【子ども部屋のつくり方】第3話:楽しく片付けができる、子ども向けの収納術

編集スタッフ 寿山

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全3話でお届けしている「子ども部屋のつくり方」特集。

お話を伺ったのは、ライフオーガナイザーとしてフリーで活躍する宇高有香さん。8歳の長男と5歳の長女の育児のかたわら、整理収納に関するコンサルティングや講座を開いています。

第2話では、心から買ってよかったと思える、子ども用の小物や雑貨についてお届けしました。

第3話では、子どもたちが楽しく片付けに取り組むことができる、収納の工夫についてお話を聞いてみたいと思います。

 

子どもの性格をふまえて、収納の仕組みを考える

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宇高家の子ども部屋は、遊び盛りの小学生と保育園児が暮らすスペースとは思えないほど、きれいに片付けられています。

宇高さんが片付けていると思いきや、オープン収納のユニットシェルフは、基本的に子どもたちに管理を任せているのだとか。購入してすぐ、整理された状態を子どもでもキープできる仕組みを考えたそうです。

宇高さん:
「片付けが苦手な息子に合わせて、収納はすべてワンアクションで完結できることを意識しました。よく遊ぶおもちゃはバンカーズボックスとFound MUJIのコンテナに収納。

遊ぶときは “自分で出して、自分で元に戻す” ことを繰り返し教えてきました」

ボックスのなかは整頓されておらず、物を投げ込むだけなのだとか。まずは場所を決めて、もとに戻すことの習慣づけに徹したといいます。

3▲コミックスの収納には、100円ショップの紙箱を活用。仕切りを設けることで、シェルフの一角を本棚に

宇高さん:
「あまりハードルが高いと、子どもは途中で諦めてしまいます。まずは視覚的に片付いている状態がわかりやすく、自分で整理できたという達成感を体験させることがおすすめです」

 

洋服はすべてハンガーにかけて、全体像をわかりやすく

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子ども服はすべて無印良品のハンガーにかけているといいます。

ハンガーにかけることで、すべての洋服がひと目で見渡せるようになり、子どもが自分でコーディネートを考えやすいのだとか。

その結果、毎朝自分たちで洋服を選びとって、着替えてくれるように。

無印良品のハンガーを選んだのは、ワンアクションで服を取り外せる、使い勝手の良さが決め手。5歳の長女が洗濯物干しを手伝ってくれる際も、やりやすいそう。

_Q9A3325▲子ども部屋とベランダをつなぐ廊下沿いの窓に洗濯物をかけて。終わったら宇高さんがベランダへ

乾いた服をベランダから取り込んで、そのまま子ども部屋のシェルフにかけるだけという、シンプルな仕組みも参考になります。

 

持ち物の定量を決めて、増えたら手放す

_Q9A3109▲手放すおもちゃはリサイクルショップへ。子どもたちのお小遣いにすると、やる気もアップするそう

子ども部屋をすっきりとした状態で保つためには、持ち物の見直しも大切だと宇高さんは話します。

宇高さん:
「毎日暮らしていれば、自然と物は増えていくもの。まして子どものおもちゃや絵本などは増える一方ですよね。

わが家では年に2〜3回ほど、子どもたちが自分で持ち物の見直しをしています。おもちゃや絵本を全部出して床に並べて、 “まだ遊ぶ” と“もういらない” とに仕分け。

手元に残す物だけを元の場所に戻して。最後に空いたスペースを見ながら『こんなに片付いたね!スッキリしたね!』と喜びを分かち合うんです」

_Q9A3139▲マンガ家志望の長男は、日々増えていく絵やイラストを定期的に整理

大切なのは、子どもに判断を任せることなのだとか。自分で決めたことであれば、子どもも守りやすく、維持しやすいといいます。

 

”自分のことは自分でやる”と自立を促す環境づくり

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宇高家のふたり兄妹は、朝の着替えや支度に、帰宅後の夕食の準備と入浴、それから翌日の準備まで、自分のことはすべて自分でやっています。

まだ親が手を貸す年齢ですが、早めに自立できたのはどうしてでしょう。

宇高さん:
「苦手な片付けを克服したことで、子育てにもっと時間を割けるようになりました。

以前は “私がやった方が早いから” と、手を貸していた場面でも、子どもたちができるまで待つようになったんです。

結果的に待つ時間が投資となり、ふたりともあまり手がかからなくなりました」

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ダイニング脇にある戸棚には、食卓のセッティングに必要なトレイやカトラリー、グラスやテーブルクロスなどがわかりやすく収納されています。

どこに何があるか、子どもにわかりやすく整理して以来、食事の準備は兄妹の “お手伝い” から “日課” へ。

3段目の左端にあるトタンボックスは、兄と妹のお菓子ボックス。

休日におやつの時間が来ると、自主的にトレイにお茶とお菓子を並べて、ふたりでおやつタイムを楽しんでいるといいます。

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最後に娘さんから「私、家族のことが大好きなの」とまっすぐな告白を受けました。

心から快適だと感じる家は、自然と子どもの愛情を育むものだと痛感。そんな彼女のセリフが、今も私の心をとらえています。

子ども部屋の正解を見つけるには努力を伴いそうですが、そこに家族の幸せがあれば、がんばれそうな気がしました。

(おわり)

【写真】木村文平


もくじ

 

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宇高有香(ライフオーガナイザー)

もともと片付けが苦手で、自邸の家づくり中にライフオーガナイザーによるコンサルティングを受け、家が暮らしやすくなった経験をきっかけに自身もライフオーガナイザー1級を取得。2013年9月よりフリーランスにて活躍中。「ウチカラ」主宰。2児の子育てのかたわら、すっきりとして自分のモチベーションが上がる空間づくりを大切にしている。
暮らしを綴ったブログ「丘の上の家」も好評→http://uddy105.exblog.jp/

▽宇高有香さんの本はこちらから!


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