【やっぱり北欧の器が好き】あの憧れの名作シリーズを使ってみたら。バイヤー3名の家を訪ねました
編集スタッフ 松田
当店でも長年ご紹介し続けていて、北欧の器好きにも根強いファンを持つ、スウェーデンの陶器ブランド・Gustavsberg(グスタフスベリ)の食器たち。
ついに昨年末、ご紹介できたスティグ・リンドベリの代表作「ベルサ」の復刻版は、ヴィンテージを取り扱っていた頃から私たち自身もずっと憧れのシリーズでした。
また、ショコラカラーの縁どりが大人っぽい「スピサリブ」も同じくスティグ・リンドベリのデザインで、年月が経っても色あせないロングセラーとなっています。
どちらも眺めているだけでうっとりしてしまうほど素敵な器ですが、実際の暮らしに取り入れてみたらどんな感じなのでしょう。
そこで今回は、当店のバイヤーたち3人の自宅を訪ね、グスタフスベリの器を使ってみてもらい、改めて感じた魅力を語ってもらいました。
どこか素朴で、愛らしい。
そんな雰囲気が好きです
(バイヤー竹内)
はじめに訪ねたのは、バイヤーの竹内宅。まずは、食器棚にある私物の北欧の器たちを見せてもらいました。
竹内:
「北欧の器って、美しいけれどエレガントすぎないというか、形や絵柄がどこか素朴であたたかな雰囲気も感じられるところが、自分の好みに合っているなぁと思います。
ヴィンテージだったり現行品だったりバラバラですが、20代の頃から少しずつ、好きだなぁというものを集めてきました」
▲ベルサの器も一緒に並べてみました。「ほかの北欧食器との相性もよさそう!」と竹内
そんな竹内が使ってみたい!とリクエストしたのは、ぷっくりとした葉っぱが規則的に並んだ絵柄が特徴の、ベルサの18cmプレートとキャニスター。さっそく使ってみてもらいました。
– BERSA 18cmプレート –
休日のおやつ時間に
竹内:
「葉っぱの柄が特徴のベルサシリーズは、以前からいつか欲しいなと思っていたシリーズです。可愛らしいけれど、どこかキリッと端正な雰囲気も漂う魅力的なデザインですよね。
この絵柄が特に引き立つのが、プレート。22cmと18cmがありますが、おやつ好きのわたしは、焼き菓子やケーキをのせるのにぴったりなサイズ感の18cmを選びたいです」
竹内:
「おやつの時間に好きでよく選ぶのが、スコーンやマフィンなどの見た目がちょっと素朴なお菓子。実際にのせてみたら、プレートの絵柄が引き立って似合う!
この葉っぱのグリーンの色って、茶色の焼き菓子にぴったりなんですね」
竹内:
「テーブルセットされた様子を、ついずっと眺めていたくなりますね。余白から葉っぱがのぞいて、可愛いなぁ。
休日のおやつ時間が、より嬉しいひとときになりそうです」
– BERSA キャニスター –
小さなお菓子をスタンバイ
竹内:
「ほかのバイヤーと一緒にベルサの取り扱いを決める中で、ひそかに我が家に欲しいなと思ってたのがこのキャニスターです。
ベルサのような憧れのアイテムこそ、毎日目に入るところに置いて眺めたいという気持ちがあって。
たとえば、テーブルの端っこをお花や雑貨を飾るコーナーにしているので、そこに置いて個包装のお菓子入れにするのも絶対可愛いなと思って、ミルキーといちごみるくの飴を入れてみました。大きすぎないサイズで、テーブルの上での存在感もちょうどよかったです」
竹内:
「あとは、キッチンの壁付け棚が部屋のどこからでも目に付くので、そこに置くのもいいなと思いました。
ちょっとした入れ物にしては価格的にも少し贅沢なのですが、オブジェの要素も兼ねていると思えば……。ちらっと目にとまるだけでも、元気をもらえそうな気がします! 今回使ってみて、ますます欲しくなってしまいました」
スウェーデンを旅して、
思い入れが深まりました
(バイヤー石谷)
次に訪ねたのは、バイヤーの石谷宅。石谷は、ベルサのカップ&ソーサーを愛用しています。
石谷:
「ベルサシリーズはずっと憧れの器でした。だから、昨年末にお客さまへ復刻版をご紹介するタイミングで『わたしもいつか!』と思っていたんです。
ちょうどその直後にスウェーデンへ旅行をしたので、そのときにグスタフスベリの工場を見学して、念願のカップ&ソーサーを購入しました」
▲ストックホルム郊外にある、グスタフスベリへ。陶磁器の町としても知られているそう
石谷:
「ベルサといえば、その柄のかわいさが魅力ですが、実際に製造過程を見て驚いたのは、3度も釜で器を焼いてかなり丈夫に作られていたり、職人さんがひとつひとつ手作業で柄の位置を決めていたりと、時間をかけて丁寧に作られていることでした。ますます思い入れが強くなりました。
職人さんも、すごく親切に説明してくださって、忘れられない大切な思い出になりました」
