【うんともすんとも日和】ひとりの悩みを、みんなの「問い」に変えると。 哲学者・永井玲衣さん
考え、問い、聞き合う
対話を通して自分を知る?
私たちが大好きな「あの人」のいまの生き方に迫る、ドキュメンタリー番組『うんともすんとも日和』、第55弾をお届けします。
今回は、哲学者の永井玲衣さんにご登場いただきました!
日本各地で哲学対話の場を開いたり、戦争について考える「せんそうってプロジェクト」、政治や社会について語る「おずおずダイアログ」など、さまざまな対話の場を作っている永井さん。ノートに書いた「ひとりきりの悩みをみんなの問いに育てる」という言葉の意味とは-。
「この手は何でこういうかたちなんだろう」「私って私以外ではなんであり得ないんだろう」
そんな風に考えて、幼い頃からわけのわからないものでいっぱいな世界がとても怖かったという永井さん。
その答えを探すように本を読み漁っていくうちに、17歳の頃に哲学と出会いました。
永井さん :
「すごくシンプルに言うと、哲学は私に対して『あなたが考えるんだよ』って言ってきたんですね。それは哲学という学問に出会ったっていうよりも、この私が考えていいんだっていう手触りのようなものに出会って。
このわけのわからない世界について私が考えていいんだって。もう目の覚めるような思いでした」
永井さんが開く対話の場での約束のひとつに「よくきくこと」があります。
意外だったのが、永井さん自身は自分に向き合うのが大嫌いだということ。
でも、対話の場を通して他者の話を聞くことで、結果的に自分に向き合うことができると話します。
永井さん :
「哲学対話では悩みを問いにしちゃうんですよね。例えば『自己肯定感が低いがどうしたらいいか』という悩みを、『自己肯定感が低いってそもそもどういうこと?』という形にしてしまう。
そうすると本人の中で煮えたぎっていた苦しみが問いに変わってみんなで背負うものになるんですよね。
一人で抱えていると重いけど、みんなでお神輿みたいにワッショイワッショイって背負うとちょっと軽くなるというか」
対話を通して人と関わりながら、問いを続ける永井さんのとある1日に密着しました。続きはぜひ動画でご覧くださいね。
オリジナルドキュメンタリー、いかがでしたか?
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撮影協力 : J-WAVE、DEPT

永井玲衣
哲学者。1991年、東京都生まれ。学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。哲学エッセイの連載のほか、坂本龍一・ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文、主催のムーブメント「D2021」などでも活動。著書に晶文社『水中の哲学者たち』。詩と植物園と念入りな散歩が好き
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【動画】うんともすんとも日和
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