【子どもと楽しむインテリア】第1話:リビングの散らかりはワゴンで解決。すっきり空間をつくる工夫

ライター 嶌陽子

子どもと一緒でも、すっきりおしゃれに暮らせる?

気がつくと、家のあちこちに散らばっている子どものおもちゃや描いた絵、髪留めなどなど……。もっとすっきりとしたすてきなインテリアにしたいけれど、子どもがいると難しいのかな。

2日に1回くらいはそんなことを思ってしまいます。

子どもものびのび過ごせて、大人も満足できる。そんなインテリアはどうやって作ればいいんだろう。

そこで訪ねたのが、ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリストのみつまともこさんの自宅。夫と小学5年生の娘と暮らすみつまさんの住まいは、大人も子どももすっきりと居心地よく過ごせるアイデアが満載でした。

今回から3回にわたり、子ども部屋やリビングなどの空間づくり、子どものものの整理の仕方、絵や工作といった作品の収納法などをご紹介します。

もうすぐ入園・入学・進級シーズン。これを機に子どものものを整えたいと思っているかたに役立つヒントが詰まっていますよ。

 

家族がお互いの気配を感じられる間取りに

▲家族3人が一つの空間にいながら思い思いの時間を過ごすという広いLDK。大きなソファにはダイニングキッチンとリビングをゆるやかに仕切る役割も。

みつまさんが約6年前から暮らすのは、都内にあるコーポラティブハウス。間取りは居住者それぞれが自由に設計できるのが特徴で、みつまさんも知恵を絞ったといいます。

みつまさん:
「廊下や仕切りをなるべく作らず、ひと続きの大きな空間にしたいという思いがありました。家族がお互いの気配を感じながらそれぞれ自分の好きなことをする。そんな空間にしたかったんです」

玄関近くにある子ども部屋にも「ゆるやかな仕切り」という考え方が取り入れられていました。

▲机は作り付け。椅子とデスクライトはイケアで娘が選んだもの。

隣の寝室とはスライド式のドアで隔てられているだけで、自由に行き来できます。

▲普段はドアを開けて隣の寝室とひと続きに。子ども部屋の作り付けの机は寝室にあるみつまさんと夫の机とつなげることもできる。ドアを閉めると完全な個室に。

みつまさん:
「今はまだドアを開けていることが多く、ひと続きの空間にしています。

娘はまだ隣の寝室で私たちと一緒に寝ているのですが、将来は子ども部屋に娘のベッドを置き、ドアを閉めて完全な個室として使う予定です」

 

「リビングが散らかる問題」はワゴンで解決

小学5年生のみつまさんの娘は、家でのほとんどの時間を子ども部屋ではなくリビングで過ごしているといいます。

となるとつい考えてしまうのは、リビングが子どものもので散らかってしまうのでは……ということ。みつまさんはそれをワゴン1台で解決していました。

▲ワゴンはイケアのもの。塾の宿題もリビングですることが多いので、問題集やノートと一緒に、塾へ行く時のリュックもフックに吊り下げて収納。

みつまさん:
「娘は毎日のようにリビングのローテーブルで絵を描くので、画用紙やペンなど、使うものはたくさんあります。勉強もリビングですることが多いです。

だから娘のものは使い終わったら全て専用のワゴンにしまうことになっています。これだと1ヶ所にすっきりまとまって出し入れも楽だし、部屋も散らかりません。

お客様が来た時はワゴンごと子ども部屋に移動できるのも便利なんです」

▲あとから追加できるポケットもイケアのもの。ワゴンの側面につけ、毎朝登校前に使う体温計なども入れている。

ワゴンなら動かせるので、ごちゃごちゃしたものを見せたくない時はさっと別の部屋に移動させことも可能。収納力も高いので、リビングをすっきりさせるためにはぴったりのアイテムです。

 

髪をまとめるのはダイニング。だから髪留めもここに

すっきり整ったLDKには、子どものものをしまっている場所がもう1ヶ所ありました。ダイニングテーブルの引き出しの中にはヘアゴムや髪留めが入っているのです。

みつまさん:
「ここには普通カトラリーをしまうと思うのですが、我が家では娘のヘアゴムやヘアピンなどを入れています。食事をする時に髪をまとめるので、ここが一番使いやすいんです。

朝学校に行く時やバレエのレッスンに行く時も、ダイニングに座って髪をまとめることが多いので自然とこの場所に落ち着きました」

みつまさん:
「子どものいる生活だと、どうしてもものが増えて共有スペースもごちゃごちゃしてきますよね。

でも、子どものすることを制限したくはない。だから無理なく、楽にしまえる専用の場所を作ることが大事なのかなと思います。

それと最低限テーブルの上と床だけは散らかさず、きれいにしておく。これだけでも見た目のすっきり感はだいぶ上がると思いますよ」

子どもものびのび過ごせて、大人も目に心地よい。そんな空間づくりの秘訣が気持ちの良いインテリアからも伝わってきました。

次回はおもちゃや文房具、衣類など、いつの間にか増えるこまごまとしたものの収納法について伺います。

 

【写真】木村文平

 

もくじ

 

みつまともこ

ディスプレイデザイナー・スタイリスト。  (株)サザビーリーグにて衣食住にまつわるブランドのウィンドーディスプレイや撮影スタイリングなどを手がけたのち、 独立。  現在はイベントやショップなどのディスプレイデザイン、雑誌やwebなどでのスタイリングなど幅広く活躍中。  近著に『小さなスペースではじめる 飾る暮らしの作り方』(翔泳社)。
Instagram:@mitsumatomoko
HP:www.mitsumatomoko.com


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