【やさしいお弁当】04:温泉卵で濃厚に◎ スープジャーで時短「ベーコンのトマトクリームパスタ」
編集スタッフ 吉野
身体やお財布のためにも「お弁当生活を始めたい」。ささやかでも自分で作ったお弁当の包みを開けて、お昼の時間を楽しめたら。
そうたびたび想いを馳せるものの、ハードルが高くなかなか重い腰が上がりませんでした。
今回、料理家のスズキエミさんが提案してくださったのは、フライパンひとつで作れて、常備菜も使わない、3品で作るお弁当。献立の基本は「卵・肉または魚・野菜」です。
第4話でご紹介するのは、「ベーコンのトマトクリームパスタ」。今回は基本の3品を、パスタの具材として取り入れています。スープジャーを活用して熱を入れる分、フライパンを使うのは7分ほど。あっという間に完成です◎
とろっと濃厚、あたたかい。
「ベーコンのトマトクリームパスタ」
材料(1人分)
ショートパスタ…30g
トマト缶…大さじ3
新玉ねぎ…1/8個
ブロッコリー…2房
ベーコン…1枚
にんにく…1/3片
粉チーズ…小さじ1
生クリーム…大さじ1
水…150cc
温泉卵…1個
塩…小さじ1/3
オリーブオイル…小さじ2
※スープジャーは熱湯を入れ温めておきます
作り方
1. 具材を切る
ブロッコリーは小指大の小房に切る。新玉ねぎは千切り、にんにくはみじん切りに。ベーコンは1cm幅に切る。
▲まな板を使うときにもルールがあると、洗う回数が減って楽ちん。香りが強めの野菜が最後になるように、ブロッコリー→玉ねぎ→にんにくの順に切っていきます
スズキさん:
「旬の新玉ねぎは辛みが少なく、今回のパスタにぴったりです」
2. フライパンに、にんにくとオリーブオイルを入れ、香りが出るまで弱火にかける
3. 香りが出たらベーコンと新玉ねぎを入れ、中火でしんなりするまで炒める
4. トマト缶を加えてよく馴染ませ、水、塩、ブロッコリーを加えて沸騰させる
5. 沸騰したら生クリーム、チーズ、パスタを加え、さっと馴染ませたらスープジャーに入れる
スズキさん:
「この時点ではまだ完成していない状態。スープジャーに入れ、60〜70度で保温している間に食材に火が通り、おいしく食べられる状態になります。
手順2から5までにかかる時間は、7分程度です。すべての食材に火が通るまで待たなくていいので、忙しい朝でも短時間で作れますよ」
6. 1時間半以上置き、食べるときに温泉卵をのせて完成
スズキさん:
「パスタの種類や置いておく時間で仕上がりが変わりますので、色々と試してみてください。
温泉卵は後から入れることで、食べる直前に仕上げる楽しさを感じていただければと思って。とろりと崩して召し上がってくださいね」
あったか濃厚な、トマトクリームパスタ。意外な組み合わせかと思いきや、塩むすびとの相性もばっちりでした。
市販の温泉卵は常温保存ができるものとできないものがありますので、常温保存できないものは、小さなタッパーなどに保冷剤と一緒に入れて持ち運んでくださいね。
「自分自身に合った、無理のないルールを見つけるための助けになれたら」とスズキさん。
今回の取材を通して、お弁当作りに対してずっと続いていたモヤモヤは、たくさんのアイデアの中で「何を基準に始めればいいのか分からなかったこと」が大きな原因だったのだと気づきました。
3品から始めてみよう、というスタートラインが見えたことで、まずは一歩踏み出せそうです。難しいなと感じたら、卵の使い方や品数を調整しながら、自分のルールを見つけていこうと思います。
時にはルールを味方につけて。気になったお弁当から、ぜひ作ってみてくださいね。
【写真】井手 勇貴
もくじ
スズキエミ
料理家。料理教室「暦ごはんの会」、オンライン料理教室「一汁一菜暦ごはん」主宰。夫と小学生の息子との3人暮らし。素材の持ち味を生かし、日本の季節を身近に感じられるようなごはん作りを、書籍や雑誌などで提案している。Instgram:@suzukiemi.gohan
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