【BRAND NOTE・世界のKitchenから】第4話:仲良し家族に学んだ、「不機嫌にならない」ための工夫って?

花を水蒸留して作るモロッコの名産フラワーウォーターを取材するため、キリン・世界のキッチンからの開発担当者がモロッコの台所を訪れました。オレンジやローズの香りが良いフローラルウォーターは、料理に使ったり化粧水やおもてなしにも愛用されている必需品。今回は、そんな文化に触れたKIRINのお二人が影響を受けたというモロッコの知恵をお届けします。

編集スタッフ 二本柳

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BRAND NOTE(ブランドノート)「世界のKitchenから」編をお届けしています。

世界の家庭から得たヒントに “ひと手間” を加え、日本に暮らす私たちに新たな発見やおいしい出合いを届けてくれる「世界のKitchenから」。

第4話は、寺島さんと図子さんがとくに私生活にまで影響を受けたという、モロッコの暮らしについてお聞きしました。

(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)


もくじ


 

どうして家族がこんなに仲良しなんだろう?

bn_sekainokitchenkara053モロッコの取材前後、開発メンバーで頻繁に訪れていたという東北沢の「モロッコ料理の台所 エンリケマルエコス」にて。

寺島さんと図子さんがモロッコの家庭で何より驚いたのは、お母さんたちがとにかく穏やかで笑顔がキラキラしていたこと。

1日5食と言われる文化で暮らす彼女たちは、朝起きたらすぐにパンを捏ねて発酵するところから始まり、夜までずっと動き回っている。

日本と変わらず「母は大忙し」の印象だったのに、誰もが自分らしく楽しそうに過ごしていた様子が二人の目に眩しくうつったそうです。

bn_kitchen_Filmsmall3-12_1photo/Yoko Takahashi

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「モロッコのお母さんたちと一緒にいると、すっごく楽しいんです。

もちろんそれは周りの家族も同じ気持ちで、感謝の思いはどんなに些細でも必ず口に出して言うし、子供たちが親を大切にしていることがよく伝わってきました。

こんな家庭を作れるなんて素晴らしいなって思いました。羨ましいなって。

だから旅で出会ったお母さんの一人、ズビタさんに聞いてみたんです。どうしてそんなに仲良くできるんですか?と」

bn_kitchen_Filmsmall3-9_1photo/Yoko Takahashi
まるで親子のようなズビタさんと図子さん。

図子さんの質問に、ズビタさんからはこんな返事がかえってきました。

「お母さんという立場にいる私が、せっかちにならず気長に穏やかに過ごしているからじゃないかしら……」

 

気長でいる、は育てなくちゃいけない。

bn_kitchen_Filmsmall3-2_1photo/Yoko Takahashi

さらにズビタさんは、こう話を続けます。

「気長でいる、というのは誰もがはじめからできるわけじゃない。気の長さっていうのは育てるものなんだよ」

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「この話をしてくれたズビタさんは、裁縫も料理もなんでも上手。家には自分で作った焼き物とかガラス小物まで並んでいて “スーパーマン” だと思っていました。

でも、そうじゃなかった。彼女は意識的にそういうことをして、気長でいる訓練をしていたんです

それなら私だって同じようになれるんじゃないかな、そう思いました」

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どんなに忙しくてもお母さんが楽しそうにしていれば、家族は自然と仲良しになれるのかもしれない。

そう考えた図子さんは、自分が普段どれだけ気の長さが足りていなかったかを気づき、ちょっぴり反省したそう。

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「それで帰国してから裁縫を始めてみたんです。裁縫って失敗すると糸をほどいてゼロからやり直さなきゃいけなかったりして、気持ちに余裕がないととてもじゃないけどできないんですよね(笑

でもこの時間が、モロッコで教わったように気長でいられる自分を育ててくれるかもしれないと思って続けてます」

bn_sekainokitchenkara058図子さんの裁縫道具。

「料理をするときも同じで、たとえば野菜を切るときに、『いかに早く切れるか』より『火が均等に通るように同じ大きさで切る』ことを優先するようになりました。

ゆっくりと丁寧に目の前のことと向き合う。それって遠回りに見えるかもしれないけれど、実は一番の近道なのかもしれませんよね。

モロッコでズビタさんから教わった『気長を育てる』という考え方が、暮らしでも仕事でも、私の姿勢を変えてくれたんです」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA旦那さんと暮らす自宅のキッチンにて。(写真提供:図子さん)