▲復刻版のベルサも、1960年~74年頃に生産されていた当時の設備を活用したハンドメイドに近い製法で製造しているそう。そうすることで一点ごとに異なる味のある表情や温かみが生まれます
– BERSA カップ&ソーサー –
気合を入れたいときのお供に
石谷:
「カップ&ソーサーというと、休日などどこか特別な時に使うものというイメージがあるかもしれないのですが、わたしの場合は “日常にこそ可愛いカップ&ソーサーを!” と、平日のリモートワークのときに使うことが多いです。
ベルサの、この葉っぱ模様や色合いがとにかく大好きで、見るたびに気分が上がるので、仕事でちょっと気合いを入れたいなという時にもよく手に取ります」
石谷:
「デスクの上に置いてあるだけで、可愛い柄が目に入るので、自分の気持ちをコントロールするのにも一役買ってくれる気がします。手に取るだけでも元気がもらえるし、北欧を旅したときの景色が蘇ります」
▲旅先のストックホルムの景色
石谷:
「容量は200mlと小ぶりなサイズ。なので、少しずつゆっくり楽しむようなコーヒータイムに合う器かなと思います。
午後の大事な仕事の前に、ちょっと気持ちを落ち着かせたい、そんな時によく使っています」
料理を盛りつけるお皿を選ぶのが、
一番たのしい時間です
(バイヤー山根)
最後はバイヤーの山根宅へ。
山根:
「料理は小さい頃から好きでずっとやっていたんですが、実は以前までそんなに器については興味がなかったんです。
器については僕よりも妻の方が好きで、特にグスタフスベリのブランドの器には思い入れが強くて、ネットオークションなどで、ヴィンテージのカップ&ソーサーやプレートを少しずつ集めていたようです」
▲山根宅にあった北欧食器とベルサを並べてみました。「こうやって、他の北欧食器と並べてみると、ベルサって主役感がありますね!」と山根
山根:
「バイヤーになってから器を見るようになり、あらためて北欧食器のよさや魅力がわかってきて。『この料理にはどんな器が似合うかな〜』と考えながら選ぶのが楽しくなりました。
北欧デザインは、機能的でモダンな部分と、目で見たり手に触れたりしたときに感じるやさしい雰囲気が共存しているところが魅力だと思います。
色合いが綺麗だからか、何気ないふだんの料理もパッと明るくオシャレな感じに見せてくれるのも嬉しいです」
山根にはベルサの22cmプレートを使ってみてもらいました。
– BERSA 22cmプレート –
朝ごはんのホットケーキを
山根:
「休日の朝は、子どもたちのリクエストでホットケーキをよく作るんです。子どもが食べやすいようにちょっと小さめに焼いて、それぞれ食べたい分を取り分けるスタイルで。
22cmのプレートは、そんな休日の朝ごはんの場面でぜひ使いたいなと思いました」
山根:
「さっそくホットケーキを盛り付けてみたら、ベルサの葉っぱのグリーンの色合いが絶妙ですね!
ホットケーキの焼き色が引き立って、なんだかより美味しそうに見せてくれるグリーンだなぁと思いました」
山根:
「ホットケーキの他にブロッコリーなどの野菜やイチゴなどの果物も出すのですが、食卓に並んだときに色の組み合わせがすごく綺麗。
朝の食卓がパッと楽しい雰囲気になって、よい1日を過ごせそうな気がします」
– SPISA RIBB カップ&ソーサー –
コーヒータイムに
山根宅では、同じグスタフスベリのスピサリブのカップ&ソーサーも使ってみました。
山根:
「僕、このデザインが実はすっごく好きで、以前からいつか欲しいなと思っていたんです。
カップ&ソーサーって、とても愛らしい感じのデザインが多いと思うのですが、このスピサリブは色合いといい、この細ストライプの感じといい、渋さがあってカッコいいなぁと」
山根:
「手描きデザインを元にしたストライプ模様だからか、よく見ると均一ではないデザインなのもまた味わいがあるなぁと思います。
そしてこのショコラ色、コーヒーがとっても似合いますね。仕事の合間にちょっと一息つきたい、そんな時にこのカップ&ソーサーでコーヒーが飲めたら、仕事が頑張れそうな気がします」
***
春の足音がきこえ、そろそろ新生活への準備がはじまるという方もいらっしゃるかもしれません。たとえそうでなくても、春はなんだかソワソワするものですよね。
バイヤーたちが実際に使ってみた様子をみて、グスタフスベリの器は、何かをはじめる時のお守り的な存在になったり、日々の暮らしを勇気づけたりと、そんな力を持っているのかもしれないなぁと感じました。
これからお手元に届く方にとっても、この器たちがふとした瞬間に気持ちを少し上げてくれるような、そんなお気に入りのアイテムになったらとても嬉しいです。
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