【はじめての入学準備】後編:学習机は?入学式の服装は? 準備してよかったもの、急ぎすぎたもの
ライター 嶌陽子
先輩ママに、小学校入学時の体験談を語っていただく「はじめての入学準備」。登場してくださったのは、11歳の長男と8歳の長女の母親である、モデルのAYUMIさんです。
前編では、生活の変化や気持ちの面について、じっくり伺いました。後編では、子どものランドセルや学習机、入学式の服装などについて、具体的に教えていただきます。
文房具の準備は、急ぎ過ぎない方がいいかも。
小学校が始まる前に、余裕を持って準備しようと思い、早めに買った鉛筆。ところがその後、思わぬことが起こりました。
AYUMIさん:
「後日、小学校から配られたプリントに、『鉛筆は2Bのものを』と書いてあったんです。でも、買ってあった鉛筆はBのもの。もったいないことをしましたね。あまり早めに用意し過ぎるのも考えものだなと思いました」
▲その後、入学祝いに贈られたものも。名入れをしてくれるメーカーもあり、とても重宝したそう。
文具や道具は、つい張り切って早め早めの準備をしてしまいそう。「学校からの指定を確認してから」は頭に入れておきたいポイントです。
学習机は、「買うのが早すぎた!」
▲机と引き出し、椅子は全て別売り。引き出しと椅子はキャスター付き。
すっきりしとしたシンプルな学習机は「アクタス」のもの。長男と長女、お揃いで子ども部屋に並んでいます。入学時に買ったものですが、AYUMIさんは、これも「早すぎた」と思っているそうです。
AYUMIさん:
「結局、子どもたちは今もダイニングやリビングで宿題をしていて、この机で勉強していないんです。もっと高学年になってから買えばよかったなと思います」
全てを入学時に揃えなくてはと思い込まず、新生活が始まってから、様子を見ながら考えるのもいいかもしれません。
とはいえ、すっきりとしたデザインは、この先活躍しそうな予感も。買う際には、「いずれ子どもたちが使わなくなった時にも家で使えるように」という視点から、なるべくシンプルなものを選んだそうです。
一方、机と同時期に「アクタス」で買って大活躍しているのが、ポールハンガーです。
AYUMIさん:
「サッカーやお習字など、少しずつ子どもたちの習い事が増えてきて。それぞれに専用のバッグがあるので、その収納用に使っています。子どもたちでも簡単に引っ掛けられるので便利ですね」
▲長男、長女それぞれに持っている、習い事別のバッグをすっきり収納。これなら床も散らからない。
ランドセル選びは、信頼できるママに聞きながら。
▲「池田屋」のランドセル。色は子どもたち自身が選んだ。(写真提供:AYUMIさん)
色々なメーカーからたくさんの種類が出ているランドセル。どうやって選べばいいのか、迷ってしまいそうです。AYUMIさんの場合は、どうだったのでしょうか。
AYUMIさん:
「我が家は、子どもたち2人とも『池田屋』のランドセルです。このメーカーは、息子の友達のママに教えてもらいました。そのママがいつもおしゃれで素敵な人なので、『彼女がすすめるなら』という安心感があったんです。
そうやって、信頼している人や素敵だと思う人に情報をもらうのも、ひとつの手だと思います」
早めにオーダーする必要があるランドセル。長男の時は前年の10月頃、長女の時は夏に銀座にある「池田屋」の店舗に行き、色は子ども自身に選んでもらいました。
入学式には、何を着ていけばいい?
これまた悩んでしまいそうなのが、入学式の服装。子どももそうですが、親も何を着ればいいのか。晴れの日にふさわしく装いたいけれど、その後の出番がほとんどないものをわざわざ買うのも……と、考えてしまいます。
AYUMIさんが選んだのは、着物。自分の母親の着物を、身長にあわせて仕立て直したものです。落ち着いた色合いが、母親らしさと晴れがましい雰囲気、両方を演出しています。
▲長女の小学校入学時に撮った家族写真。長女の服は「ファミリア」で購入。
AYUMIさん:
「着物って、せっかく持っていても、なかなか出番がないですよね。だから、ちょうどいい機会でした。入学式では、着物姿のお母さんは他にも何人かいらっしゃいましたよ」
ついでに、授業参観日にはどんな服装で参加しているのか、コーディネートの例を見せてもらいました。
▲リネンシャツ:「SEEP」、カーディガン:「OSHIMA REI」、パンツ:「MADISON BLUE」、シューズ:「Tsuru by Mariko Oikawa」、バッグ:「TEMBEA」
品がありつつも、程よく肩の力が抜けたコーディネートです。
AYUMIさん:
「最初のうちは、どんな格好をすればいいのか迷った記憶があります。
私は、他のお母さんたちと話すことも多いので、華美になりすぎない、シンプルなスタイルを心がけるようになりました。色も、白やネイビーを選びますね。
でも、あくまでも私はこのスタイルというだけ。なかには、思いきりおしゃれして、お化粧もきちんとしてくるお母さんもいらして、それはそれで素敵だなと思いますよ。それぞれ、“その人らしさ”があればいいんじゃないかな」
2回にわたってお届けした、AYUMIさんに聞く「はじめての入学準備」。失敗談も交えてのお話に、3歳の娘を持つ私自身、将来に向けてたくさんのヒントを得ると同時に、心が励まされた気がしました。
AYUMIさん:
「実は親の方が心配しすぎてしまっていたかもって思うんです。子どもたちは、淡々と新しい環境を受け止め、気がつくと学校に馴染んでいた。子どもの方が、順応性があるのかもしれませんね」
急がなくていい。まわりと比較しない。AYUMIさんの言葉は、自身も不安や葛藤をかかえた経験があるからこそ、説得力があります。
私も3年後の娘の小学校入学時に、悩みや不安が生じることもあるかもしれません。そんな時は、子ども自身の力を信じつつ、「学校に楽しく通えるだけで花マル」というAYUMIさんの言葉に立ち返って、ゆっくりと前に進んでいこうと思います。
【写真】木村文平
もくじ
AYUMI
ファッションモデル。短大卒業後、雑誌『non-no』でデビュー。5年生の男の子と2年生の女の子のママ。結婚を機にナチュラルなライフスタイルに目覚め、ローフードマイスターやスーパーフードマイスターの資格を取得。著書に『ローフード・発酵・雑穀でつくるAYUMIごはん』(主婦と生活社)、『さいしょは、フルーツ』(主婦と生活社)などがある。(インスタグラム:@ayumiayunco)
ライター 嶌陽子
編集者、ライター。大学卒業後、フリーランスでの映像翻訳や国際NGO職員を経た後、2007年から出版社での編集業務に携わる。2013年からフリーランスで活動を始め、現在は暮らしまわりの記事や人物インタビューなどを手がける。執筆媒体は『クロワッサン』(マガジンハウス)、『天然生活』(地球丸)など。プライベートでは1児の母として奮闘中。
AYUMIさんの著書はこちら。
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