【たまごの休日料理】前編:あっという間にフワフワ、トロトロ。身体に沁みる「たまごサンド」と「パン粥」
編集スタッフ 糸井
休日お昼は、頼もしいたまごレシピで
疲れた身体でつくる休日のお昼ごはんは、家にある食材で、ラクに作れるメニューを選びがち。気が付けば同じ料理が続いていて、ズボラを感じることもあります。
でもほんとうは胸を張って、家族が喜ぶごはんを食卓に運びたい。
そこで、特集『たまごの休日料理』では、いつも冷蔵庫にある「たまご」を使った簡単レシピを、料理家でフードコーディネーターのこてらみやさんに教えていただきました。
こてらさん:
「どこの家庭の冷蔵庫にも大体ストックしてあるたまごは、リーズナブルで、栄養価も高く、頼れる食材。物足りないときにたまごを1個足すだけでおなかが満足できるように、どこか安心感のある食材でもあります。
家にある調味料だけで、和・洋・中華・イタリアンへとアレンジできるのも魅力ですよ」
そんなこてらさんに教わるレシピは、どれも15分足らずでできるのに、心もおなかも満足できるもの。洗い物が最小限なのも助かります。
1話目は、疲れた日にジーンと沁みるような、たまごとパンのメニューをご紹介します。
きゅうりはスライサーで時短!
5分で、フワフワたまごサンド
材料(2人分)
・たまご…3個
・きゅうり…1/2本
・食パン(8枚切り)…4枚
・塩…小さじ1/3
・牛乳…小さじ2
・からしバター(やわらかくしたバターに、からし少々を混ぜたもの)…10g
・マヨネーズ…大さじ1
・油…大さじ1
下準備
食パンの耳は切り落としておく。
作り方
[1]ボウルにたまごと塩、牛乳を入れて溶きほぐす。
[2]食パンは2枚1組にして、からしバターとマヨネーズを塗る。そのうちの2枚に、スライサーできゅうりを薄切りにして並べる。
[3]フライパンに油を入れて強火にかけ、卵液を流し入れる。ゴムベラで底からかき混ぜるように手早く炒め、少しとろっとした部分が残るぐらいで火から下ろし、きゅうりがのったパンの上にのせる。
[4]上からもう1枚のパンをのせたら、手のひらで軽くキュッと押して具を密着させる。食べやすい大きさに切ったら完成。
こてらさん:
「スライサーできゅうりを切れば、手間も洗い物も少なくなって楽チンです。直接パンをめがけてスライスする瞬間も爽快ですよ。
たまごを炒めるポイントは、油を躊躇せずにたっぷり使うこと。ものの10秒足らずでとろとろに仕上がります。
8枚切り食パンとはいえ、たまごも1人1個半使うのでボリューム満点。山のてっぺんからかぶりつき、そして右、左と食べ進めてみてください。口いっぱいにフワフワのたまごが広がりますよ」
残りのスープに、たまごをポトン!
じんわり温か、魅惑の「パン粥」
材料(2人分)
・たまご…2個
・スープ(ミネストローネなどお好みで)…2杯分
・バゲット(小さめの一口大に切る)…適量
・パセリ(粗いみじん切り)…少々
・パプリカパウダー(あれば)…少々
作り方
[1]鍋にスープを入れて火にかける。スープが温まったらバゲットを入れる。
[2]バゲットがスープを吸ったらたまごを割り入れ、蓋をして1分ほど極弱火にかける。
[3]黄身がとろとろの半熟状態でスープと一緒にうつわに盛り、パセリを散らし、パプリカパウダーをふる。たまごは潰しながら食べても、そのまま頬張っても、お好みで召し上がれ。
こてらさん:
「スープの上に、そっとたまごを迎え入れてあげましょう。平日の疲れが残る身体にジワーッと染み渡り、食べ終わる頃にはおなかもポカポカ。ほっと一息つけるお守りメニューです。
パンはバケットのようなタイプがおすすめ。日が経って硬くなったパンもぴったりです。食感を残したいときは、ゴロゴロと形が残る程度に仕上げましょう。反対にヘラで潰してトロトロにしてもおいしいですよ」
冷蔵庫にいつもある、心強いたまごたち
こてらさん:
「お昼ごはんを手軽に済ませる習慣は、子供の頃から。実家が商売をしていることもあり、お昼になると母が階段を駆け上がってきて、丼ものや麺類をチャチャッと作ってくれていました。その時の名残が、今でもすごく残っています」
お昼はサッとできるもので、洗い物も少ないものがいい。食べる人に喜ばれたいけど、作る人も嬉しいものがやっぱりいいから。
後半は、ボリューム満点のたまごレシピをおふたつお届けします。
(つづく)
【写真】佐々木孝憲
もくじ
こてらみや
料理家・フードコーディネーター。日々の楽しみは自宅のベランダで収穫した果物や野菜でびん詰めを仕込むこととDIY。裁縫も得意でエプロンやトートバックも手作りする。京都の実家が骨董店ということもあって、うつわや家具も古いものが好き。Instagram:@osarumonkey
▽こてらさんの最新著書はこちらから
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