【夏の餃子】01:なすの旨みがじゅわり。味つけは「味噌だけ」のなす味噌餃子
ライター 瀬谷薫子
2年前に特集したスズキエミさんの「手間なし餃子」。ひき肉はこねずに菜箸で混ぜるだけ。手間のかかる餃子のイメージを軽やかに変えてくれるレシピでした。
今回はそんな餃子企画の第2弾として、「夏の餃子」をご紹介! 夏野菜1種を主役に、手軽さはそのまま、旬の味が楽しめる餃子レシピを教わりました。今だけのおいしさを、餃子でぜひ召し上がれ。
なすの旨みがじゅわり。
がっつり濃厚な「なす味噌餃子」
材料(10〜12個分)
なす…中1本(100g)
青唐辛子(※)…1/2〜1本
豚ひき肉…100g
餃子の皮…10〜12枚
油(米油や菜種油)…大さじ1
A
味噌…大さじ2/3
ごま油…大さじ1
※青唐辛子は辛さが苦手な方、お子さんと一緒に食べる場合は抜いてもOK。ただ、味のアクセントになるのであればぜひお試しください。青唐辛子がなければ、ししとうや万願寺とうがらしでも。
作り方
1.なすは1cm角に切り、塩小さじ1/3(分量外)と水100ccを混ぜた塩水に15分浸けておく。青唐辛子は小口切りにする。
2.ボウルにAを溶き、豚ひき肉を入れて菜箸で全体が馴染むように混ぜる。
スズキさん:
「こねずに混ぜることで、肉がぎゅっと固くならず、ジューシーな食感がそのままに残ります」
3.水気をしっかり絞った1のなすと青唐辛子を加えてなじませる。
4.10〜12等分にして餃子の皮で包む。
5.直径20cm大ほどの小さめのフライパンに油の半量を加え、餃子を並べ、中火で1分焼く。
焼き目がついてきたら、水100cc(分量外)を加えて蓋をして中火のまま3分蒸し焼きにする。
蓋を開け、残りの油を全体に回しかける。水分が飛んで好みの焼き色になったら火を止め、皿に盛る。
エミさん:
「なすは塩水に浸けてから絞ることで、余分な水分が抜くのがポイント。こうすることで餃子に入れても水っぽくならず、旨みの詰まったジューシーな仕上がりになります。
味噌で下味が十分についているので、このままでもおいしいです。好みでお酢をつけて召し上がってください」
味噌の味がしっかり染みたなすは、肉のようにジューシー。新鮮な取り合わせなのに、おやきのようなどこか懐かしい味わいで、ひと口食べたらきっとクセになるはずです。
【写真】濱津和貴
もくじ
スズキエミ
料理家。レストランやカフェ勤務を経て独立。料理教室『一汁一菜暦ごはんの会』主宰。季節の食材の持ち味を生かした料理が人気。著書に『四季を味わう にっぽんのパスタ』(立東舎)、『ずっと作れる野菜ごはん』(主婦の友社)。インスタグラムアカウントは@suzukiemi.gohan。
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