【子連れ帰省のイロハ】第2話:長旅を子どもと楽しむ、3つのハッピーアイデア

編集スタッフ 寿山

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全2話でお届けしている「子連れ帰省のイロハ」特集。

“整理収納” を仕事とするライフオーガナイザーの田中由美子さんに、帰省の際の準備についてお話を伺いました。

第2話では、子どもとの移動時間をハッピーに過ごすアイデアについて、詳しくお届けしていきます。

 

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移動中は “遠足気分” で子どもと遊んで、おやつタイム。

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移動中はなんといっても、子どもをいかに退屈させないかが大きなポイント。私はいまだ解決策を見出せず、いつもあれこれ思い悩んでいます。

そこで田中さんに、新幹線の車中でどのように過ごしているかお話していただきました。

田中さん:
「移動中は、子どもと遠足気分で楽しむことにしています。

“遠足気分” を盛り上げるために、はじめての絵本とおもちゃは必ず持っていきます。あえてヒーローものなど、ふだん買わない分野のものを選んで、息子をワクワクさせたりして。

車内の簡易テーブル上で遊べるサイズのパズルやボードゲーム、クレヨンとノートなんかも持参して、私も一緒に遊んじゃうんです。

ボードゲームをするときは、いつも真剣勝負。ママだって負けてばかりもいられませんから(笑)。ちょっと古風ですが、あやとりも息子には好評なんです」

_Q9A3991おもちゃやおやつ、着替えは息子さんのリュックに入れています

遠足といえば、ハイライトはおやつタイム。いろいろな種類のお菓子を詰めたポーチを用意して、くじ引き感覚で目をつぶって選ぶだけで、その場が盛り上がるといいます。

それでもやはり乗車する2時間半は長いので、「富士山」を見せ場にすることで時間にメリハリを持たせているそう。

2-10写真:田中由美子さん

田中さん:
「やっぱり富士山は見たいんですよね。車窓から正面に見える時間を見計らって、タイマーをかけて息子とスタンバイします。

窓際の席にほかの乗車客がいるときは、わざわざデッキに出て、富士山待ちすることもありますよ。ちょっとした気分転換にもなるし、メリハリが出るんです」

 

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滞在先で元気にすごすための食事&体調管理

2-9_l写真:田中由美子さん

帰省という非日常のなかで、どうしても不規則になりがちなのが食事や生活リズム。

帰省中の食事や体調管理について、田中さんが心がけていることを教えてもらいました。

田中さん:
「母がまだ働いていることもあって、実家でも私が台所に立つことが多いんです。作るのはいつもと変わらない和食中心の食事がほとんど。

栄養バランスが悪くなったかなと感じたら、野菜をたっぷり入れたスープを作ります」

冬は自宅のように自由に温度管理ができないため、愛用の湯たんぽも持参するそう。

冷えとりソックスとともに、ダンボールで送っているといいます。

_Q9A4001陶製の湯たんぽは、緩衝材で包んで、洋服の隙間に詰めて配送すれば割れないそう

ほかにも、息子さんが体調を崩したときのために「鼻水吸い器」は必需品。

田中さん:
「子どもってまず鼻風邪をひくことが多いですよね。

鼻水が原因で咳が出たり、中耳炎になったり。その結果、熱を出すこともあるし、鼻水が出たら早めに対応するようにしています」

また、移動中の体調不良に備えて、常備薬も手持ちの荷物に入れて携帯しているのだとか。

_Q9A4013常備薬ケースには子どもの爪切りも忘れずに。乗りもの酔いに備え、バッグには小袋も欠かしません

子どもの酔い止めに絆創膏、虫刺されの薬に抗菌目薬と、自分用の痛み止めと腹痛の薬。

無印良品のコンパクトな救急用品ケースが収納に活躍しているそうです。

 

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道中の “あるある” アクシデントとその対策

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どんなに備えをしても、時としてハプニングは起きるもの。

田中さん自身が体験したアクシデントに、どんなふうに対応してきたのかも話してくれました。

田中さん:
「よくあるのが乗車中に思わぬタイミングで子どもが寝てしまい、抱っこしたまま何もやることがないという悲しい状況……。

最近では席についたら、まず手の届くところに本やスマホ、ペンにノート、私用のお菓子を用意しておきます」

また、子どもが寝るタイミングもとても大切と話す田中さん。そのため寝かしつけの際に読む絵本も持参していたそう。

到着時刻まで十分に余裕がある時間帯に読むことで、下車直前に寝てしまうというハプニングを回避。うまく昼寝タイムを調整できることもあったといいます。

2-13写真:田中由美子さん

そのほか3歳前後のトイレトレーニング中は、移動中のおもらしが怖かったのだとか。

たとえ乗車前にトイレに行きたがらなくても、「ママが行きたいから」と必ずトイレへ足を運ぶことで、息子さんをうまく誘導していたといいます。

_Q9A3873リビングの一角に飾られたお気に入りのオブジェ。目につく場所に置くことでハッピーに過ごせるそう

どんなに備えても、旅先では予期せぬ事態が時として起こりうるもの。それはひとりでも、子どもと一緒でも、同じように思います。

大切なのは、どんなときでも “いまを楽しむ気持ち” なのかもしれない……

私は子どもと2人きりで出かけるときは、周りに迷惑をかけないのに精一杯。なかなかその場を楽しむ余裕が持てずにいました。

そんな心境下では、子どもにも自分にも、楽しい思い出は残りにくいのかも。心にゆとりを持つためにも、荷づくりや準備をもう1度きちんと見つめ直そう。

田中さんのお話を聞いて、常に子どもと楽しもうとする前向きな気持ちに触れて、そう思いました。

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年末に帰省を控えるママたちの移動が、少しでもラクになることを願っています。

そして旅を少しでも楽しめますように、お気をつけていってらっしゃいませ!

(おわり)

【写真】木村文平


もくじ

 

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田中由美子(ライフオーガナイザー)

横浜市で夫、5歳の男の子と3人暮らし。マイホーム購入を機に長年の片付け下手に向き合い、ライフオーガナイザー一級資格を取得。 “家を片づけて自分を好きになる事が出来た” という経験から、ライフオーガナイズで家も人生も「もっと楽に。もっと生きやすく!」をモットーに、片づけに悩む人、忙しいママ達を応援している。現在は個人での活動の他、宇高有香主宰「ウチカラ」の外部スタッフとして活動中。

▽田中由美子さんの本はこちらから!


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