【スタッフコラム】モト販売員の血が騒ぐとき
買い物に出かけると、同じく買い物中の方から声をかけられることがよくあります。
社会人になってからの多くの時間を、販売員として過ごしたからなのか、はじめて会った方からの突然の質問であってもつい真剣に答えてしまいます。
心の中では「どうか、調子にのって喋りすぎませんように!」と祈りながら。
***
ある週末、A2 Careスプレーが空っぽになっていたので、近所の雑貨屋さんへ買い物に行きました。
店内のたしか奥の方に……あった!これこれと、迷いなくリフィルを手に取ったら、近くにいらしたご婦人から声をかけられました。「それ、いいの?」って。
とっさに出たのは
「いいんですよこれ、無色無臭で」という一言。
するとご婦人
「あら、匂い、付いてないのね。どうやって使ってるの?」
この問いかけで、モト販売員スイッチがON。
「ソファーとか、スニーカー、にプシュプシュしてます。冬場のコートにも重宝しました〜」
「匂い、取れるの?」
「無香料だから効果がわかりにくい感じがするんですけど、吹きかけて乾かすと、素材そのものの匂いに戻ってるというか、気になる匂いだけがちゃんと取れてるんです」
その後もQ&Aは続きます。そして最後にご婦人は
「これ良さそうね。使ってる人に聞けて良かったわ。あ、何だかごめんなさいね、急に!(笑)」と仰り、にこやかに解散。
再び見知らぬ二人に戻り、それぞれの買い物を楽しみました。
帰り際には、お互いの買い物袋をちょいと持ち上げながら会釈して、「買っちゃったわ♪」「はい、私も♪」と心に直接語りかけ、今度こそ本当に解散。
一人で買い物に来たはずなのに、居合わせた誰かと一緒に買い物してる感じになるのが面白くて、これが飲食店だったら「一人で飲んでたはずなのに、気がついたら隣の人と気分良く喋ってた」とかに置き換えられるのかな?なんて思いました。
また別のある日のこと。
女子高生に混じって、お店の前で立ったままソフトクリームを食べていたら、その時履いてたダンスコ(靴です。その時に限らず毎日履いている大好きな靴です)の履き心地や、好きなポイント、なぜ買ったのかを聞かれて話すという日もありました。
見ず知らずの方とソフトクリームを食べながら靴の話をするという、なんとも不思議な、でも面白く、心の晴れる時間でした。
好きなもの、特に愛用している物について喋るって楽しいですね〜。
でも喋るだけでは不十分で、相手が求めるタイミングで、求めている話題について話せていることも、楽しさに繋がっているように思います。
相手が納得したり、同じように気が晴れたような顔を見れることも嬉しい。
これはきっと、職業病と言ってもいいんじゃないかしら!(一途なイメージのある職業病という言葉に憧れがあるんです。照)
普段、どもったり、うっと言葉が詰まることが多い私ですが、気に入っているものの説明をする時に限っては、淀みなく喋れることも発見でした。
そうやって買い物すると、都会のファッションビルからにわかに商店街の香りがして、居心地よく感じるのも嬉しい発見です。
こういう経験って「商品の紹介ページを作る」というわたしの仕事と、確実に繋がっているんでしょうね。
あの時のご婦人に紹介するならなんて言うかな。
あの時のあのお客様は、この商品を必要としているかもしれない。ならばどうやって伝えよう、とか。
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