【連載】あの人の暮らしにある「北欧」のこと。no.09:ゆっくり揃えた北欧家具

ライター 藤沢あかり

毎朝つかうマグカップ、古いものを受け継ぎ使うこと。身近なお気に入りや習慣が、北欧からヒントを得ているということはありませんか。

暮らしのなかに見つけた、ささやかな北欧のひとかけらをご紹介する連載第3弾。

今回は「夫婦で時間をかけてゆっくり集めてきた」という北欧家具が並ぶ〈調理室池田〉店主、池田宏実さんのご自宅を訪ねました。4回にわたってお届けします。


池田さんの家に置かれた、家具や照明。「意図して集めたわけではないけれど、気づけば北欧のものが中心に並んでいた」と話します。

夫婦ともにファッションや音楽が好きで、年齢や時代、その時々の気分に合わせて幅広く楽しんできました。

直感的に好きなもの、長く愛せるもの、そして蓄積してきた知識。そこからいまの自分たちが暮らしに合わせて選び取り、「編集」するように自分たちのスタイルを紡いできたのです。

それは、インテリアも同様です。


そのなかで、自然と集まってきたのが北欧の家具でした。シンブルだけれどあたたかみがあり、大きさも素材も日本の住空間になじみます。デザインで生活を豊かにしたいという北欧らしい感性にも、おおいに共感できました。

とりわけ思い入れがあるのが、デンマークの建築家、アルネ・ヤコブセンがデザインしたセブンチェアです。

座り心地がよく、気兼ねなく食事ができる扱いやすさと、スマートなフォルム。驚くほど軽く、スタッキングすればコンパクトにしまうこともできる機能性。食卓で使う椅子として、これ以上はないと夫が惚れ込んだものでした。

新婚時代に2脚を揃え、数年後にフリッツ・ハンセンのラウンドテーブルが仲間入りしました。そこにいつしかキッズチェアが加わり、それを卒業する頃にまたひとつ、もうひとつと数を増やし、いまでは4脚に。20年以上の年月を重ね、家族の成長とともに食卓の風景も変化していきました。


住まいには、好きなものや美しいと感じることを正直に反映させたいという池田さん。テーブルと椅子、そして照明。どれかひとつ欠けても成り立たないバランスは、いつ見ても変わらず好きな景色です。

海外の映画に出てくるような、キッチンのかたわらにある小ぶりなダイニングテーブル。そんなイメージを描きながら、このテーブルのためのスペースをキッチンのすぐ脇にこしらえたのでした。




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Text : Akari Fujisawa
Photo: Ayumi Yamamoto


池田 宏実(いけだ ひろみ)

料理人。川崎市中央卸売市場北部市場内にある〈調理室池田〉を営む。2018年にオープンした店は、夫である講平さんが全体のディレクションと2階ギャラリーのアンティークの買い付けを、宏実さんが1階カフェを受け持つ。

Instagram: @ikeprox
HP: https://chourishitsu.tumblr.com/


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