INTERIOR
【スタッフのお宅訪問】第3話：子ども部屋もフル活用。育児と二世帯暮らしのはなし
編集スタッフ 野村
全3話でお届けしているスタッフ岡本のお宅訪問特集。
2話目では、家づくりの話と狭小住宅でも妥協しなかったキッチンスペースについて詳しく聞きました。
3話目では、1歳半になる子どもとのスペース、そして二世帯での暮らしについて聞いていきます。
買ってよかった！インテリアに馴染むベビー用品
ダイニングで一番思い入れのあるテーブルとの相性を考えて、ベビーチェアも選んだという岡本。
岡本：
「アアルトのテーブル脚の曲線と合うデザインを探して、北欧ブランドの『リエンダー』のハイチェアを買いました。手すりがないから省スペースで、軽いので移動も楽です。
インテリアにも違和感なく馴染むし、子どもが大きくなってからも使える点も気に入っています」
子どもがまだ1歳半なので、転んでも安心なように、床には一時的にクッションフロアを敷いているそう。汚れや傷がついても替えがきくため、育児中の岡本家では重宝しているといいます。
毎日遊ぶおもちゃは、テレビボードに収納
ダイニングスペースに備え付けれられたテレビボード。空間を狭く見せないためにも、テレビはあえて小さいサイズのものを選んだそう。
子どもが毎日遊ぶおもちゃもこのテレビボードに収納されています。扉のあるスペースにしまったり、IKEAで購入したペーパーボックスに入れたりと、目立ちすぎないように心がけられています。
子どものトイレトレーニングがそろそろ始まるため、ホーローのおまるを購入。フタができるタイプで、スッキリしたデザインも気に入っているのだとか。
そのままだとお尻が冷たいので、お手製のカバーをかけています。
子ども部屋もフル活用
2階には子ども部屋があり、今はフリースペースとして使っているそう。壁の配色は1階とは雰囲気の違う、優しくて柔らかな印象のペールブルーです。
岡本：
「子どもが大きくなるまでは家族みんなで使えるスペースにしようと思っています。今は夫婦のワークスペースであり、子どもの遊び場でもあり、布団を敷いて予備の寝室にもなる多目的な空間です」
おもちゃスペースは、木の温もりが感じられるおもちゃが多く、インテリアとのバランスにも配慮している印象です。
ワークスペースの机と椅子は、夫が小さい頃から使っていた勉強机をそのまま使っているそう。
インテリア初心者でも取り入れやすい、オブジェやフレーム
取材の冒頭から、インテリアのセンスに自信がないと話していた岡本。初めての家づくりで戸惑ったのはインテリアの味付けだったと言います。
岡本：
「何をどう飾っていいか分からない時に参考にしたのは、取材先での素敵なインテリアや当店の読み物でした。
そのなかでもフィットしたのは壁を飾るアイテム。吊るして飾るオブジェは、ぶら下げるだけで雰囲気が出るので気に入っています。壁掛けのフレームも、お気に入りの写真やポストカードを入れるだけで壁が華やいでうれしいです」
最近取り付けたという、憧れの「string system」のシェルフ。少しずつ花瓶やオブジェを買っては飾ってみるなど、試行錯誤中の様子です。
二世帯での暮らしってどうなんだろう？
岡本宅は2階に二世帯をつなぐドアがあり、そのドアで居住スペースが分かれています。義母が1人で暮らしていることもあり、親世帯のダイニングでみんなで食事をすることが多いそうです。
岡本は、二世帯で過ごすことについてどう感じていたのでしょうか？
家族にとって、この形が最良だと思った
岡本：
「結婚した当初から、自分はいつか二世帯で暮らすんだと心づもりができていました。夫との話の中で、自然とそう思うようになったんです。
もちろん暮らしてみたら、難しさを感じることもありました。でも、子どもが生まれてお義母さんにサポートしてもらうことが増えたり、家族の変化に対して一緒に乗り越えてきたり、今ではなくてはならない心強い存在です。
友人からは二世帯暮らしは珍しいと言われることもあるけど、私たち家族にとってはこの形が最良だと思っています」
はじめは家を好きになれなかったけれど、時間をかけてわが家への「好き」を積み重ねてきた岡本。
その真摯な気持ちがインテリアに、そして一緒に関わる人たちに惜しみなく注がれているからこそ、この家を訪れた時に感じた居心地の良さに繋がっているんだと、取材を通して実感しました。
自分のセンスに自信がなくても、最初から理想の暮らしが手に入らなかったとしても、自分の今の暮らしを好きになる。そんな一歩を私自身も踏み出したいと思います。
（おわり）
【写真】木村文平
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