【これから着てみたい服】「植物の色」をお守りに。自分らしくいるための身近なアイデア
ライター 小野民
にっこり笑って、心穏やかな自分でいたい。けれど、気づけば日常の忙しさに流されるまま、余裕なく日々が過ぎ去っていきます。
「いい感じのわたし」になるために、無理して習慣を変えたり、常にじっくり物事に向き合ったりするのは大変です。でも、少しの工夫や身近な道具で、毎日の景色をちょっぴり変えられたら……。
たとえば、日々まとう服がお気に入りなら、ありたい自分に近づけるはず。そんなときに出合ったのが、「石見銀山 群言堂」の「里山パレット」です。
群言堂は、衣食住美を通じて、誰もがいまの場所でしあわせに生きる「根のある暮らし」を提案する、ライフスタイルブランド。里山パレットは群言堂の拠点がある島根県の石見銀山 大森町周辺の里山から採れる植物の色で染めた服のシリーズで、自然由来の美しい色と、天然素材を国内縫製でていねいに仕上げた着心地の良さが魅力です。
やさしい色を身にまとっていると、なんだか心もふわっと軽くなりそう。里山パレットがワードローブにあったなら、日々の装いと共に、心持ちも明るくなる予感がします。
モデルで一児の母でもある下道千晶(したみち・ちあき)さんは、暮らしに自然を取り入れることでバランスをとっているそう。そこで、下道さんが自然の力も借りながら日々を過ごすコツや心持ちを知りたくて、ご自宅へ。里山パレットと手持ちの服を合わせたコーディネートも見せてもらいました。
(この記事は、群言堂の提供でお送りする広告コンテンツです)
体と心に素直に。心地よくて、楽しい方へ
主に都心で仕事をしながら、暮らしの拠点は自然が身近な郊外に置いている下道さん。仕事のために遠くへ出かける不便さもありながら、今の暮らしのバランスはちょうどいいそう。
下道さん:
「一生懸命な仕事時間も大切ですが、がんばっている自分だけだと、自分らしさや素の自分とは少し遠ざかってしまう感覚があります。そこで必要になるのが、わたしにとっては自然が身近にある生活なんです」
何かを選択するときには、わくわく、心地よい方を選ぶようにしているのだと教えてくれました。それは、もの選びにも言えること。心地よさを基準にしたら、自宅の古民家修繕で使う塗料や、日常の服など、自然由来を選ぶことが増えていきました。どれも、触れたときの気持ちよさがお気に入りなのだそう。
植物が見せる魔法のような色とりどりの服
▲かわり織りリネン リネンパレットジャケット(ブルーグレー)
天然素材と植物染料を使った群言堂の「里山パレット」シリーズは、自然を身近に感じるにはぴったり。リネンのブラウスやワンピースは、染料となる植物によって異なるさまざまなカラーバリエーションがあります。その中から、下道さんがまず気に入ったのは、ブルーグレーのジャケットでした。
涼やかなブルーに惹かれたそうですが、染料は山菜でお馴染みのタラの「芽」ではなく「実」を使ったもの。秋に実をつける紫色の実を収穫し、ボタニカルダイ※という手法で仕上げます。
※ボタニカルダイ…植物の色素に少量の化学染料を加えることで色の強度を補う手法。
下道さん:
「肩周りが楽ちんな着心地で、形がきれいなのも嬉しいです。つやっと高級感があるのでおでかけ着としてもいいですね。
里山パレットの服はベーシックな形で、他のブランドの服や手持ちのアクセサリーと合わせやすいのも素敵です」
アイテムはこちら
▲リネンパレットラウンドブラウス(テラコッタ)
次に袖を通してみたのは、ラウンドブラウス。このテラコッタはシダを使った色です。
下道さん:
「オレンジ色とはいえ落ちついていて、普段着にも取り入れやすいですね。明るい色でおしゃれしたい気持ちに寄り添ってくれそう。ラグランスリーブなので、肩まわりもきれいに着られて、いろんな体型の人にフィットするデザインだなと感じました」
▲テラコッタの染料になるシダの葉
群言堂のある大森町には、シダがたくさん生えていて、どうにか使えないものかと考えていたそう。そして、根っこごと煮出して染料にしたらこんなに鮮やかに。魔法のような色の不思議を、里山の植物はたくさん見せてくれるといいます。
