【子ども部屋のつくり方】第2話:心から買ってよかったと思える、子どもの小物や雑貨えらび
編集スタッフ 寿山
全3話でお届けしている「子ども部屋のつくり方」特集。
お話を伺ったのは、ライフオーガナイザーとしてフリーで活躍する宇高有香さん。7歳の長男と5歳の長女の育児のかたわら、整理収納に関するコンサルティングを行っています。
第1話では、限られたスペースを有効活用して、快適な子ども部屋をつくるレイアウトの工夫をお届けしました。
第2話では、子ども部屋をつくる際に、心から買ってよかった思える小物や雑貨についてお話を聞いてみたいと思います。
ランドセルの置き場、どうしてる?
子どもが小学校に進学するとき、ランドセルの置き場に悩むママは多いもの。宇高さんはどんな場所に、どんな方法で収納しているのでしょう?
宇高さん:
「私は10年先、息子がランドセルを使わなくなったときにも使えるよう、カフェワゴンを購入。子ども部屋にあるユニットシェルフのすぐ横に置いています」
※こちらのカフェワゴンは現在販売されていないものになります
見た目はもちろん、機能性も重視。週末に持ち帰るお道具袋や体操着入れを掛けられるよう、サイドにフックが付いているものを選びました。
棚板やバスケットがついているので、学童用品やあまり使わない文房具のストックも収納可能。中高生になったら、部活の道具なども置けるかな?と思っているそう。
子どもが独立するまでの環境の変化に対応出来る、汎用性を重視されていました。
宇高さん:
「そうは言っても、来客がない平日は玄関そばの階段に置いているんです。毎日使うものだから、ここが1番便利なんですよね。
ワゴンを使うのは学校が休みの週末のみです。子どもの動線に合わせて、その都度ベストな場所に置くのがいいかなと思っています」
時間管理の習慣を身につけるために…
マイペースな息子さんが、小学校に遅刻しないように、1年前から時間の管理をはじめたと話す宇高さん。
まだ頭の中だけでスケジュールを整理できないため、IKEAのマグネットボードに書き出すことで、時間を管理する習慣づけをはじめたといいます。
宇高さん:
「まず本人に、1日のスケジュールを考えてもらうんです。息子なりに考えて決めたことを、私がヒアリングしながらボードに書き出して。
自分で決めたことには、子どもといえど責任感を抱くようで。気分が乗らない日でも、朝の準備を時間通りにこなせるようになってきた気がします」
意外と重要!えんぴつ削りのチョイス、置き場所
進学すると、毎日欠かせないえんぴつ削り。ものぐさな長男の性格を踏まえて、手動ではなくアスカの電動シャープナーを購入しました。
あえて子ども部屋には置かず、1Fのリビングダイニングから2Fの子ども部屋へと向かう階段沿いにある、宇高さんのワークスペースに設置しています。
宇高さん:
「学習机を買っていないので、えんぴつ削りや教科書を置く場所に困って。子ども部屋に置くことをあきらめたんです。
ワークスペースは、キッチンからも見渡せるスペース。私も安心ですし、子どもたちも私に話しかけやすい場所。いずれここで宿題をやるようになってくれたらいいなと思っています」
教科書もすぐそばに置いて、学校の準備ができる環境を整えているといいます。
「 すべてを子ども部屋に集約しないと決めたら、ラクになりました」
子どもたちを見ていると、自分の部屋で過ごす時間は、寝る前の30分くらいだと気付いた宇高さん。
リビングやダイニングで過ごす時間の割合が多いなら、すべてを子ども部屋に置く必要はないと感じたそう。
宇高さん:
「すべてを子ども部屋に集約できれば、スッキリするかもしれません。でもうちは兄妹ふたりで7畳の部屋をシェアしている状態。
少しでも広く使うためにも、子どものアイテムは、家のあちこちに分散させればいいかなと割り切ったんです。
ただし、子ども部屋以外のスペースには、ものを置きっぱなしにはしないとうルールを設けています」
▲畳スペースのカゴには、娘さんの保育園グッズを収納
子ども部屋をイメージしたとき、私は子ども用の学習机とベッドや学童用品が整然と並んだ絵を描いていました。
宇高さんのお話を聞くなかで、既成概念にとらわれず、家庭や子どもの状況に合わせて柔軟に考えることが何より大切だとわかってきました。
第3話では、子どもが楽しく部屋の片付けに取り組むことができる、収納術について詳しく伺っていきます。
(つづく)
【写真】木村文平
もくじ
宇高有香(ライフオーガナイザー)
もともと片付けが苦手で、自邸の家づくり中にライフオーガナイザーによるコンサルティングを受け、家が暮らしやすくなった経験をきっかけに自身もライフオーガナイザー1級を取得。2013年9月よりフリーランスにて活躍中。「ウチカラ」主宰。2児の子育てのかたわら、すっきりとして自分のモチベーションが上がる空間づくりを大切にしている。
暮らしを綴ったブログ「丘の上の家」も好評→http://uddy105.exblog.jp/
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