【たまごの休日料理】後編:ボリューム満点!ストック食材で作る「カルボナーラ風温玉うどん」と「和風天津飯」
編集スタッフ 糸井
できることならもうひと眠り。
そんな疲れた身体でつくる休日のお昼ごはんは、ラクに作れるものがいいけれど、家族の喜ぶ顔も見たいものです。
そこで特集『たまごの休日料理』では、料理家でフードコーディネーターのこてらみやさんに、休日こそ作りたいたまごレシピを教えていただきました。
今回は、ボリュームたっぷり「カルボナーラ風温玉うどん」と「和風天津飯」をご紹介します。
簡単イタリアン!
かけるだけの絶品カルボナーラ風温玉うどん
材料(2人前)
・たまご…2個
・冷凍うどん…2玉
・万能ネギ…5~6本(小口切りにしておく)
・オリーブオイル…適量
・しょうゆ…適量
・粉チーズ(あればパルミジャーノレッジャーノ)…適量
・粗びき黒こしょう…少々
下準備
温泉たまごを作る。沸騰させて火を止めた500mlの湯に、50mlの水を差してやや冷ます。そこに冷蔵庫から出したての冷たいたまごを入れ、蓋をして15分置く。15分経ったら湯を捨てて常温に置く。※15分置いている間に、麺を茹でたりテーブルを整えたりしておけば時短に。
作り方
[1]鍋に湯を沸かしてうどんを茹でる。うつわを温めておく。
[2]温めたうつわにしっかり湯切りしたうどんを入れ、温泉たまごを中心に割り入れる。
[3]上からたっぷりの粉チーズ、万能ネギ、粗びき黒こしょうを振り、仕上げにオリーブオイル、しょうゆを回しかけて完成!
こてらさん:
「温泉たまごのコツは、差し水。たまごは、黄身の方が固まる温度が低いので、少し温度を下げることで白身がトロトロに仕上がるんです。
小麦・塩・水でできているうどんは、パスタの原材料とほぼ一緒だから、チーズなどとも相性抜群。太めのうどんに濃厚なたまごが絡まり、喉越しもつるっと滑らかです。和風にしたかったら、きざみ海苔をかけてもおいしいですよ。
おうどんが熱々のうちによくかき混ぜて食べてみてくださいね」
5分でできて、ボリューム満点!
餡が沁み入る、和風天津飯
材料(2人分)
・たまご…4個
・ごはん…茶わん2杯分
・万能ネギ…6本
・塩…小さじ1/3
・おろししょうが…小さじ2
・水溶き片栗粉…(小さじ1と1/2の片栗粉と同量の水を溶いておく)
・油…大さじ2
<A>
・だし…300ml
・みりん…大さじ1と1/2
・しょうゆ…小さじ2
・塩…小さじ1/2
作り方
[1]ボウルにたまごと塩を入れて溶きほぐし、小口切りにした万能ネギを入れて混ぜ合わせる。
[2]鍋に<A>を入れて火にかける。ひと煮立ちしたら、箸でぐるぐるとかき混ぜているところに水溶き片栗粉を細く流し入れる。その後30秒ほど弱火にかけ、とろみがしっかりついたら火から下ろす。
[3]一人分のたまごを焼く。フライパンに油大さじ1を入れて強火にかけ、油が温まったところへ1の半量を流し入れる。箸で手早くかき混ぜ、トロトロのスクランブルエッグ状になったら中火にする。裏返して軽く焼き、うつわに盛ったごはんにのせる。
[4]温めた2をかけて、おろししょうがをのせる。
こてらさん:
「今回は1人分ずつ焼きましたが、たとえば4人家族なら、大きいフライパンで4人分を一気に作り、大皿にドンと盛り、食卓で取り分けても。餡のまったりとした口あたりに、おろししょうがが程よくアクセントになります。
ネギの代わりに、冷蔵庫に残っている野菜を細切りにして入れると栄養満点。もちろん、シンプルにたまごだけでもとってもおいしいですよ」
休日だもの。おいしく、楽に、私を助けたい
休日につくる、自分や家族の昼ごはん。
準備や片付けに疲れない、けど満たされる。そんなお守りレシピをストックしておけば、自分を労う隙間をほんの少しずつ確保できるのかもしれません。
そうして残りの休日、また来週の活力に繋がりますように。今週も、お疲れさま。
(おわり)
【写真】佐々木孝憲
もくじ
こてらみや
料理家・フードコーディネーター。日々の楽しみは自宅のベランダで収穫した果物や野菜でびん詰めを仕込むこととDIY。裁縫も得意でエプロンやトートバックも手作りする。京都の実家が骨董店ということもあって、うつわや家具も古いものが好き。Instagram:@osarumonkey
▽こてらさんの最新著書はこちらから
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