今回着用したタラノキのブルーグレー、シダのテラコッタのほか、シーズンごとに少しずつ入れ替わりながら、さまざまな植物と色が登場しています。
これまで里山パレットに使われたのは、大森町周辺の草木のまだほんの一部。これからどんな植物の色が仲間に加わっていくのかも楽しみです。
着ている方が楽。心がほどける服を届けたい
里山パレットをまとって、すっかりくつろいだ表情を見せてくれた下道さん。「身体も気持ちもリラックスしてもらいたい」という群言堂の想いがかたちになって届いていることを実感しました。
里山パレットに込められた想いを教えてくれたのは、大森町で育ったという群言堂の峰山由紀子(みねやま・ゆきこ)さん。東京の店舗で勤務した後、本社への異動を機に現在は再び自然に囲まれた生活を送っています。
峰山さん:
「里山パレットの服もそうですが、群言堂では、包まれていることが嬉しい服をつくっています。天然素材で国内縫製にこだわるのは、長い間使われてきた素材や技術だから。日本ならではの暑さ寒さを上手に調節できるし、肌あたりの心地よさも魅力なんですよ。
そして、わたしたちがものづくりをしている大森町は、四季の変化が豊かで美しい場所。春には筍、秋には胡桃を食卓に、梅やヤマモモは果実酒に……野花を飾るなどささやかなことも含めて、普段からさまざまな場面で植物の恵みを暮らしに生かしています」
峰山さん:
「この小さい町で集めた植物の色を、みなさんが身につけることで、島根県を感じてくれたりやさしい気持ちになったりしてくれるといいな、と願いながら染料になる植物を集めています。里山パレットが、自然の取り入れ方のひとつの選択肢になればとの想いもあるんです。
東京都内の店舗で働くあるスタッフは、里山パレットをきっかけに植物に興味がわいて、道端の草や街路樹に目が向くようになったそうです。身近な自然を見つけるのを楽しんでいる様子を聞くと、嬉しくなりますね」
里山パレットの服には必ず、染料となった植物の手描きの絵と説明のタグがついています。「へえ、なるほど」と読み込んでしまうタグとの出合いは、ささやかなサプライズ。下道さんも「手紙を受け取ったみたいですごく嬉しい」とにっこりでした。
服と一緒に深呼吸。自分のままでいたいから
下道さん:
「植物で染められた色は、均質じゃなくてゆらぎがありますよね。人の目にはそういったゆらぎがある方がしっくりくるそう。里山パレットの色に自然と惹かれる理由もそう考えると納得です。それに天然素材の服は、一緒に呼吸している感じがして気持ちがいいんですよ。
身につけたものを目や身体が喜んでいると、思考も前向きになっていく感覚があります。里山パレットの服は、植物に包まれて、緊張がほぐれて素の自分に戻れる服だと思いました」
植物の恵みと、つくり手のやさしさに包まれて
「わぁ、素敵な色」。里山パレットの服を見た第一声の多くは、こんなふう。身にまとった自分も、周囲の人の心もふわっと柔らかく溶かすのは、植物の色の持つ力なのでしょう。
普段忙しなく生活しているほど、遠ざかっていきがちな自然や植物。でも、触れたい、身近に感じたいという気持ちは、多くの人の心の中にもあるものかもしれません。それはきっと、自然に近しいものを取り入れたときの心地よさが、記憶のどこかにあるから。
里山パレットをまとうと、植物の美しい色につられて、鏡の前で思わず口角が上がります。どうにもうまくいかない日だって、自然体でいられる服の力を借りれば、軽やかに乗り越えていけるはず。そんなお守りのような一着と出合うことができました。
【写真】吉森慎之介
もくじ
下道千晶(したみち ちあき)
モデル。千葉の古民家で、自然に寄り添う暮らしを実践しながら、農業に従事する夫、息子との3人で暮らす。染色作家として、染め直しのオーダーやワークショップ講師も手がけている。Instagram:@chiaki__sh
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