【使いきる、冷蔵庫収納】第3話:「立てて収納」がキホン。冷凍庫を最大限に使うアイデア

冷凍室や冷蔵庫が整理できないときは、収納グッズやケースの見直しも検討してみましょう。冷凍庫の下段は深いので立てて収納するとうまくいきます!整理収納からお弁当のおかず作りの時短アイデアまで、精進料理研究家の麻生怜菜さんに聞きました。

編集スタッフ 田中

冷蔵庫の食材をなるべく余らせず、使いきりたい。そのための収納アイデアや上手に使うサイクルなどを、精進料理家の麻生怜菜(あそう れいな)さんに聞いています。

第2話は、冷蔵庫と野菜室を整頓するコツや、おすすめの保存容器を伺いました。最終話では、冷凍庫の食材をきちんと使いきるルーティンや収納アイデアをご紹介します。

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保存袋とボックスの「サイズ合わせ」がポイント!

▲手前から奥にむかって、野菜のおかず、肉魚のおかず、大人が食べるアイスクリームや夫の好む冷凍食品など

麻生さん:
「わが家の冷凍庫では保存袋を立てて収納しています。庫内のサイズを測ってから、100円ショップにいってサイズの合うケースを探し、そのケース幅に合う保存袋を使っています。

その理由は、冷凍庫の下段は深いタイプが多く、せっかく食品袋や保存容器に入れても、下に何があるか分からなくなってしまうから。

上段は高さがあまりないですが、小さめのジップロックのコンテナーを2段重ねるとちょうどいいと分かり、スペースを効率よく使えています。

奥にはちょうどご飯一膳分が入るコンテナを。手前にはそのまま冷凍できるフルーツやあんこなどの入れたコンテナを。あと、空いたスペースには衣をつけただけの肉や魚、下段に入らない長さのあるものを入れています」

 

おかずは完成させて冷凍。はやく使いきる

▲左はアジフライ、右は唐揚げ。

麻生さん:
「冷凍庫で保管するおかずは、完成させたものばかり。

朝の忙しい時間帯にお弁当のおかずを作るのは難しいので、時短のために完成品を冷凍させることにしました。子供が朝ごはんや身支度をしている最中にあたためてお弁当箱にいれるだけ。作るとしても、卵焼きくらい。

お弁当づくりは毎日のことだから、減っていくスピードも早いんです。

また、夕飯のおかずもここから使うこともあり、使いきれないってことはないですね」

 

食材ストックは2箇所のみ、あちこちに置かない

冷蔵庫と冷凍庫のほかにも、常温で保管しておける乾物などは、他に専用場所があるのか聞くと、「わが家のパントリーは、冷蔵庫横の棚の下です」と麻生さん。

でも、小さすぎるような……料理家さんだからこそたくさん食材がありそうなのに、と思っていたら、

麻生さん:
「収納場所は、冷蔵庫とこの棚だけの2箇所に絞ったんです。

常温でOKなスパイスも冷蔵庫にいれて、ガスレンジ周りにも置かないようにしてます。油汚れがつくのを防ぎたいのもありますが、あちこちに取りに行く必要があると、忘れっぽいので使わなくなったり、重複して買ったりしてしまうんです」

棚の中には、冷蔵庫に入りきらないお米や粉類をタッパーに入れて保管。ごま、高野豆腐などの乾物はジップロックのスクリューコンテナに移し替えてあります。

ほとんど袋のままの食材を見かけず、あったとしてもパッケージが透明で中身がわかりやすいもの。自分の苦手を徹底的になくす方法に、驚くばかりでした。

 

罪悪感とさよならできそうな、冷蔵庫改革

冷蔵庫を整頓したい!と思っても、収納グッズを一から揃えたり、まず大掃除から始めたりと腰が重かったのが本音でした。

でも、麻生さんのように収納場所や方法を変えるだけでも十分!と知って、手が届きそうな気がしてきたんです。

私・田中は取材後に収納グッズを買うのではなく、家にある半透明のものに移し替えてみるところから始めてみました。また、バラバラに置いてあったスパイスや調味料、乾物などを一箇所にまとめてみたら、スムーズに動けるように。

食材をムダなく使いきり、自炊も楽しくなる冷蔵庫づくり。捨てる罪悪感から解放されつつあります。

(おわり)

【写真】鍵岡龍門


もくじ

麻生怜菜(あそう れいな)

日本食文化史・精進料理研究家。旅好きの両親の影響もあり、地域食材や郷土料理を食べるのが幼い頃から好き。大学卒業後に就職した会社で出会った夫と結婚、実家がお寺だったことから行事食に関わり、伝統的な和食、とくに精進料理に興味をもつ。現代のトレンドと融合した食文化を発信する場として、「あそれい精進料理教室」を主宰。「一般社団法人全国料理教室協会」代表理事。また現在は日本大学 生物資源科学部非常勤講師も務める。HP→http://shojinryori.jp/index.php instagram→@reinaasou

著書「おからパウダーでスッキリ腸活レシピ(2019,主婦の友社)「寺嫁ごはん 心と体がホッとする“ゆる精進料理”」(2014,幻冬舎)「和食deワンプレートごはん」(2016,タツミムック、共著)


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