【ひとり旅の愉しみかた】週末サクッといける海外って? 長めの滞在の場合は? おすすめの旅先・コースの決め方
女性ひとり旅の海外、危険をさけ安全に楽しめるコツや、台湾旅行をおすすめしたい理由などをご紹介。長期旅のプランをたてるときに、一人旅で疲れすぎず充実させるには、世界遺産などの観光名所や名物料理、宿など全部を楽しもうと思わないことだそう。初めてでも旅を満喫するために、東京エスカレーター主宰・田村美葉さんにお話を聞いています。
編集スタッフ 田中
週末ショートトリップから1週間滞在まで。海外一人旅のコツ
一人旅を自分らしく楽しめるコツを、田村 美葉(たむら みは)さんに聞いています。前回は国内のおすすめスポットや初心者向けの旅プランの立て方をご紹介しました。
今回は海外編。週末にいける海外旅行から、長めの滞在まで、田村さんが海外一人旅で気をつけていることや、ひとりご飯のコツなど、ご自身の経験もあわせて話してくれました。
行き先は、「一人旅歴」に合わせて決める
田村さん:
「海外の一人旅が初めてなら、上級者向けのガイドブックしかない国は避けて、ハワイや台湾など本屋さんにたくさん本が置いてある国がおすすめです。
国内と同じでガイドブックをなぞるだけでも楽しいもの。2回目から、自分の趣味に没頭する旅を試したらいいと思います。
建築や、アート、本屋さん、ヨーロッパだと夏至祭やクリスマスなど現地特有のお祭りを見にいくなど、テーマを絞ると楽しいですよ」
週末ショートトリップのおすすめ
田村さん:
「週末にサクッと行くなら、やっぱり台湾がいいと思います。東京からだと沖縄へ行く距離感覚ですし、日本人観光客も多いので安心感もあります。
また、一人でも行動しやすい点がいっぱいあるんです。日本より外食の値段が安く、コストをあまり気にせずにいられたり、公共の交通網がとてもわかりやすかったり。屋台も多く、外食文化があるので一人で気兼ねなく食事ができます」
田村さんは台湾では建築に注目。台北の市街地の民家にはとても特徴があり、眺めていて楽しかったと言います。人気の観光地でも、自分の興味があることを見つけられると、楽しめそうです。
私の周りでも台湾を訪れる人が多い理由、わかった気がしました。
▲台湾で有名な『鼎泰豊』。お一人様でも気軽に入れるそう。
長期旅行、予定をつめこまないプランのたて方
田村さん:
「長め滞在のプランのコツは詰め込みすぎないこと。ガイドブックには世界遺産や絶景が載っていて、『見ておかなきゃ』という気持ちになるけれど、私なら一旦その候補は置いておきます。
まずは自分の好きなものをメインに据えて、そのおまけで絶景や世界遺産、ご当地グルメもつけていくという組み立て方に。そうすると、行き先候補がたくさんありすぎて迷うこともないし、優先順位がすっきりするので行き先も決めやすいです」
▲ロンドン。田村さんの趣味はエスカレーターの情報収集。
旅慣れてきた田村さんが、趣味に没頭したのは7年前のロンドン。メインの行き先は、実際に見てみたかったというエスカレーターがあるロンドンの建築だったそう。
建築の観覧を終えたあとも、ロンドンの珍しい建築をまわったのだとか。その旅のおかげで、好きなものに絞って旅することの楽しさに目覚めたと言います。
「行った場所の数が少なくても、自分自身が満足できていることが大事」と田村さん。
治安が気になるときは、「普段どおりの行動」で過ごすこと
田村さん:
「とくに海外の一人旅では、乗り物内で居眠りしない、夜は出歩かないなどが基本です。ガイドブックに書いてある注意事項は守ったほうがいいでしょう。
とくに治安が気になるとき、私がプラスして心がけているのは、普段どおりの行動をすること。
例えば、夜の繁華街を一人で歩いたり、初めて会った人と意気投合して一緒に旅先をまわったり。日本でもあまりしないことは海外でもしないと決めています。
旅先だから、目に映る風景や人々がすてきで舞い上がってしまいがちですが、普段通りの感覚を大事にすることが、安全に一人旅を楽しむコツだと思います。
あとは、なるべく早起きして行動し、夜はしっかり睡眠をとって、力を蓄えること。疲れていると判断力が鈍くなりがちです」
アジアとヨーロッパで違う「ひとり飯事情」
▲香港のお粥屋さん。チェーン店なので田村さんは安心して入れたそう。
田村さん:
「アジアなら、外でひとりでご飯を食べる文化があるので気兼ねなく外食できます。台湾の屋台、香港のお粥専門店など、気軽に入れる飲食チェーン店をガイドブックで見ておきましょう。
台湾で有名な『鼎泰豊(ディンタイフォン)』は、お一人さま専用で景色のいいカウ
ヨーロッパやアメリカは、レストランには一人では入りにくい雰囲気なんです。家族や友人と行く場所として捉えられているよう。おすすめは、美術館などに併設されているカフェやレストラン。ここなら一人で食事している人もいました。
とはいえ毎食おいしいものを食べよう!と、がんばりすぎなくていいと思います。スーパーで気軽に口にできるおやつを用意しておいて、ポケットにいれておき、小腹を満たすというのもありです。
お土産に小さなお菓子を買うことって多いので、事前に試食もできて一石二鳥です!」
▲スーパーでの買い物も楽しいもの。ご当地のビールを買って、ホテルに戻ってゆっくり味わうのもおすすめ。
▲レストランに入りづらければ、カフェで済ませても。
一人で海外旅行にいくのは不安という方もいるでしょうが、プランの立て方や普段通りの行動を心がけることで、意外と身近に考えることができそうです。
次回は、便利なトラベルグッズをご紹介します。田村さんがおすすめする街歩きに使うサブバッグや、スーツケースの中で活躍するポーチなど、盛りだくさんの内容です。
👉次の記事はこちら
バッグ・パッキングに便利なグッズの選び方
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【写真】川村恵理(2,9枚目)
田村美葉
石川県出身。東京大学文学部卒(美術藝術学部専修)。旅の初心者のための旅行情報サイト「できるだけがんばらないひとりたび」にて、安心・安全・快適に自分らいし旅がしたい人のためのできるだけがんばらない方法を定期更新。一方、都会の景色に魅了され、エスカレーター専門サイト「東京エスカレーター」を立ち上げる。テレビ番組に取り上げられるなど、その独特の趣味に注目が集まる。世界中の素敵なエスカレーターを集めてまわる旅を中心に、毎月どこかに出かけている。
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