【店長コラム】文章を書くことには、どんな意味がある?私なりに考えた3つのこと。
店長 佐藤
文・写真 店長佐藤
文章を書くことが好きです。
コラムを書く、お店のメールマガジンを書く、お客さまへの大切なお知らせを書く、メールの遣り取りをする。ふと気づいたら「文章を書く」ことが、それなりの時間を占めるようになりました。
わたしは子供の頃から文章を書くのが好きです。作文や読書感想文もテーマを決めてそこに向かって書き上げていく作業が好きだったなぁと思い出します。
大好き=上手といかないのですが、でも大好きだから「もっと上手になりたい」と飽きずに書き続けられているんじゃないかと。
それにしても「書く」ということにどんな意味性を感じているんだろう?と考えてみました。
「書く」ことは自分にとって、どんな意味がある?
「書く」ことが「読む」ための訓練になる
「書く」ことはわたしにとって何より「読む」ための訓練になっているのだと実感することがあるんです。
自分が定期的に「書く」ことで、読み方が変わっていく。最近つくづくこのことを痛感しています。
他メディアの特集やインタビュー記事、大好きな人のブログや尊敬する作家さんのエッセイ・小説を読む時。どんな文章や表現に心を動かされたのか?グッと来たのか?逆に違和感を感じたのか?そういう書くためのエッセンスを必死で読みとろうとする自分にふと気づく機会がありました。
書きたいから、必死で読みとろうとする。コンスタントに文章を書くことが、読み方の訓練になっているんだと発見した時は腹落ちするものがありました。
私たちのお店の仕事にも、実は「読む」という機会がたくさんあります。
お客さまから日々いただくお問い合わせやご感想、時に率直なご意見が含まれたメールを読む。スタッフが書いた記事をチェックする。寄稿をお願いしている外部ライターやコラムニストから届いた原稿を読む。
そういうひとつひとつを「ただ読む」のでなく「読みとれる」ようになるために、まだまだ修行が必要そうですが「書く」という習慣を続けていきたいです。
「自分に近づける」貴重な時間
会社にいると周りで起きていることや進めている仕事のことに意識が集中しているし、家に帰ればその意識の先は子どもや家のことに。
そうすると書いている時間だけが、ある意味で「自分に近づける」貴重な時間。
なにかを体験して考えたこと、今モヤモヤしていること、浮かび上がってきたある仮説。そういう言葉にしづらいひとつひとつを「書く」という行為で言語化せざるを得なくなったり、整理整頓せざるを得なくなったり…。
書きながらジリジリと自分自身に近づいていっているような実感がもてます。そのせいなのか不思議と書き終わった後はモヤモヤとしていた何かがスッキリしている。
書くことで考えを整理したり、書くことで自分に一度言い聞かせてみて納得できるかを客観視してみたり…。大切にしたいプロセスになっています。
「楽しんでほしい」というサービス精神を育む
わたしは子どもの頃から歌舞伎が好きで、小学生だったとき歌舞伎役者が見得を切るポーズの物真似を必死で練習していました。一度、それを家族の前で披露したことがあったんです。
リビングのカーテンの裏に隠れて、そこから「おーっとっとっ!」と片足で飛び出して見得を切る。すると家族が大笑いしてくれました。それがもう嬉しくて嬉しくて、次はもっといい顔をして笑いの渦を起こせるようにと鏡の前で口を歪ませて練習していました(笑)
「楽しんでほしい」「面白がってもらいたい」その一心で口を歪ませていた子どもの頃と同じ気持ちで今、文章を書いているなぁと思います。
文章を書きながら読み手を想像する作業は、お店を運営する上で「誰かに楽しんでもらいたい」という心持ちを一定量保ち続けるのに役立っているようです。
好きでも、まだまだ修行中。読んで役立った本。
人に読んでもらうための文章を書くという分野においては、わたし自身もまだまだ修行中です。自分の語彙や表現方法の少なさに愕然とすることも多々…
でも伝えたいことがより伝わりやすくなるように修行の身を続けることはやっぱり楽しい!
最後に、最近読んで心底役に立ったと思えた一冊の本を紹介します。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス) 唐木 元 インプレス 2015-08-07 |
文章力や編集にまつわる本はかなりの量読んできましたが、この本は読みやすい文章をつくるための「概念」から細かな「方法論」までがミッチリ書かれているというのに本当に読みやすいのです。「これはスタッフにも読んでもらいたい」とまとめ買いして配ったほど。
わたしの場合はまずはさらさらと読んで気になるページ(自分ができてないと思われる箇所)に折り目をつけ、その部分を後で何度も何度もじっくり読み直しました。
これからも永くそばに置いておきたい一冊です。
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