【愛しい花仕事】後編:かわいらしい綿毛に思わずキュン。ドライたんぽぽの作り方

編集スタッフ 齋藤

無心で何かをする時間が、私にとってはとても癒しです。とはいえ没頭する時間ってなかなか取れないもの。

そこで今回は、あっという間に出来上がりその上ステキな、植物を使った雑貨の作り方を教わってきました。前編では、押し花のフレームをご紹介。

そして後編でご紹介するのは、ドライたんぽぽの綿毛の作り方。グラスに入れてちょっと飾るだけで、愛らしいインテリア雑貨になってくれるんです。

小さい頃に詰んでふぅっと息を吹きかけて遊んだ覚えはあるけれど、こんな楽しみ方もあるなんて。思わずワクワクしながら綿毛を眺めてしまいました。

前編に引き続き、今回も東京の青山にある「花屋西別府商店」の西別府久幸(にしべっぷひさゆき)さんに教えていただきます。

 

▲西別府さんの綿毛コレクション

用意をするもの
・たんぽぽの綿毛
・グラスやお皿などの容器
・ピンセット

コツは、綿毛を採取するタイミング。綿毛になってきた状態を採取しても、種が飛んでしまい、キレイな状態でドライは作れないんです。

たんぽぽの花がおわった後、一度ガク(花びらと茎をつなぐ緑の部分)を閉じるのですが、その時に採取してください。茎は取らず、ガクの下くらいで。

そしてお家で保管。保管は乾燥していて、直射日光に当たらない場所が最適です。

そうすると数日で綿毛になり、1~2週間でドライが完成します。

採取して保管しておくだけで、あっと言う間にドライたんぽぽの綿毛が完成。

あとはお好みでグラスやお皿に飾って楽しみます。

上下に高低差をつけて飾ると、まるで空に綿毛が飛んで行くようで、物語を感じさせる飾り方ができます。

本棚やチェストの上に飾っておくだけで、詩的な気分に浸れそう。

植物ってよくよく観察してみると、思わずはっとしてしまうほどステキな色や形をしているように思います。それは時に、きれいな空を眺めるような感動すら私にくれるのです。

作る時間は、そうした新しい視点に気づくきっかけもくれるかもしれません。

普段は私の目に止まらなかった小さな花やたんぽぽの綿毛が、暮らしの中の愛おしい存在になってくれたなら。

いつもの日々に、心踊るときめきが、プラスされるような気がします。

 

(おわり)

【写真】上原未嗣

もくじ

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西別府久幸(にしべっぷ・ひさゆき)

花屋 西別府商店の店主。「はいいろオオカミ」での展示を契機に、空間を共有。木の根やキノコ、古木など、独自の見立てで世界観を表現するほか、自身の個展なども開催している。


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