【スタッフのお宅訪問】第2話:ダイニングチェアからの景色を基準に。飲食業で染み付いたキッチンの整え方
編集スタッフ 栗村
全3話でお届けしている、スタッフ小林のお宅訪問特集。
1話目では、小林宅の3DKという間取りの使い方や家具選びについてお届けしました。
2話目では、6年間飲食店で働いていた小林ならではの、キッチンの整え方に注目します。
飲食業で6年。キッチンを整えるマイルール
小林:
「私、新卒から6年間ずっと飲食店で働いていたので、キッチン用品の配置とか導線が悪いと、どうしても気になっちゃうんです。
視界がごちゃっとする物の配置だなとか、あの調理器具をここにこう並べたら、もっと効率よく家事ができるなとか。気になることが溜まって耐えきれなくなったところで、一気に配置替えをします。
どうやらこのタイミングは定期的にやってくるようで、夫が言うには、3ヶ月に1回くらいのペースらしいです」
けっこう頻繁にやってくる、小林のキッチン改造欲。具体的にどう整えるのでしょうか。その方法をみていきましょう。
ダイニングチェアからの目線を基準にすると、迷わずにすむ
小林:
「これもおそらく飲食店で働いていたからだと思うんですけど……ダイニングチェアに座った時に見える景色を基準に、キッチンを整えていっています。
ご飯を食べるときの景色は心地よくしたいし、気になるものはなるべく見えないようにした方が落ち着くので。
例えば一番よく見える作業台には、あまりものを出さないようにしています。でも、使用頻度の高いまな板やキッチンツールは棚にしまうと導線が悪くなるので、ごちゃついて見えないよう背の順に並べているんです」
さっそく、ダイニングテーブルに座らせてもらうと思わず「綺麗〜!」と声に出してしまうほど、気持ちのいい景色が広がっていました。
キッチンの生活感は、枝ものでカバーする
小林:
「調味料やスパイス、乾物など細々としたもの同士はなるべく一箇所に固めて、ダイニングから見えづらい死角にまとめています。
あと、生活感のある奥の棚にはあまり目がいかないように、手前に枝ものを飾って目隠しているんです」
人の目線を意識したインテリアづくり、食器棚がキッチン側ではなくダイニング側を向いていることにも納得しました。
そのまま食卓に出しても、可愛いと思えるものを
▲急須と湯のみは「OUTBOUND」で購入した平山元康さんのもの
家具選びには慎重な小林ですが、キッチンで使用する器や道具は割とすぐに買ってしまうのだそう。
小林:
「調理器具の選び方は、ある程度決まっているんです。お鍋もポットも炊飯器も、そのまま食卓に出していても可愛いものを基準に選んでいます」
これもダイニングチェアに座ったときの見え方を意識しているからこその視点。ある基準を設けて、そこからの景色を整えていくというアプローチなら、インテリアの配置も、もの選びも迷いにくくなるのかもしれません。
夫婦で好みは違っても。器で共通項が見つけられた
キッチンの中心に、置かれた食器棚。この家に越したのを機に、吟味を重ねて「OTSU FURNITURE(オツファニチャー)」で購入した物なんだそう。中にはどんな器が入っているのでしょうか。
小林:
「手しごと感のあるものが好きなので、作家ものの器が多いです。
夫婦ふたりとも器が好きなんですが、ひとりでいる時には、いいなと思うものがあっても買いません。これは、夫婦のルールみたいになっていて、家で一緒に使うものは、一度相談してから買うようにしています。
というのも、もともと夫婦で全然趣味が違ったから。例えば器なら、私は作家ものが好きですが、夫はもっとシンプルで、プロダクトっぽいデザインのものが好きだったんです」
今は好きなものが似てきたというふたり、どのように好みを合わせていったのでしょうか。
小林:
私が『この器にはこの料理を盛り付けると映えると思う』って、器と料理をセットにして夫に提案しているんです。その方法だと夫もイメージしやすいみたいで、私が見つけた器の良さに共感してくれることが増えてきました。そうやって好きな器を、一緒に見つけていけるようになってきた気がします。
ふたりで器を選んでいくことで、だんだんとファッションや家具の好みも似てきて、今では買い物が夫婦共通の楽しみになりました」
理想にすぐ手が届かなくても。小さな満足なら積み重ねられる
「家具はなかなか買い換えられないけれど、器だともう少し手軽に好きなものを楽しめるからいいのかもしれないですね」と、好きな器を並べて話す小林。
理想の暮らしはすぐには手に入らないけれど、好きな器で食事のシーンを楽しんだり、ちょっとした工夫でキッチンを心地よく整えたりしているようでした。
さてさて、3話目では、ふたりでひとつの押入れを使っているという、小林家の収納事情や、使わない押入れの活用方法などについて話を聞いてみました。
(つづく)
【写真】鍵岡龍門
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