【ごちそう野菜レシピ】第1話:じゅわっと熱したごま油が◎「蒸しキャベツの中華仕立て」
編集スタッフ 藤波
旬の野菜をおいしく食べたい! ……だけど忙しい毎日、メニューをゆっくり考える時間がなくて、気がつけばいつも同じ副菜に頼ってしまう私がいます。
そこで、いつもの野菜をとびきりおいしく食べられる、シンプルだけど新しいレシピを、野菜料理研究家のカノウユミコさんに教えていただきました。
カノウさんは鳥取と東京の二拠点で料理教室を開催。著書『カノウユミコの この野菜でどど〜んと一品レシピ』には、野菜そのもののおいしさを活かしたレシピがたくさん紹介されていて、どれもが驚くほど簡単でおいしいのです。
今回教えていただく野菜レシピは全4品。1品目は、蒸しキャベツの中華仕立てです。なかなか使いきれずに余っていたキャベツが、ひと工夫で本格中華に変身します。
たっぷり薬味とじゅわっとごま油が決め手
「蒸しキャベツの中華仕立て」
材料(2人分)
キャベツ…1/2個
長ねぎ(4cmのせん切り)…1/2本
しょうが(せん切り)…1かけ
ごま油…50cc
しょうゆ…大さじ2
パクチー(ざく切り)…適宜
作り方
1. キャベツは芯をつけたまま、4等分する。
▲芯をつけたまま切ることで、葉がバラバラになりません
2. 深めのフライパン又は鍋に水1カップを入れ(分量外)、クッキングシートを敷き、1をのせる。中火にかけ、蒸気が出てきたら蓋をして弱火で10分ほど蒸す。
カノウさん:
「キャベツの甘みは焦げやすいので、蒸気が出てこなくなったらクッキングシートの縁から水を足してください。
もし無水鍋(ル・クルーゼなど)をお持ちの方は、もちろんそれでもおいしく蒸すことができます」
3. 蒸し上がったら、キャベツを器に並べ、長ねぎ→しょうがの順に盛り付ける。熱したごま油と、しょうゆを薬味にかけ、仕上げにパクチーを散らしたらできあがり。
▲ごま油は、煙がほわっと出てくるまで加熱してから薬味にかけるイメージで
カノウさん:
「ぜひ薬味と一緒に召し上がってください。熱したごま油をかけることで、辛味がやわらいで香り豊かなソースになっています。
辛いのがお好きな方はラー油や一味、糸とうがらしを添えても美味しいですよ」
いつもの野菜が、ちょっと特別な一皿に
食べてみると、じっくり熱を通したキャベツの甘みにびっくり。ごま油の香りが食欲をそそり、箸がすすみます。
他の野菜でも代用できるとのことで、後日我が家で白菜を試してみたところ、こちらもくたくたになった白菜に薬味ソースがからんで絶品でした。
驚くほど簡単な行程でできてしまうのがとてもありがたいカノウさんのレシピ。忙しい平日の頼もしい味方になりそうです。
【写真】土田凌
もくじ
カノウユミコ
野菜料理研究家。 鳥取県北栄町のふるさと大使。 鳥取県の専業農家に生まれる。 生来の料理好きで、高校生のころから自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。著書に「カノウユミコの この野菜でどど〜んと一品レシピ」「菜菜ごはん」シリーズなど。
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