【潔いレシピ】第5話:卵も片栗粉もいらない!春菊のかんたんチヂミ
編集スタッフ 松浦
しなくていいには、理由がある。
こうしなきゃ、こうやらなきゃと、なんとなく自分のルールにしていたことが、実はただの思い込みだった。そんなことが、料理でもたまにあるものです。
今回レシピを教えていただくのは、料理家の瀬尾幸子(せおゆきこ)さん。書籍『ラクうまごはんのコツ』や『これでいいのだ!瀬尾ごはん』など、簡単で美味しい家庭料理を提案されています。
瀬尾さん:
「家庭料理は、自分や家族が美味しいと思えばそれで十分。でも、自分の好きなように作ることは、適当にやることじゃない。それを知らずに自分流に進めてしまうと、かえって難しくなってしまうことがあります。
なぜやらなくていいのか、なぜやらなきゃいけないのか。“なぜ” を理解していれば、力を抜けるポイントがすぐにみつかります」
手を抜くために、理由を知る。今回は、ちゃんと手を抜けるように、知っておきたい基本のレシピを教えていただきます。「だからこれでいいんだ!」そうやって、ちょっと肩の荷が降りるような、潔いレシピです。
材料は薄力粉と野菜だけ!
春菊のかんたんチヂミ
材料(2人分)
春菊 … 1把(180g)
乾燥サクラエビ … 6g
薄力粉 … 1カップ
水 … 100cc
塩 … 小さじ1/4
ポン酢 … 少々
コチュジャン … 少々
ごま油 … 適量
作り方
【1】春菊は根元の硬いところを切り落とし、3cm位に切ります。ボウルに春菊、薄力粉、サクラエビ、塩を入れて混ぜ合わせます
【2】水を少しずつ加えながら手で混ぜていきます。粉っぽいところがなくなり、具材がつながるくらいの固さになればOKです
【3】中火で熱したフライパンに、ごま油大さじ2を敷き、混ぜ合わせた種を入れます
【4】落し蓋の裏にサラダ油を塗り、種を押し付けるように平らにのばします。(フライ返しでもOK)片面に焦げ目がついたら鍋蓋を使って裏返し、両面焼いていきます
【5】中まで火が通ったら完成。食べやすい大きさに切り分けて、お好みでコチュジャンやポン酢をつけて召し上がってください
薄力粉だけでいい理由
瀬尾さん:
「チヂミのたねは、小麦粉、片栗粉、卵を使うのが一般的です。でも今回は、薄力粉のみ。チヂミのもっちりとした食感を楽しむというよりは、「野菜を食べる」レシピをご紹介しました。野菜を繋げるため、と考えれば、たねは薄力粉だけで十分。実際に手でこねて見ると、結構ねっとりしてくるので、卵がなくても、全然大丈夫なんです。
それにシンプルな料理って、失敗からも学びやすいんです。工程や材料が複雑であればあるほど、どこで失敗したか分からない。でも、レシピがこれだけシンプルだと、その原因に自分で気づくことができます。次回はそれを気をつければいいだけ。
料理だけではなく何事も、できるだけシンプルなものから少しずつ。上手に手が抜くためにも、基本は欠かせませんね」
5回に渡ってお送りした「潔いレシピ」もこれでおしまい。いかがでしたでしょうか?
こうしなきゃ、ああしなきゃ。そんな思い込みで、逆に面倒になっていたことがあったかもしれません。
「どうやって」ではなく、「なぜ」を知ることで、本当に必要なもの見えてくる。瀬尾さんのレシピを通して、料理だけではなく、日々の暮らしにも、「なぜ」がぐっと増えた気がします。
もくじ
料理家 瀬尾幸子
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