【マイペースな家づくり】第1話:怖かったけど、無理をしないと決めた。バイヤー竹内が「家」を建てるまで

編集スタッフ 小林

どうしたら「家づくり」に満足できるだろう

暮らしの中心になる「家」には、多かれ少なかれ理想があるもの。

だからか模様替えをしても、新しい家具を取り入れても、今の家に対して、はっきり好きとは言い切れない。ひとつ変えても、もっともっとと、次の課題が出てきてしまう。

そうして私の家は、なんだかいつも、どこかが未完成なまま。

引っ越せば解決するのかな?なんて、考えることに少し息苦しくなっている自分がいることに、最近気がつきました。

そんなときに訪れたのが、クラシコムの同僚・バイヤー竹内の家でした。

半年ほど前に建てた注文住宅に、夫婦で暮らす竹内。話を聞いてみると、どうやらまだまだ未完成だけれど、自分たちのペースで、家づくりを楽しんでいる様子。

とはいえ「家づくり」は決めることの連続です。家を建てるというなら尚のこと、焦ったり、迷ったり、失敗したりしないのだろうかと気になります。

いったい竹内はどのように家に向き合っているのか、全3話にわたって話を聞きました。

▲リビングスペースの反対側には、螺旋階段を挟んでダイニング・キッチン、水回りが。2Fにはフリースペースと寝室がある。

 

「家を建てる」選択をしたのは、どうして?

▲ダイニングテーブルは4年前に「ACTUS」で購入したもの。(現在は廃盤) 黄色いランプは「IDEE」のもの。

「家を建てる」って、選択肢が多すぎて決断も難しそう。大きな買い物だからこそ、何をするにも勇気がいるのでは……と、まさに未知の世界です。

周囲には賃貸派の人も多く、マンションを買ってリノベーションをする人もいる中で、あえて「家を建てる選択」をしたのはなぜでしょう?

竹内:
「以前の賃貸には3年住んでいましたが、特に不満があったわけではないんです。

ただ結婚したときから、『いつか家を買おう』とは決めてお互い貯金をしていて。そしてもし買うなら30代で買いたいなと、数年前から具体的に話を進めていきました。

家が欲しいという夢はありつつも、最終的には現実的に検討した結果に背中を押されましたね。

保険や保証、この先の税金の払い方などを考えていくのに加え、今のお給料とそこから出せるお金とかを検討して。

これから自分たちはどう暮らしていきたいのかを、とことん話し合いました

竹内:
「そうやって検討してみたら、私たちにとっては買うのはマンションにしろ一軒家にしろ、さほど変わらないね、と。

それに、もともとお互いの実家が一軒家だったこともあり、戸建てに住みたいという気持ちが強いことに気がついて

▲6年前から使っている「KEYUCA」の水切りかご。キッチンクロスは「kracht」のもの。

竹内:
「それに
わたしには『将来は田舎暮らしがしたい』とか『海外に移住したい』とか、とりわけ大きな夢がないんです。

だから現実的に考えると、このままの今の生活の延長線上に、将来の姿が重なっていくような暮らし方が、自分たちにとっては自然に思えて。これも家を建てることに踏み切った理由でした

▲「リューズガラスの球根ベース」

竹内:
「なので家づくりでは、『今の自分たちの暮らしから、かけ離れたことはしない』というのが第一の基準になりました。

すると、夫婦それぞれの勤務地との距離感や、住みたいと思える周りの環境も自ずと決まってきて。

それに、家を建てるって一見自由で途方もないことに思えるけれど、実際は組めるローンも払えるお金も決まっているし、ある程度現実的なことを考えたら、逆に選択肢が狭まっていきました。

その中で、駅から家までどのくらい歩けるのか、休日はどこで買い物をするか、朝起きて準備をし、仕事へ行く道のりはどう感じるだろう? と、日々の流れを想像して、それを壊さないように家づくりの優先順位をつけていきました」

 

大きな買い物だから、怖かった。けれど「無理をしない」と決めた

竹内:
「けど、やっぱり買うのは怖かったです。

今でも、大きい買い物をしちゃったなという感覚がありながら暮らしています。

だからこそ、これは本当に気持ちいいか、という感覚を研ぎ澄ましたいなと思っています。

わたしにとって『気持ちいい=無理をしていない』ということで。

例えば、外の景色がよくて、窓開けたら公園の木がみえる。だけど、駅から遠くて家までは毎日バスを乗り継がないといけない、といった暮らしがある。

けれどそういうのは、自分にとってはどこか無理をすることになってしまうかもしれない。

だから、どんなに居心地がいい場所だったとしても、その『無理をしない』という観点から、その選択肢は除外しました。

これは立地だけでなく、家づくり全てにおいて考えていることかもしれません」

▲以前の家から引き続き活躍している一人がけのソファ。左はデンマークのヴィンテージ、右は「unico」のもの。

家を建てるって、全部思い通りになるからこそ、決めるのが大変だし、キリがなさそうだと思っていました。

けれど話を聞いてみると、一戸建てもマンションも賃貸も、どれも同じく制限がある中で、自分が何を大切にしたいのか?をひとつひとつ考えていく作業は一緒のようです。

続く第2話では、竹内らしい「無理をしない家づくり」を、インテリアと共に詳しくご紹介していきます。

 

(つづく)

【写真】鍵岡龍門

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