょっとそこまでお出かけできるデザイン性をプラスした、まさに日常着にぴったりの一枚です。
後藤さん:
「すごく動きやすいんですね。袖口のリブがしっかりしているから水仕事もしやすいし、ぎゅっとまくるとパフスリーブみたい。襟元も開きすぎず詰まりすぎず、さっとかぶりやすくてちょうどいい感じです」
▲「リブがしっかりしているし、縫製も丁寧で丈夫なつくりですね。この生地なら、気兼ねなくどんどん洗っていくうちに、柔らかく気持ちいい感じに育ちそう」
ベーシックなカラーもあるなかで、後藤さんが真っ先に選んだのはピンク色でした。
後藤さん:
「明るい色は、それだけで気分が上がります。以前、わたしのことをよく知る友人が『赤が似合う』と言ってくれたことがあったんです。それ以来、赤やピンクのような明るい色も積極的に試してみるようになりました。
まわりの人の『似合う』に素直に従ってみたら、新しい自分に出会えた感じです。これは落ち着いたピンクだから、白やベージュ、キャメル、黒、紺……どんな色にも合わせやすそうですね」
「お店に立つ日にも、活躍しそうです」と後藤さん。ボトムには、すっきりとしたシルエットのアイボリーのパンツを合わせました。
後藤さん:
「わたしにとってお店は、もうひとつの家のような場所なんです。日常に着る服は、家でもお店でも気楽に過ごせて動きやすいもの。それでいて、誰かに誘われたらそのままランチにも出られるくらいのおしゃれさや清潔感でありたいですね。このワンピースなら、そんな気分にもばっちりフィットします」
「ほどよくきちんと」でお出かけもご機嫌に
▲インディゴ二重織ツイルワークワンピース(インディゴ)。
仕事帰りには、ふらりと映画を観て帰る、なんていう日も。こちらは色違いのインディゴ染めに、とろみのあるやわらかな素材のロングワンピースを重ねた、ちょっとお出かけバージョンです。
後藤さん:
「きれいな藍色に映えそうな柄物をのぞかせてみました。このくらいの丈感のワンピースは、ボトムの重ね方でいろいろ遊べるんですね。わざわざ着替えなくても、重ね着やアクセサリーの合わせ方次第で雰囲気が変わるのがうれしいです。
それにゆったりしたシルエットだから、タートルのカットソーやニットを重ねても良さそう。もう少し寒くなってきたら、ストールやマフラーで色を足してみたいです」
後藤さん:
「両方に大きめポケットがあるのもうれしいです。ワンピースはポケットがついていなければ買うのをやめちゃうくらい、必須。これならスマホとハンカチ、お財布だけを持って手ぶらで買い物にも行けそうですね」
気軽に羽織って、年中活躍。
じゃぶじゃぶ洗える万能ジャケット
▲インディゴ二重織ワークジャケット。洗濯をするたびに、色も手触りも味わいのある風合いに育ちます。
夫と外食に、というときはこんなコーディネートを楽しみたいと教えてくれました。
後藤さん:
「インディゴ染めのワークジャケットに、いまお気に入りの花柄のワンピースを合わせたら甘すぎずほどよい感じになりました。
このジャケットも、手首の内側にリブが入っているんですね。まくりやすいだけでなく、風が入りづらいから暖かく着られそう。お買い物に行くときにさっと羽織るだけでもさまになると思います。今日は靴やバッグもきれいめでまとめてみましたが、Tシャツとパンツのようなカジュアルスタイルに合わせるのもいいですよね。一年中重宝しそうです」
日常着は暮らしの延長線。だから包容力のあるものを
後藤さん:
「日常着は、どんなときでも受け止めてくれて、気持ちよく着られる包容力のあるものだとうれしいですよね。群言堂のアイテムは、そういう生活の一つひとつに寄り添った、まさに暮らしの延長線上にあるようなお洋服だと思います。
東京から沼津にUターンで戻り、いまは地元を応援するような気持ちで暮らしています。だから、島根の大森町でものづくりを続けながら、その土地の魅力を伝える姿勢にも、とても共感するんです」
▲世界遺産の「石見銀山」でも知られる島根県の大森町。群言堂はこの町で誕生し、全国の職人と手を取り合いながら、いまもここから発信されています。
オンとオフ、よそ行きと普段着、なんて言いますが日常の大半は、その境目がはっきりしないグラデーションのようなもの。食器を洗う時間も、ご近所ランチも、家族のためにフライを揚げる時間も、どれもが地続きで、わたしの「日常」です。
着心地やデザイン、お手入れのしやすさに加えて、四季折々の気候に沿った天然素材、真摯なものづくり。すべてにおいて、わたしにとって「これがいい」と思えるものを選べたら、それこそが、この先の心と体を長く支える日常着となっていくのかもしれません。
【写真】神ノ川智早
もくじ
後藤由紀子
静岡・沼津の路地裏に構える雑貨店「hal」オーナー。夫と長男、長女の4人家族。家族との時間を大切にするスタンスや暮らしぶり、ファッションなどが注目されている。近著に『毎日のこと、こう考えればだいじょうぶ。』(PHP研究所)http://hal2003.net/
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