【愛しのワンルーム】3話:賃貸でも、もっと自由に。部屋を素敵に飾るには、どうしたらいい?

ライター 大野麻里

リノベーションされた築47年のマンションで一人暮らしをしている、スタイリストの細沼ちえ(ほそぬま・ちえ)さん。明るい日差しが差し込む約36平米のワンルームは、コンパクトならがも細沼さんの「好き」がめいっぱい詰め込まれています。

第1話では、いい物件に出合うためのヒントや、家具のレイアウトの仕方について、2話目ではキッチンについて話を聞きました。最終回の3話目では、部屋を素敵に見せるディスプレイのテクニックを拝見します。

 

ディスプレイコーナーと間仕切りを兼ねてDIY

間取りはワンルームですが、キッチン・リビング・ベッドのスペースがゆるくゾーニングされている細沼さんの部屋。有孔ボードでつくったパーテーションがあることで、さらに空間が区切られ、使いやすくなっています。

細沼さん:
「この部屋には棚がないので、旅先で買ったものや雑貨を飾る場所がほしくてつくりました。賃貸だと壁に画鋲を刺すことも気が引けてしまいますが、この棚があれば、フックを付けて飾りたいものを好きなだけ飾れます。

それと、キッチンからベッドが丸見えなのが、ちょっと気になって。目隠しの目的も兼ねています」

反対側(ベッド側)には棚がなく、有孔ボードの面のみ。ところどころにフックが取り付けられています。

細沼さん:
「こちら側は、洋服のコーディネートを組むのに使っています。仕事でスタイリングしたものを写真に撮ることがあるので、ここがちょうどいいなと思って。それ以外にも、ルームウェアをかけたり、アウターの一時置き場にしたり、いろいろ使えて便利です」

細沼さん:
「材料はすべてホームセンターで揃えたもので、とくに塗装はしていません。この支柱(ツーバイフォー材)は前の家でも使っていたのですが、高さが合わない部分は、金具で継ぎ合わせて調整しました。

この有孔ボードと支柱のセットはずいぶん長いあいだ使っていて、引っ越しのたびに分解しては組み立てています。冷蔵庫上の収納として使っていた時期もありますし、玄関の靴箱にしていたことも。部屋に合わせて、使い道を変えてきました」

 

アートは、プロに相談しながら額装を

部屋のあちこちに飾られている、数々のアートも印象的でした。どれもぴったり似合う額に入っていますが、どうやって額装しているのでしょうか……?

細沼さん:
「実はこれらのほとんどは、美術用品専門店の『世界堂』で、飾りたいものを持参して相談しながら額装してもらっています。こんなふうに飾りたいとイメージを伝えてみたら、意外な提案をしてもらえたこともあります」

▲黒い額に入った写真は、細沼さんがシエラレオネで撮影したもの。絵の具で上からペイント

細沼さん:
「何かを飾るときは、高低差が出るように配置しています。きれいに整然と並んでいるよりも、リズムがある飾り方が好きなんですよね。

ぎゅうぎゅうに詰め込むと圧迫感が出てしまうから、空間を空けて余白をつくることも意識して。額装したアートや本は、ごちゃごちゃしたものを目隠しする目的で飾ることもあります」

 

ディスプレイは 「ステージ」を用意して

部屋を眺めていると、あちらこちらに小さなディスプレイコーナーがあることに気づきます。そして、共通しているのは、小さな置き物たちがまるで舞台に立っているかのように、「ステージ」に乗せられているのです。

細沼さん:
「飾りたいものの下に一枚何かを敷くと、なんか表情が出るんですよね。そこにものを “ただ置いている” のではなく、 “飾っている” という感じに見えるような気がして。ステージにしているのは、木の板や、本や雑誌、紙ものなどが多いです」

飾られているオブジェのようなものは、旅行好きの細沼さんが世界各国で集めてきたものや、美術館で買ったミュージアムグッズ、友人から譲り受けた雑貨など。

購入時期も場所も異なるので一見バラバラのように見えますが、ディスプレイの上手さでバランスよくまとまっています。

細沼さん:
「ラクダの水差しは、乗り継ぎしたドバイの空港にあったお土産屋さんで買いました。石や土器、埴輪などのモチーフも好きですね。そこにしかないものというか、その土地っぽいものを見つけると、つい買ってしまいます。

部屋に合うか、合わないかは、買うときに直感で判断。家に連れて帰って、一緒に住むみたいな感覚で選んでいます(笑)」

▲積み上げた雑誌の上には、キューバのトリニダードで買った現地のおばあちゃん手づくりの人形

全3話でお届けした、細沼さんの「好き」が詰まったワンルーム。大きな窓からはポカポカと暖かい日差しが差し込み、リビングスペースにいると、ごろんと横になりたくなるような居心地のよさでした。

取材中「これじゃなきゃダメ、ということはないんです」というフレーズを何度も繰り返していた細沼さん。買ってしまえば簡単に解決することも、買う前に一度考えて、あるもので工夫するという習慣は、私もぜひ身につけたいものです。

そして、買うことの先には捨てるという行為があることをふまえた部屋づくりは、きっと多くの方々のヒントになったはず。この春、新生活をはじめたばかりの方や、暮らしを見直したい方の参考になればうれしいです。

(おわり)

【写真】北原 千恵美


もくじ

 

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細沼ちえ

1980年生まれ。スタイリスト。会社員、アシスタントを経て、2009年に独立。雑誌や広告など、幅広く活躍している。国内外の手しごとや民族衣装、建築などにも興味を広げ、そのエッセンスを生かした唯一無二のスタイリングが持ち味。Instagram:@chienuma

 


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