【ごちそう野菜レシピ】第4話:秋の夜長の晩酌に「人参の丸焼き ナッツ味噌ソース添え」

編集スタッフ 藤波

旬の野菜をおいしく食べたい! ……だけど忙しい毎日、メニューをゆっくり考える時間がなくて、気がつけばいつも同じ副菜に頼ってしまう私がいます。

そこで、いつもの野菜をとびきりおいしく食べられる、シンプルだけど新しいレシピを、野菜料理研究家のカノウユミコさんに教えていただきました。

4品目は、赤ワインなどお酒のお供にもぴったりな人参の丸焼き。じっくり焼いた人参は、デザートのように甘みが強くとろけるようなおいしさです。

 


焼くだけの、贅沢なひと皿
「人参の丸焼き ナッツ味噌ソース添え」


 

材料(2人分)

人参…2本
塩、オリーブオイル…各適量

A(ソース)
味噌…大さじ2 ※もし選べるなら甘めのものを
メープルシロップ…大さじ2
カシューナッツ(みじん切り)…大さじ2
コチュジャン…小さじ1

※メープルシロップははちみつやきび砂糖でも、
カシューナッツはお好みのナッツでも代用可能です。

 

作り方

1. 人参に塩とオリーブオイルをまぶしつけ、1本ずつアルミホイルで包む。

▲皮を剥いたりヘタを落とさず丸ごと。マッサージするように、やさしく馴染ませる

▲アルミホイルの両端を折ってくるっと巻く

 

2. オーブントースターやグリル等で、30分くらいかけて丸焼きにする。

カノウさん:
「やきいもみたいなイメージですね。温度設定ができるグリルなら250度、トースターなら強火で。串がスッと入るくらいまで加熱しましょう」

 

3. Aを混ぜ合わせておく。人参をアルミホイルから出し、ソースを添えたらできあがり。

カノウさん:
「野菜は、皮の近くに一番栄養やおいしさが詰まっているんです。ソースなしでシンプルに塩で味わうと、素材の持つ味が際立ちますよ。

時間をかけて焼いた野菜はうまみが凝縮されて、おいしさが長続きするので常備菜にもおすすめ。気持ちが解き放たれるようなやわらかい味です。じっくり焼いている途中に漂ってくるいい香りをたのしむ時間も、とても豊かなんですよね。

ズッキーニや大根、カブの丸焼きもすごくおいしいのでぜひ試してみてください」

 

素材そのものを、たのしむ

じっくり丸焼きにした人参はとろけるような舌触りと甘さで、濃厚なソースとの相性が抜群。ワインを片手に秋の夜長を楽しみたくなるような、特別なおいしさです。

カノウさんに野菜レシピを教えていただく中で、素材そのものを大切にすることで生まれる、やさしくも芯のある味わいを知ることができました。

「忙しい毎日だから、食事の支度はなるべく簡単に」「野菜をおいしく食べたい」。そんなときに、今回教わったレシピたちが心強い味方になりそうです。

 

【写真】土田凌


もくじ

 

カノウユミコ

野菜料理研究家。 鳥取県北栄町のふるさと大使。 鳥取県の専業農家に生まれる。 生来の料理好きで、高校生のころから自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。著書に「カノウユミコの この野菜でどど〜んと一品レシピ」「菜菜ごはん」シリーズなど。

 


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