【春を待つドーナツ】02:レモンたっぷりのカスタードがとろり。まんまる可愛い「ボンボローニ」
編集スタッフ 藤波
ドーナツには、子どもも大人もうきうきしてしまう不思議なパワーがある気がします。
まだまだ寒いけれど少しずつ春の足音が聞こえてくるこの季節。休日においしいドーナツを作りたくて、料理家の星谷菜々(ほしや なな)さんにレシピを教わっています。
第2話では、第1話でご紹介した「基本のイーストドーナツ」レシピをアレンジした、イタリアの郷土菓子「ボンボローニ」風のレシピをご紹介します。
ひと味違うバレンタインにも◎
とろっとレモンクリームの「ボンボローニ」
材料(ドーナツ8個分)
基本のドーナツ生地…1回分
レモンとホワイトチョコのカスタード…1回分 ※
グラニュー糖…適量
※「レモンとホワイトチョコのカスタード」の材料
卵黄…3個
グラニュー糖…50g
薄力粉…25g
牛乳…200ml
ホワイトチョコレート(板状なら細かく割る)…50g
レモン…1個(皮も使うので、防腐剤・ワックス不使用のもの)
星谷さん:
「カスタードを失敗なく作るポイントの一つが、卵を割ったらすぐに使うことです。
卵黄が空気に触れると膜が張って食感が悪くなってしまうので、もしすぐに使わない場合は容器にラップをして保管しましょう」
作り方
1. レモンとホワイトチョコのカスタードを作る
レモンはよく洗って表皮をすりおろし、果汁を絞る。ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、すぐに泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。
▲生地を持ち上げた時にリボン状に、もったりとするまでしっかり混ぜる
薄力粉を振るい入れ、粉っぽさがなくなるまですり混ぜる。レモン汁も加えてよく混ぜる。
鍋に牛乳を入れて火にかけて、沸騰直前になったら火を止める。ボウルに少しずつ注ぎ、その都度よく混ぜる。全て混ぜたら鍋に戻す。
強火にかけて、泡立て器でたえず混ぜながら熱してゆく。鍋底からぼこぼこっと沸騰したら、そのまま30秒ほど炊いて、火から下ろす。
▲強火でしっかり火を入れることがポイント。火入れが甘いと、冷めた時にクリームがだれてしまいます
すぐにホワイトチョコレート、レモンの表皮のすりおろしを加え、よく混ぜて溶かす。
大きめのボウルに移して、ラップをぴったりかけて冷ます。(上に保冷剤などのせるとよい)
クリームが冷めたら泡立て器でよく混ぜてなめらかにして、口金をつけた絞り袋にいれておく。
2. 「基本のドーナツ」の工程 3.(一次発酵〜ベンチタイム) まで同様に進める
3. 成形〜二次発酵
生地に打ち粉をして手で平たく伸ばす。
▲発酵すると膨らむので、思っているよりもぺちゃんこに潰してしまって大丈夫です
オーブンシートの上に並べ、霧吹きをたっぷりかける。35度くらいの場所で倍にふくらむまで30分ほど発酵させる。
▲二次発酵後の様子。(ご自宅のオーブンやレンジに発酵機能がない場合は、暖房の近くなど室内のあたたかい場所に置いておきます。その場合も目安は倍の大きさになるまで)
4. 揚げる
鍋やフライパンに油を入れて165度に熱し、生地をそっと手に取って入れる。165〜170度を保ちながら、4〜5分かけて両面こんがりと揚げる。
持ち上げてみて軽くなったら揚げ上がりのサイン。網に取り出して油を切る。
5. 仕上げ
袋にグラニュー糖を入れ、ドーナツが温かいうちにまぶす。
ドーナツの粗熱が取れたら横から菜箸を差し込み左右に動かして、中に空洞をつくる。口金を差し込んでレモンカスタードを適量詰めたら完成。
星谷さん:
「レモン果汁がたっぷり入って、生クリームやバターを使用していないクリームなので、たくさん詰めても軽やかな食べ心地のドーナツです。
でも入れすぎると勢いよく飛び出てきてしまうので、ゆっくり少しずつ詰めるようにしてくださいね」
お店で見かける憧れのまん丸ドーナツ。かぶりつくと甘さ控えめの濃厚なレモンクリームがとろりと出てきて、レモン好きにはたまらない美味しさでした。
普通のチョコレートが苦手な家族がいるので、今年はこのボンボローニでお家バレンタインを楽しもうかなと計画中です。
続く第3話では、フォークとナイフで食べるちょっぴりおめかししたドーナツをご紹介します。お楽しみに。
【写真】濱津和貴
もくじ
星谷菜々
自身のアトリエ「apron room」にて毎月お菓子教室を開催するほか、
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