【北欧に暮らすひと】第3弾 後編:気持ちがいいほうに流されてみる。北欧の夏の過ごし方。
北欧に暮らすひと -Markus-
#02 何もしないサマーハウスでの休日

デンマークはもちろん、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーなど、北欧の夏といえばサマーハウス。別荘というと贅沢なイメージがありますが、自然を楽しむ夏の間の小さな家といったところ。
最近はヨーロッパ諸国にバカンスに行く人も多いので昔に比べたらサマーハウスで過ごす時間は短くなったと言いますが、夏休みの予定を聞けばみんな口を揃えて「サマーハウス」と答えます。特に海外旅行が難しかった今年の夏は、自分ではサマーハウスを持っていないという人も友人や親戚のサマーハウスを借りて、田舎でのんびり過ごす人が多かった気がします。
ちなみに私たちもそのひとり。「夏の間のサマーハウスが空っぽなんて寂しいから、いつでもいらっしゃい」今回はそんな友人のおばあちゃんの優しいお言葉に甘えて、数日間彼女のサマーハウスにお邪魔させてもらいました。
オリジナルドキュメンタリー番組「北欧に暮らすひと」第3弾。後編も引きつづき、デンマーク・コペンハーゲン在住のデザイナー、マーカスさんのサマーハウスでの休日にお邪魔しました。
気持ちがいいほうに流されてみること。

サマーハウスでの日々はとにかくシンプル。
朝起きて、外で朝食を食べて、チーズとバターで簡単なサンドイッチをつくって、海で泳いで、ランチを食べて、昼寝をして、本を読んで、夜ご飯は何にしようか…って話しながら家に帰って、晴れてるから外で料理したいねってBBQをして、ビールを飲んで、日が沈む23時くらいまで外でまったりして、寝る。
特別なことは何もないけど、そんな彼らを見て一番に思うのが、自分にとって気持ちがいいことをちゃんと選択していること。
「いま泳いだら帰りのフェリー間に合わないね。でもいっか!」みたいなことです。
それはサマーハウスに限ったことではなく、都心での暮らしも同じ。「晴れてたら仕事なんてできないよね〜でもいっか!」と、午後5時にはそんな太陽の誘惑に負けた人たちで街はいっぱいです。
ただ、オレンジ色に染まった幸せそうな顔を見てると、なんだか責められないし、こっちまで気持ちが良くなる… そうやって誘惑に負けて、気持ちのいい方に流されてしまうのも悪くないよな、と思うのです。
忙しい日々のなかで「やらなきゃいけないこと」は山のようにある。「やりたいこと」よりも「やらなきゃいけないこと」の方がきっと多い。でももう少しだけ「やりたいこと」を大切にしてみてもいいのかもしれません。
ほんの30分だっていい。夕食のあとにふらふら散歩をしたり、足先だけ海にちゃぽんとしたり… 今年はそうやって少しだけ気持ちのいい方に流されてみた夏でした。
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もくじ


松浦摩耶(まつうらまや)
『北欧、暮らしの道具店』を経て、現在はコペンハーゲンを拠点に映像や写真を中心に活動中。プライベートでは、デンマークのテキスタイルアーティストKarin Carlanderを追ったドキュメンタリーなどがある。日々の様子はInstagramで更新中(@mayanoue)
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