【水切りヨーグルトで夏おやつ】01:ひんやりなめらか、冷やすだけ。手軽な「フローズンヨーグルト」
ライター 瀬谷薫子
フローズンヨーグルトにレアチーズケーキ、とろけるティラミス。ひんやり冷たいおやつは夏の休憩に欠かせません。
自宅で作れたら嬉しいですが、やっぱり手間がかかるのと、意外と高価な材料費になおさらハードルが高く感じることも。
そこで今回は手頃な「水切りヨーグルト」を活用して、定番のスイーツを手軽に作るアイデアを、菓子研究家の吉川文子さんに教わりました。
1品目は、夏の冷凍庫に常備したい、フローズンヨーグルト。生クリームを使うのが一般的ですが、今回必要なのはヨーグルトだけ(!)。画期的なレシピです。
材料たったこれだけ!
手軽なフローズンヨーグルト
材料(2〜3人分)
プレーンヨーグルト…400g
植物油…15g(※)
砂糖…25g
水…25ml
はちみつ…大さじ1
レモン汁…小さじ1
(仕上げに好みで)ミント…適量
※植物油は米油や太白ごま油、サラダ油などクセのないものがおすすめです
【下準備】
ヨーグルトは300g分を、ペーパータオルを2枚重ねたザルの中に入れて4〜5時間冷蔵庫に置き、半量になるまで水切りする。
(急いでいる時は、ヨーグルトの上にラップをかぶせ、その上に缶詰など重しになるものをおくと2〜3時間でも仕上がります)
作り方
1.シロップを作る
砂糖と水を耐熱容器に入れて、ラップはせず電子レンジ(600W)で40秒、沸騰するまで加熱する。取り出してかき混ぜ、冷ましておく。
2.材料を混ぜる
水切りしたヨーグルトをボウルに入れ、残りのヨーグルト100gと1のシロップ、植物油、はちみつ、レモン汁を加え、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
吉川さん:
「ヨーグルトは400g全てを水切りにすると濃厚になりすぎてしまうので、100gだけは水切りせずに合わせています。
植物油を加えることで乳化して、混ぜるうちにとろりとした質感になっていきます」
3.冷凍庫で凍らせる
ジッパー付きポリ袋に入れて、平らにならし、冷凍庫で3時間以上凍らせる。
4.フードプロセッサーで滑らかにする
凍った3を手で割り、フードプロセッサーに入れ、滑らかになるまで攪拌する。
▲フードプロセッサーは、冷凍品を粉砕できる仕様のものかどうか使う前に
吉川さん:
「フードプロセッサーにかけることで、空気が含まれてなめらかな食感に仕上がります」
▲途中で一度ふたを開け、底からかき混ぜると全体にムラなく仕上がります
吉川さん:
「フードプロセッサーがない場合は、凍らせたものをそのまま食べても。食感は変わりますが、アイスバーのように楽しめます。
2の状態をバットで冷やしたり、アイスキャンディメーカーで冷やして、食べやすい形で楽しんでみてください」
5.もう一度冷やす
保存容器に入れ、1時間ほど冷凍庫で再度冷やして固めればできあがり。
吉川さん:
「今回は植物油を加えることで、生クリームなしでもなめらかな食感を再現しました。フードプロセッサーで撹拌した後、好みでブルーベリーなどフルーツを混ぜて冷やしてもおいしいです 」
ヨーグルトだけで作ったとはにわかに信じがたいほど、コクのある味わい。ひんやり、シャリっとした食感は夏の火照ったからだに嬉しく、これは夏に重宝しそうです。
明日は、特別感のあるレアチーズケーキをご紹介します。
【写真】上原朋也
もくじ
吉川 文子
菓子研究家。バターを使わない焼き菓子など、身近な材料を使って手軽に作れるレシピを提案。YouTube「吉川文子のかんたんお菓子」では手軽に作れるお菓子をご紹介している。著書に「材料5つでお店みたいなお菓子」(KADOKAWA)、「オイルで作る焼き菓子ベストレシピ」(扶桑社BOOKS)など。Instagram:@fumikoykouglof。
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