 

自分へのご褒美に「香り」を使う。

一方、寺島さんはモロッコが香りであふれていることに注目していました。

花はプレゼントにならない、というほど街の至るところに花が咲きほこっていたモロッコ。

元々ここへ取材へ行こうと決めたきっかけも、寺島さんが「フラワーウォーター」という生花を水で蒸留して作るモロッコ独特の文化に着目したことが始まりでした。

report_img001_marrakechv01photo/Yoko Takahashi

kitchen_KB FLOWER WATER 1-11photo/Yoko Takahashi

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「フラワーウォーターは、料理の調味料であり、化粧水であり、おもてなしの香りであり……なんとも定義のしがたいものなんです。

モロッコの人たちは、それを『自分へのごほうび』として使うのがとても上手で。

たとえば掃除を終えたあとのコーヒーに1滴。アイスクリームに1滴。寝る前の枕に1滴。ほのかな香りが暮らしにそっと彩りを与えていました」

bn_kitchen_KB FLOWER WATER 1-14photo/Yoko Takahashi
自家製のフラワーウォーターを化粧水として使う。

bn_kitchen_KB FLOWER WATER 1-5photo/Yoko Takahashi
おもてなしのため枕にふりかけることも。

「実は私、それまで香水があまり好きではなかったんです。でもモロッコで香りに包まれている感じは全然いやじゃなかった。むしろ心地よかったんです。

自分をご機嫌にするために香りを取り入れるって素敵なことだなと思って。帰国してから私も色々と買いました」

bn_sekainokitchenkara057寺島さんの香りグッズ。ここにあるのはほんの一部だけ。

「たとえば仕事中デスクにハンドクリームを常備しておいて、疲れたらひと塗りしながらリフレッシュ。

家でもドライフラワーやハーブ、スパイスを組み合わせたサシェを手づくりしてクローゼットにしのばせるなど、オリジナルの香りを楽しんでいます。

自分のために “香りを使い分ける” ということを意識的にするようになりましたね」

 

ものづくりは、ワクワクする学びの場。

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商品のアイデアはもちろん、ふだんの暮らしにまで影響を与えながらものづくりに励む寺島さんと図子さん。

最後にお二人から、「世界のKitchenから」を手に取る私たちにメッセージを頂きました。

「私たちにとって、『世界のKitchenから』のものづくりは『わくわくする学び』なんです。

それは直接的に影響する味づくりはもちろん、思いもよらないような気づきから、自分たちの暮らしにも大きく影響しています。

そんな私たちが感じている “わくわく” や “発見” を、飲んでくださる方にも感じてもらえたら嬉しいなと思っています」(寺島さん、図子さん)

 

次に「世界のKitchenから」を手に取るときは…。

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全4話にわたり、BRAND NOTE「世界のKitchenから」編をお届けしてきました。

第一号の「ピール漬けハチミツレモン」が登場してから約9年。

世界の家庭と私たちをつないでくれたこのブランドは、寺島さんや図子さん、塩屋さんのような開発チームにいる “個人” が、ものづくりという旅を体験する中でひとつひとつ生まれていました。

次にどこかで「世界のKitchenから」を手に取るとき。

この一本はどんな人が、どんな家庭を訪れて、どんなことを感じて作られたのだろう?そんなことを想像しながら、口にしてみたいと思います。

すると私たちの身の回りには、当たり前にあるように見えて、実はすべてが “誰か” のひと手間によって作られていることに気づけるかもしれません。

そして、商品の後ろに必ずいる “誰か” に思いを馳せることの豊かさや温かさを改めて教えてくれたのが、キリンビバレッジ株式会社の新たなチャレンジから生まれた「世界のKitchenから」でした。

【写真】
1〜2、6〜7、12枚目:木村文平
3〜5、9〜11枚目:高橋ヨーコ

【撮影協力】
モロッコ料理の台所 ENRIQUE MARRUECOS(エンリケマルエコス)
〒155-0031 東京都世田谷区北沢3-1-15

▼「世界のKitchenから」の旅の様子は、こちらからご覧いただけます。
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