【こざっぱりした暮らし】第3話:大人だからこそ大事にしたい、「涼しいだけじゃない」で選んだ服たち
編集スタッフ 田中
蒸し暑くても、さわやかにカラッと暮らしたい。けれど、快適さを追求するあまり、忙しなく家事に追われてしまうのも考えものです。もっと大らかに、過ごしたい。
そんな思いをもって、イラストレーターの谷山彩子(たにやま あやこ)さんに、住んで25年になるお家で衣食住にまつわるお話を聞いています。
第3話では、心地よく過ごせる装いについて、谷山さんのお気に入りをご紹介します。
涼しいだけじゃ、心地よくないから
取材当日は梅雨入り前に訪れる夏日でしたが、谷山さんは肌触りのよさそうな長袖シャツに小さな柄がすてきなスカーフをさっと巻いていました。
谷山さん:
「梅雨から夏のはじめにかけては、蒸し暑くて過ごしにくい日と、肌寒い日も両方あるので、どちらもカバーしてくれるような服を選ぶようになりました。年齢的にも涼しいだけじゃ心地よくないなあと感じていて。
リネンや綿などのサラサラした肌触りで、肌にまとわりつかない服が多いですね」
この時期、谷山さんが重宝しているワードローブを見せていただきました。
※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものであり、現在廃盤となっているものもございますため、何卒ご了承ください。
五分袖がうれしい、着回し力あるブラウス
谷山さん:
「このブラウスはリネン生地。さらっとした着心地でとにかく涼しいので初夏はよく着ています。ポイントは五分袖であること! 気になる腕まわりを上手にカバーしてくれつつ、重ね着しても使える着まわし力もあります。
秋になっても薄手のタートルネックをインナーにしてシーズンを越えて着られます。
ボックスシルエットで肌にまとわりつかないところも気に入っていますね」
太めウエストギャザーで、冷え予防も
谷山さん:
「リネン生地のワイドパンツは長年愛用しているもの。太めのウエストギャザーがお腹まわりを守ってくれるデザインなのが気に入ってます。
夏とはいえ冷えは気になる、でも足元は涼しくのいいとこ取りをしてくれるアイテムです。
年齢をかさねて、去年着てたものがしっくりこなくなったり、体型が変わったりと服選びが難しいのですが、この服は着心地の良さと、シンプルなデザインが長く着ている理由かな。この取材を通して、改めて良さに気づきました」
奇抜すぎずおしゃれ、愛用のサルエルパンツ
谷山さん:
「このトップスとボトムスの組み合わせはよく着る定番。
とくにボトムスはお気に入りでよく穿いています。サルエルパンツは一見奇抜なデザインですが、穿いてみるとシルエットはキュロットのような感覚でそこまで突飛ではなくて。おしゃれを楽しみながら着られるのが嬉しいですね。
中厚手のリネンだから薄すぎず、ゆとりのある形で夏も涼しいですし。
チュニックタイプのトップスや短めの丈のもので見た目の変化をつけながら、色々とコーディネートしています」
▲裾のボタンを外すとスカートに。気の利いたデザインが嬉しい
楽チンだったり、冷えを予防したりするのも大事だけれど、おしゃれ心も忘れたくない。ボックスシルエットやサルエルパンツなど、デザインにもこだわって選んでいるのが伝わってきたワードローブでした。
次回は、ジメジメとした鬱陶しい日々を吹き飛ばす、谷山さんの習慣を伺います。
【写真】太田太朗
もくじ
谷山彩子
イラストレーター。東京都出身。セツ・モードセミナーを卒業。HBギャラリー勤務のあと、フリーのイラストレーターに。雑誌・書籍の挿画や広告の分野で幅広く活躍。近著に『文様えほん』『十二支えほん』(共にあすなろ書房)がある。https://www.taniyama3.com/
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