【一年のおわりに】2022年はどんな年だった?店長 佐藤の家を久しぶりに訪ねました
編集スタッフ 野村
2022年もあと少し。
振り返ると今年は、ドラマ『庭には二羽』が公開、会社の上場、開店15周年を迎え、ラジオ「チャポンと行こう!」の公開収録イベントもありました。
そんな挑戦がありながらも、こうして「北欧、暮らしの道具店」が今を迎えられているのは、いつもお客さまの存在が近くにあったからだなぁとスタッフみんなで感じています。
そこでお客様への感謝とともに、店長の佐藤とのおしゃべりを通して一年を振り返りたい、と久しぶりに自宅を訪ねました。
▲一年ぶりに佐藤の家を訪ねると、いらっしゃ〜いとコーヒーをいれて迎えてくれました
不思議と、うまくまとめられない年だった?
私・野村から、率直に今年の当店を店長として振り返ってみて、どんな一年だったかを尋ねてみました。すると佐藤は答えに困った様子で、おしゃべりが始まりました。
佐藤:
どんな一年だったかなぁ……。
今年もいろんなことやっているけれど、2022年はこんな年でした、って一言で総括するのが難しいなと感じています。
色々やったはずなのに、なぜかシャキッとした言葉が出てこないんです。
野村:
でもその感覚はスタッフの1人として分かる気がします。何だかうまくまとめられない年だったかもって……。こんなこと書いて大丈夫でしょうか?(笑)
佐藤:
いいと思う! きっとお互い感じていたことだから、それが事実なんでしょうね。今日はこうやっておしゃべりしながら、この感覚をまとめていきたいですね〜。
これまで以上に、対話を重ねた一年かも
佐藤:
もしかすると、お店のスタッフ全員で、また新しい景色を見ようとしている端境期にいるのかなと思うんです。
開店15周年にあたって「歳を重ねること」「長い年月をともに歩んできたこと」を、お客さまともスタッフとも大事にしたいと考えてて、今この瞬間もそうした気持ちの最中にいるんですね。
これは、オリジナル商品の企画の立て方でも感じています。
世の中の環境が変化していく中で、お客さまが今これは自分のために必要だと感じてくれるアイテムってなんだろう、ということをこの一年でたくさん話し合いました。
野村:
そうなんですね。僕がいるメディア編集チームでも、原点に帰る、というか、改めてお客さまにとっての当店の記事の届け方ってどうあるべきなんだろう、ということをチームメンバー全員で考える時間が増えています。
記事の企画立ての段階から大事にすべきことって何だろう、と改めて模索するようになってきている今年だからこそ、まだうまくまとめられない、と感じるのかなぁと。
佐藤:
うんうん。今までの15年間を振り返りながら、ここから先を考えてきた一年だったのかもしれないですね。
今年はこうだったね、と一言で言えないのは、自分たちの在り方をこうやって長い時間軸でとらえるようにしていたからなのかなぁ。
「ゆっくり・じっくり」付き合えるお店に
佐藤:
先日、「チャポンと行こう!」に、小学5年生の女の子からとっても愛らしくも真剣なお悩み相談のお便りが届いたんです。
また、商品ページでシニア世代のモデルさんを起用したことで、「歳を重ねても、これからもずっとこのお店を好きでいていいんだなと思える」というお声をお客さまから頂くこともありました。
こうしたことは、長い間お店をやってきたからこそ出会えた景色だなぁと実感していて。
幅広い世代の方に、少しずつ熟していく自分たちの姿を見てもらえることは、希望があることかもしれないなぁと。
佐藤:
ほかにも、「チャポンと行こう!」を一年かけて数十回分をじっくりと聞いてくれているリスナーさんがいらっしゃったり。
読み物や動画コンテンツも、知りたい・じっくり見たいと感じたタイミングにアプリで検索してゆっくり楽しんでいるというお声もいただいたり。
そうやって、お客さまひとりひとりと当店との関わり方に広がりができてきたように感じています。
もちろんワクワクしてもらえることはこれからも大事に。その上で、これから本当に長く、このお店と一緒に歩んでいきたいと少しでも感じてもらえるような場所や人でありたいなぁと、これまで以上に思うようになりました。
このことは自分の中では、今年の大きな心境の変化でもありますね。
野村:
今まで時間をかけて準備してきたことがたくさん表に出てきた一年だからこそ、お店にとっても特別な年になったのかな、と感じました。
お客さまが「ゆっくり、じっくりできる場所」として長く付き合っていただけているなら嬉しいし、そうした姿に近づくためにやるべきことをやっていきたいです。
……よかった。佐藤さんと話したことで今年のお店の姿をうまく言葉にできた気がします!
