デザイナー波々伯部

こんにちは、デザイナーの波々伯部です。少し肌寒い先週から一転、ここ数日は本格的に初夏を思わせる気候に。毎日、今日は寒い？暑い？と天気予報とにらめっこの日々です。

本日はそんな季節の変わり目にもおすすめの、日常からお呼ばれのシーンまで使える大人の頼れるミニハンドバッグをご紹介します。

定番アイテムだからこそ、お手持ちの服にぴったりくるものを選んでいただけるよう２種類のデザインをつくりました。

 

いつもの装いに少しの変化が欲しくて

昔からファッション好きで、いろんな服を着ることを楽しんでいましたが、子どもが産まれてからというもの、装いはカジュアル一辺倒。服は動きやすくて手入れのしやすいもの、バッグは両手が空く大容量のリュックやショルダーバッグ、という具合に。

そんなカジュアルさも楽しんではいたのですが、ふとした時に「あれ？こんなにラフな格好で大丈夫？」と年齢を重ねるにつれ、不安になることも増えてきました。

子どもの成長とともに装いもアップデートしよう！と意気込んで新しい服を買ってみるも、それに合う小物がない、と肩を落とすこともしばしば。

それならば発想を逆転、洋服よりもまず小物を変える方が簡単に印象が変えられるのでは？と考え、いつものコーデに合わせるだけで、きちんと感が出て装いがアップデートされたような印象になるバッグを企画することにしました。

 

特別感と日常使い、どちらも諦めないために

ちょっとしたお呼ばれにも使えるきちんと感と、日常使いできること。この２つを両立させるために一番こだわったのがサイズ感です。

小さめのバッグを持った時の立ち姿や、手でバッグを持つ所作にはどことなく女性らしさが漂います。

この感覚を生み出すサイズと、必要なものがちゃんと入って欲しいという切実な思い。どちらも諦めないサイズ感を叶えるため、レザーに近い素材を使って試作を作っては物を入れて検証する、を繰り返しました。

その結果、どちらの形もマチの幅を調整することで、見た目のかわいらしさと普段使いしやすい容量を実現しました。

▲ワンハンドルはこれくらいの量がちょうど良くおさまります。

ボストン型の方が容量は多めになりますが、上部が開いているワンハンドルでもおでかけに必要なものはしっかり入ります。

また、どちらの形も開口部が大きく開くことも意識したポイント。小さいながらもガバッと開くことで中身が見渡しやすく、荷物の出し入れもスムーズに。

▲330mlのペットボトルがギリギリ頭が出ない高さ。横に寝かせても入ります。

 

ベーシックなボストン型と、アクセントになるワンハンドル型

実は最初は１つの形のバッグを作るつもりでした。ところがサンプルで２つのデザインを作ってみると、それぞれに違った良さがあるバッグが出来上がりました。迷った末、お客さまに選んでいただく方がワクワクする企画になるのでは？と２つとも採用することに。

革の質感もデザインに合わせて選定することで、同じ企画でありながら異なる個性を持つ２つのバッグが誕生しました。

個人的にはどちらもお気に入りで選ぶのが難しい！と思ったので、手持ちの服に合わせてみることに。

▲黒のレザーでも重くならず、夏に持つのもおすすめです。

柄物でリラックス感のある服にはワンハンドルを。スムースレザーなので柄とぶつからず、四角い形がゆるっとしたシルエットの服をきゅっと引き締めてくれます。

ボストンはリネンのワンピースに。スニーカーやデニムと合わせてもラフすぎず、ワンピース一枚で合わせるとぐっとお出かけ感が増します。

開発中にいろんな季節の服と合わせてみたところ、私の服装にはワンハンドルの方が相性の良いものが多かったのですが、どちらのバッグもどんな装いにも合う、というのが正直なところ。

とは言え、印象は違ってみえるので「私はどっちのタイプかな？」とお好みの雰囲気に合わせて選んでくださいね。

商品ページでもさまざまなコーディネートをご紹介していますので、参考にしてみてください。

定番コーデのちょっぴり変化がほしいとき、頼れるミニハンドバッグを迎え入れてみていただけたら嬉しいです。

photo：上原朋也（1,2,3,6枚目）
model：横田美憧
styling：野崎未菜美
hair&make：宇津木明子（kilico.）

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