【灯りを楽しむ】第1話:まぶしすぎる蛍光灯をどうにかしたい!照明を替えて、インテリアの冬支度
照明を取り替えて、間接照明を効果的に使い、お部屋のインテリアをおしゃれに変えませんか?ここでは照明器具の取り付け方や外し方、蛍光灯・白熱灯・ledなど、電球の選び方をご紹介します。賃貸住宅でも引っ掛けシーリングなら照明の交換が可能です。照明の色温度を意識して、気軽にインテリアの印象を変えてみましょう。toolboxさんにご協力いただき、当店スタッフ宅のリビングで照明器具を取り付け、電球色の違いやペンダントライトが照らす範囲など、実例を交えてお届けします。
編集スタッフ 塩川
納得いかずに使い続けている、我が家の照明
いまの家に引っ越して3年。家具やレイアウトもほぼ決まり、自分の理想100点ではないものの、それなりに快適に過ごしていました。
しかし未だに納得がいっておらず、正解がわからないのが照明器具です。
前の家から使い続けているものと、新居に付いていたもの。それらを組み合わせているのですが、どこかちぐはぐで……。
冬が近づき家で過ごす時間が増え、もっと居心地のよい部屋づくりをしたいと考えたとき「まずは灯りを変えたらどうなるんだろう?」と思うようになりました。
そこで今回、オトナのおしゃべりノオトvol.3や当店スタジオのキッチン作りにご協力いただいた、toolbox(ツールボックス)の荒川さん、梅川さんに相談をしてみることに。
▲写真左から広報の梅川さん、執行役員の荒川さん。
toolboxは照明や家具をはじめ、床材やタイルなどプロも支持する商品を扱うだけでなく、職人さんに工事をお願いすることもできる、家づくりのためのお店です。
頼もしいおふたりを、わたし塩川宅に招き、我が家の照明を付け替えながら、灯りの楽しみ方を全4話でお届けします。
まぶしすぎる蛍光灯を、どうにかしたい……
▲照明の正解がわからない、我が家のリビング。写真左は蛍光灯と点けたとき、右は蛍光灯を消したときです。
「仕事を終えて帰宅したとき、蛍光灯の煌々とした明るさではなくて、落ち着いた灯りの中で過ごしたいと思っています。
できるだけ蛍光灯は点けずに生活しているのですが、そうすると写真左の食卓が真っ暗に。結局手前の灯りが届く、ソファーテーブルで夕食をとることが多いんです」
「リビングの蛍光灯は『昼白色(ちゅうはくしょく)』を選んでいるようですね。これは昼間の光をイメージして作られているので、夜につけると眩しく感じるのかもしれません。
蛍光灯やLEDライトには『昼光色(ちゅうこうしょく)・昼白色・電球色』おおよそ3つの種類があります。
昼光色 … 青味がかったすっきりとした光。文字が見やすいので勉強部屋などに。
昼白色 … 昼光色と電球色の中間の光。白に近い。
電球色 … 暖色系のオレンジがかった温かみのある光。リラックスモードのときに。
なので『電球色』を選ぶと、少しは落ち着いた印象に変わりますよ」
「電球を選ぶとき、特に気にせず買っていました。そんなに違いがあるんですね」
「いまのは『色温度』の話で、もうひとつ『演色性』というのも大切なポイントです。
簡単に説明すると『演色性』は、太陽の自然光を基準とした、色の見え方のことです。
実は自然光に比べると、蛍光灯って食事が美味しく見えないんです。色がくすんで、のぺっーとした印象なんですよ」
「食事が美味しく見えないのはショックですね……。でも比較してみると確かに!色の鮮やかさが全く違いますね」
「照明の種類がたくさんある中で、蛍光灯は一番『演色性』が悪いと言われています。次がLED、白熱灯、ハロゲンと続きます。
当店でリノベーションをしたご夫婦は、照明にこだわり演色性の良いハロゲン電球を選びました。すると『ご飯が美味しく見えて、主人の食事の量が変わった』と感想をいただいたことがあるんです。
ホテルや高級レストランなども、ハロゲン電球を使っていることが多いんですよ」
賃貸住宅でもOK!照明器具を替えてみよう
「それでは早速、照明を替えてみましょう。シーリングライトのカバーをとって、照明を外します。
照明器具を外した後、引掛シーリングと呼ばれているものであれば、差し込むだけで簡単に、他の照明に付け替えることができます」
▲照明を外すと、引掛シーリングが現れました。天井から直接配線が出ている場合は、工事が必要になるので、賃貸住宅の場合は管理会社にご相談ください。
「シーリングライトは、工具無しで取り外しができましたね。時間も1分ほどで、あっという間!
我が家でも照明を替えられることがわかったので、2つ質問をさせてください」
Q1:白熱灯とLED、どちらがおすすめですか?
「ハロゲン電球は憧れますが、ハードルが高いような気がしています。
白熱灯とLEDならば初心者でも手に取りやすいと思っていて、どちらがおすすめですか?」
「今回は当店でお取り扱いしている、電球を3つ持ってきてみました。
写真左から、
白熱アート電球 … 電球の中で光るフィラメントというワイヤー部分が螺旋状になっており、眺めて楽しめるデザインが特徴。
ビンテージLED電球 … 従来の白熱電球を、細部まで再現したLED電球。温かみを感じる暖色系の色味もポイント。
白熱クリア電球 … ガラスが美しいオーソドックスな白熱ボール電球。近年、町の電気屋さんから姿を消しつつある。
こちらを比べてみましょう」
「どの電球も個性があって、ついじっくり眺めたくなります。
特に驚いたのが『ビンテージLED電球』です。LEDでもこんなに温かみのある電球があるなんて、夢が広がりますね」
「最近はLEDの性能が上がり、演色性も良くなってきました。白熱灯に比べると値段が高くなってしまいますが、 LEDの省電力、耐久性は魅力の一つです」
Q2:シェードで光はどうかわるの?
「これも比較するとわかりやすいと思います。
シェードがあるとスポットライトのように照らすことができる反面、天井には光が回りません。食卓の上など、ここにだけに灯りが欲しいときはこちらを。
部屋全体をまんべんなく照らしたい場合は、シーリングライトや、当店で取り扱いのあるガラスボール照明がおすすめです」
「いままで特に気にせず、見た目で照明器具を選んでいました……。比べてみるとこんなにも違うんですね」
***
わたし自身、お話を伺い比較してみることで、少しずつ照明に対する理解が深まってまいりました。
2話目では荒川さん監修のもと、我が家のリビングの照明を付け替えて、リラックスできる灯りを作るコツをお届けします。
(つづく)
【写真】木村文平
<本ページで使用したtoolboxの商品>
船舶スタンドランプ ゴールド:10,692円、白熱アート電球 ボール95:1,512円、ビンテージLED電球 LEDボール95:6,264円、白熱クリア電球 白熱クリアボール95:324円、ソケットランプ クルミ:11,664円、シェードランプ スモールホワイト:6,000円、ガラスボール照明 白×乳白:7,200円
※記載のないものはスタッフ私物です。※価格は税込みです。
もくじ
toolbox
(梅川紗季・荒川公良)
toolboxは「自分の空間を編集していくための“道具箱”」をコンセプトとした家づくりのためのネットショップ。さまざまなアイディアや商品をカタログ化してゆき、住まい手主導で空間をつくるための新しい手立てを生み出している。2015年9月に東京都渋谷にショールームを構え、常時500点ほどのアイテムと触れ合うことができる。
http://www.r-toolbox.jp
▽toolboxの書籍はこちらからご覧いただけます。
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