20代の私も、60代の未来の私も、愛用したい花瓶
野村:
お店の15周年企画として発売された商品のひとつにガラスの花瓶がありました。企画から佐藤さんが関わってきた商品でしたよね。
佐藤:
20代の過去の私も、40代の今の私も、60代になった未来の私も、このデザインなら花を一輪買ってきて生ける姿を想像できるような花瓶ってどんなのだろう、と考えていました。長い時間軸をイメージしてもらえるものにしたいなぁって。
素材をガラスにしたのも、昔の自分も良いなと手に取っていたものだし、この先いつまでも素敵と思えるだろうと考えたからなんです。それに、花を生けていない時の佇まいもかわいいし。
忙しくて精神的に余裕がない時は、私も花を飾れないことはあります。そんな時にも、花を生けられていない、という罪悪感を感じないものにしたかったんです。
佐藤:
これからの季節に本領発揮するのは「pot」の花瓶。なぜなら、球根ポットにもなるデザインだからです。
1〜3月はヒヤシンスやスイセンなど、球根のお花が花屋にどんどん並ぶ季節。このシーズンが私は一番好きです。チューリップもあるし、ミモザも出てくるしと好きな花たちがお店に並び始めるから、年始からの花屋さんは訪れるだけで心が躍っちゃう(笑)
だからこのお花のハイシーズンを楽しみつくすためには、どんな花瓶にしようかな、とも考えていました。この2つの花瓶が暮らしにあったら、きっと楽しい、って心から思います。
▲当店オリジナルのピッチャー型の花瓶も佐藤の愛用品。3種類ほどの花をたっぷり生けるのはもちろん、1〜2種類だけ生けたり、野花のような素朴な花を生けるだけでもサマになる飾りやすさがお気に入りなのだとか佐藤:
ピッチャー型の花瓶ってすごく使いやすい。
口が広いといっぱいお花を生けなきゃと思っちゃうかもしれないけれど、ピッチャー型で持ち手のデザインもあるから、注ぎ口に花を立てかけるように飾るだけで、少ないお花でも素敵に飾れます。
……さっき今年一年のことは、はっきり言葉にできなかったけれど、花瓶のことはハキハキ喋れちゃうね(笑)
来年も、お客さまと並んで歩んでいけたら
野村:
最後に、3年ぶりにお客さまとの対面イベントになった、ラジオ「チャポンと行こう!」の公開収録のことについても聞かせてください。
僕も、収録していたラジオを改めて聞いてみて、お客さまの拍手や笑い声のひとつひとつが本当にあたたかくて、ありがたいなぁと感じました。当日佐藤さんは、会場のホストとしての緊張も大きかったですよね。
佐藤:
ほんとうに、あの場があたたかい空気に包まれていてよかったです。「チャポンと行こう〜!」って掛け声にわーっと拍手が巻き起こって、「なんてあたたかい方たちなんだろう!」と思わずにはいられませんでした。
それに緊張もしていたけれど、お客さまと会った時に私自身にどんな気持ちが湧き上がってくるんだろうっていう好奇心の方が強くて。
佐藤:
実際にあの場に出た時も、感動で胸がいっぱいになったという気持ちとも違って、やっと会えましたね!という気持ちでした。
それぞれ別々の人生を歩んでいるけれど、たまたま交わった時に「いいね」と思えることは一緒だと感じられる同志みたいな存在というか。
だから、拍手や笑い声も含めて、友達に囲まれて自然と話しているようなリラックスした空気があの場所にはあったかもしれません。
佐藤:
お店を創業した時から、お客さまと一緒に並んで歩んでいけるようなコミュニケーションができればと願ってきました。
お店も年を重ねながら、オリジナルの商品を通して「フィットする暮らし」をつくるのをお手伝いしていきたいとか、動画や読み物を通してお客さまと一緒にユニークな視点を見つけていきたいとか、いろいろなやり方でお客さまとコミュニケーションを取れるようになってきて。
だからこれから先も、もっとゆっくりじっくり付き合ってもらえるようなお店の姿であり続けられたらいいなと思うんです。
来年もお客さまへ、ワクワクしてもらえるような、そしてゆっくりじっくりとお付き合いいただけるように、様々な企画や新商品のお知らせを予定しています。
2023年の「北欧、暮らしの道具店」も、引き続きどうぞよろしくお願いします。
今年も一年、ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。
***
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【写真】鈴木静華
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