【あんこ三昧】第2話:喉ごしプルルン♪ 夏にぴったりの「麦茶あんみつ」
編集スタッフ 寿山
いつか自分であんこを作ってみたいと憧れはあっても「大変そう」「どうやって消費したらいいかわからない」など、ハードルを感じていました。
そこで今回は、おうちにある小ぶりなお鍋で気軽に作る、食べきる量のあんこ作りとその楽しみ方を、吉祥寺で「季節の和菓子 omatsu」を営む松立直子(まつたて なおこ)さんに教わっています。
1話ではミルクパンで作る「粒あんこ」のレシピを。2話では、これからの季節、冷蔵庫に欠かせない麦茶を使った「あんみつ」のレシピを教わります。
あんことベストマッチ!
香ばしい「麦茶あんみつ」
材料
・麦茶(濃いめにいれたもの)……400ml
・粉寒天……2g
・グラニュー糖……20g
・粒あんこ……お好みの量
白蜜
・水……40ml
・グラニュー糖……50g
1.麦茶のかんてんを作る
ミルクパンに濃いめの麦茶と粉寒天を入れて沸騰させ、1分〜1分半ほどやさしく煮立たせる。そこへグラニュー糖を入れ、混ぜて溶けたら火を止める。
ひとまわり大きな鍋やボウルに水をはり、寒天液の荒熱をとる。
▲鍋底が素手で触れるくらいの温度になったらOK
グラスに好みの分量(約100gずつで4個分できる)を入れ、冷蔵庫に移して冷やし固める。
2.白蜜をつくる
耐熱の容器に水とグラニュー糖を入れ、電子レンジに40秒〜1分かける。
取り出してかき混ぜ、グラニュー糖が溶けたら出来上がり。冷めると程よくとろみがついている。
3.盛り付け
冷やし固めた寒天に、粒あん、白蜜をかけていただく。
香ばしくさっぱりとした麦茶の寒天とあんこがこんなに合うなんて! 自分では思いつかないけれど、とても身近な組み合わせに、すっかり魅了されてしまいました。白密がレンジで簡単にできるのもうれしいですね。
じめじめした梅雨どきも、蒸し暑い夏でも、さっぱりといただける麦茶あんみつ、とっても簡単なのでぜひおすすめしたいおやつです。
夏におすすめ、あんみつアレンジ
松立さん:
「麦茶のほかにも、たとえばコーン茶とか、ルイボスティーやアールグレイなどで作っても美味しいですよ。
自宅であんみつを作るときは、粉寒天の量を少なめにして、ぷるんと柔らかめに仕上げるのがおすすめ。お好みで仕上げにレモンやシナモンを加えても◎
気分に合わせてアイスや白玉を入れても楽しめますし、夏のおやつにぴったりなんです」
松立さん:
「それからフルーツを添えても美味しいです。とくに、いちじくとあんこの組み合わせは大好き。ほかにも、少し酸味のある杏やベリーなどもよく合うと思います」
さっぱりと清涼感のあるあんみつ、あっという間に作れてしまうのも魅力に感じました。寒天というと少しかたい食感のイメージがあったのですが、このあんみつはプルンと柔らかで喉ごしが良かったのも印象的。
好きなお茶や食材とのアレンジも無限に考えられそうなので、ひと夏あれこれ楽しんでみたいと思います。
さて、最終話ではあんこ好きにはたまらない「粒あんサンド」を教わります。
【写真】濱津和貴
もくじ
松立直子
和菓子研究家の金塚晴子に師事したのち、吉祥寺に「季節の和菓子 omatsu」を開く。7月より吉祥寺に和菓子教室を開講予定。教室と今後の和菓子販売の詳細はInstagram(@omatsu_wagashi)にて更新中
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