【カレー粉だけのお手軽カレー】02:昔ながらのやさしい味。喫茶店風の「マーマレードポークカレー」
ライター 瀬谷薫子
夏はもちろん、年中いつでも食べたいカレー。
ルーのカレーより軽やかで、スパイスカレーより手軽に。カレー粉だけでできる日常のカレーが知りたくて、今回は料理家の長谷川あかりさんに4品を教わりました。
2皿目は、お手頃な豚こま肉を使ったポークカレー。マーマレードの隠し味で、カレー粉だけでもコクのある味わいに仕上がるひと皿は、喫茶店で食べるような昔ながらのやさしい甘み。きっと誰もが好きな味です。
煮込みいらずでこの深み。
昔ながらのやさしい「ポークカレー」
材料(2人分)
【カレー】
豚こま切れ肉…160g
玉ねぎ…中1個
小麦粉、料理酒…各大さじ1
カレー粉…大さじ1(6g)
オリーブオイル…小さじ2
ローリエ(あれば)…1枚
A
水…400ml
マーマレード…大さじ4(60g)
しょうゆ…大さじ1と1/2
しょうが(すりおろし)…小さじ1
塩…小さじ1/3
【カシューナッツバターライス】
ごはん…適量(2人分)
バター(有塩)…5g
素焼きカシューナッツ…20g
(トッピングに好みで)クレソン…適量
【下準備】
・Aを混ぜ合わせておく
作り方
1..材料の下ごしらえ
玉ねぎは皮をむいて半分に切り、1cm幅のくし切りにする。豚こま切れ肉に小麦粉をまぶし、全体になじませる。
長谷川さん:
「玉ねぎは大きめに切るのがポイント。具材の少ないシンプルなカレーなので、玉ねぎのシャキッとした食感が残ると満足感が増します。
豚こま肉は小麦粉でコーティングすることで、仕上がりが柔らかくジューシーになります」
2.具材を炒める
フライパンにオリーブオイルを入れ中火で熱したら、玉ねぎを加えて炒める。
長谷川さん:
「玉ねぎにほんのりこげ目がつくとおいしいので、あまり動かさず焼き付けるように炒めてください」
玉ねぎが透明になったら豚こま切れ肉と料理酒を入れ、肉がくっつかないようほぐしながら炒める。
3.調味料を加えて煮込む
豚こま切れ肉の色が変わったら、混ぜておいたAとローリエを加え軽く混ぜ、煮立ってから8分、ふたをしないで中火で煮込む。
長谷川さん:
「煮詰めて水分を飛ばしたいので、ふたはしないでOKです」
8分経ったらカレー粉を加え、強火にしてさらに2分、かき混ぜながら煮る。次第にとろみがついてくるので、好みの加減で火を止める。味を見て足りなければ塩少々で調味する。
4.カシューナッツバターライスを作る
温かいごはんをボウルに入れ、刻んだカシューナッツとバターを加えてよく混ぜる。
器にカシューナッツバターライスを盛り、カレーをかければできあがり。好みで刻んだクレソンをトッピングする。
長谷川さん:
「仕上げにお好みでマーマレードを添えて、カレーと絡めながら食べてもおいしいです。クレソンの代わりにパセリをのせたり、大人は好みで山椒をふりかけても。爽やかなマーマレードとよく合います。
少しピリ辛に仕上げているので、お子さんにはカレー粉を小さじ2に減らして調節してみてくださいね」
ひと口食べると、スパイシーさのあとに広がる甘み。後味がかすかにフルーティーで、それがクセになりぐんぐんスプーンが進みます。給食に出てきたカレーのような、喫茶店のカレーのような懐かしい味わいです。
そして、カシューナッツバターライスの特別感も嬉しい。作るのは手軽なのに、カリッと香ばしい食感とバターの風味で、一気にぜいたくな味わいになりました。
老若男女みんながきっと好きな、日常の定番にしたいカレーです。
【写真】濱津和貴
もくじ
長谷川 あかり
料理家、管理栄養士。SNSでのレシピ発信が反響を呼び、雑誌やWEBで幅広くレシピ提案を行う。近著に「いたわりごはん」(KADOKAWA)、「つくりたくなる日々レシピ」(扶桑社)。Instagram:@akari_hasegawa0105 。
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