【はじめての入学準備】第1話:入学式は何を着ていく?学習机はいつ買う?
編集スタッフ 寿山
もうすぐ新年度がスタートします。あらたな出会いや別れの季節でもありますね。なかには、子どもの進学準備の真っ最中という方もいらっしゃるのでは。
小学校への進学は、大人にとっても子どもにとっても、大きな環境の変化。親子で不安を抱えているという方もいるかもしれません。
わたし寿山も2歳の娘が4年後には小学校へと進学します。4年というと、長いようで短いもの。今から漠然とした不安にかられています。
この特集では、そんなママの不安が少しでも和らぐように、進学準備を経験した先輩ママの体験エピソードを伺います。
「はじめての入学準備は、もう不安しかありませんでした」
▲愛用のエプロンは「LULU」のもの。吉祥寺の「CINQ(サンク)」で購入
お話を伺ったのは、「tiroir(ティロワール)」という屋号で、自宅で少人数のお菓子教室を開催している高吉洋江(たかよしひろえ)さん。
気負わず手軽に作れる、素材の味を引き立てた焼き菓子に定評があり、お菓子研究家として10年以上活躍されています。
プライベートでは、小学4年生の長男(10歳)と、4月に小学校へ入学する次男(6歳)との二児の母でもあります。
とある雑誌で、朝の60分という限られた時間で、段取りよく家事や教室の準備をこなす高吉さんの暮らしを拝見し、「こんなてきぱきとした段取りを思いつく方のお話を聞いてみたい」と思っていました。
男の子ふたりの育児をしているとは思えないほど、すっきりとした暮らしぶりが印象的。
「はじめての入学準備は、不安しかありませんでした」と話す彼女が、どんな入学準備を経験したのか、教えて頂きましょう。
入学式は何を着たらいいの?
入学式に出席するとなったら、まず「何を着たらいいんだろう?」と、親子の服装に悩むもの。
結婚式ほど着飾る必要はないけれど、きちんとした装いはしたいところです。さっそく高吉さんに、入学式用のコーディネートを見せてもらいました。
高吉さん:
「長男の入学式のときは、いかにもフォーマルな濃紺のセットアップを私用に購入。それに『IL BISONTE(イルビゾンテ)』のガマ口トートと、『Repetto(レペット)』のバレエシューズを合わせました。
靴やバッグは使いまわせても、セットアップは着る機会が全然なくて、もったいないと感じていました」
そんな経験から、次男の式には着まわしのきくジャケットを買い足そうと思っていた高吉さん。
ところが、つい先日『green label relaxing(グリーンレーベルリラクシング)』で気に入るジャケットとワンピースのセットアップ(写真上)に出合いました。
▲高吉さん(写真左)とわたし寿山(写真右)
高吉さん:
「このジャケットならカジュアルダウンのコーディネートも思い浮かぶなと思って。ジャケットだけのつもりが、ワンピースつきでもあまり高くなかったので、思い切って買っちゃいました」
ふだん着るとしたら、白ブラウスにカーキのパンツ、スニーカーを合わせるそう。
ジャケットがあるだけで、カジュアルになりすぎないので、40代の服装としてもちょうどいいと感じているのだとか。
▲カゴバッグは「エバゴス」のもの
子どもには、インターネット通販でフォーマルなスーツを購入。長男・次男それぞれの卒園式、入学式で計4回は出番があることもあり、ある程度しっかりしたものを選んだそう。
高吉さん:
「もしかしたら友人の結婚式などでも着る機会があるかもしれないと思って、靴は大きめのサイズにしました。
それに、5歳の甥っ子がいるので、彼が進学するタイミングで譲る予定です」
母子ともに気を遣ったポイントは、服の素材感。値段にかかわらず、安っぽく見えない生地を選んだといいます。
学習机を買うタイミングは、どうやって決めたらいいの?
長男の進学のときは、あえて学習机を買わなかったという高吉さん。次男の入学を目前に、ふたり分の学習机を一度に購入しました。
高吉さん:
「長男が進学したときは、私が結婚する前から使っていた机があったので、それで代用しました。3年生までは、いつもリビングで勉強していたので、子供部屋の机を使うことはほぼありませんでした。
でも4年生になって、子供部屋で勉強する機会がぐっと増えたんです。それに次男の進学のタイミングが重なったこともあって、ようやく学習机を買いました」
学習机えらびには、ご主人と一緒にいろいろと検討を重ねたそう。
まずは家具店の学習机フェアやインテリアショップなどで現物を見たり、パンフレットをもらったりして、そのあと気になるメーカーのものをネットで詳しく調べたといいます。
夫婦で話し合って選んだのが、「堀田木工所」の学習机とキャビネットに、「杉工場」の椅子。メーカーは違っても、木目を合わせれば違和感なく馴染んだそう。
机は子どもが独立してからも使えるよう、シンプルなものをチョイス。合わせて購入したキャビネットは、天板を机と同じ高さまで調節できて、袖机としても使えるのがポイントです。
あえて違うメーカーの椅子を選んだのは、シンプルなデザインに惹かれたことに加えて、ランドセルの置き場にもなるという実用性の高さ。
ランドセルだけではなく、カバンの置き場にもなるので、長く使えると判断しました。
高吉さん:
「男の子ふたりには決して広いとはいえない子供部屋なので、省スペースになる家具を意識しました。
それから掃除のことを考えて、すべてキャスター付きにしています」
子どもが使うものといえど、なるべく大人になってからも使える汎用性の高いものを選んだ高吉さん。
机も椅子も、やさしい木目で、柔らかな手触りが心地よいもの。子を想う親の気持ちは、家具にもはっきりと現れていました。
さて明日は、進学までに身につけたい生活習慣について、詳しく伺います。
(つづく)
【写真】鍵岡龍門
もくじ
高吉洋江(お菓子研究家)
岡山県倉敷生まれ。大学卒業後、渡仏。ル コルドン ブルー パリ校にて製菓終了証を取得。同校にてアシスタント、5つ星ホテル クリヨン他でスタージュ(研修)を経験する。帰国後、株式会社サザビー(現サザビーリーグ アイビーカンパニー)入社。7年間に渡って、アフタヌーンティー・ティールームのテイクアウト商品(お茶、お菓子、ジャム等)の開発を行う。退社後、2005年秋より、自宅にてお菓子教室“tiroir(ティロワール)”をはじめる。
http://tiroir-2005.tumblr.com/
▽高吉洋江さんの本はこちらから!
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