【夜な夜なキッチン】お弁当も繕いも。自分の手の届く小さな世界にぎゅっと詰め込んで(テキスタイルデザイナー・野⼝ 光さん)
編集スタッフ 澁谷
得意の範囲はA3サイズまで?
ずっと「使いたくなる」 ものとの付き合い方
慌ただしい1日を終えて、ほっとひと息つける夜の時間。いつものキッチンも、少し照明を落とせば自分だけの小さな部屋に。
「夜な夜なキッチン」は明日の自分のためにやっている夜のキッチンルーティンを聞いていく動画番組です。第14回目となる今回はテキスタイルデザイナーの野口光(のぐち ひかる)さんにご登場いただきました。
テキスタイルデザイナーとしての活動のほかに、イギリスで出会った「ダーニング」という手繕いを、現代の生活に馴染むような応用技法の開発や指導をしている野口さん。
現在は自宅で制作を行い、社会人の息子さんと二人暮らしをしています。
揃って夕飯を食べられた日は、一緒に食後の片付けをするのがルール。
野口さんが食器を洗ったあと、息子さんが拭いて元の場所に戻す、という分担で手際よく片付けていきます。
次の日のお弁当のために、夜のうちから鍋にお米を浸水させておきます。
数年前までは南アフリカで14年半暮らし、そのほかにも海外生活が長かったという野口さん。
暮らす場所の文化に合わせながら続けてきたお弁当作りは、家事の中でも特に好きだと話します。
「最近よくわかるのは、できることとできないことって色々あるじゃないですか。私のできる範囲はA3サイズくらいかなって」と野口さん。
小さなお弁当箱の中に、ぎゅっとおかずを詰めていく。その作業は「ダーニング」の世界にも通づるような気がします。
夕食後、仕事に戻る前にさっとキッチンの掃除。
コンロや床の掃除も、毎日やるとは決めず目に入ったときにやるスタイル。
キッチンには、タオルやクロスなどダーニングが施された道具がたくさんありました。
長く使ってできた穴やほつれを隠すのではなく、可愛らしくチャーミングに変えてしまう野口さんのダーニングのスタイルは、ますますものへの愛着を増すようです。
続きはYouTubeで……
野口さんの夜時間。残りのルーティンはどんなものがあるのでしょうか?動画では野口さんのダーニングの制作の様子もたっぷりご紹介しています。続きは是非YouTubeでご覧ください。
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野口 光
テキスタイルデザイナー。ニットブランド「hikaru noguchi」、ダーニング協会主宰。武蔵野美術大学を卒業後、イギリスの大学にてテキスタイルデザインを学ぶ。イギリスの伝統的な繕いの文化「ダーニング」の教室やワークショップを開催し指導や発信を行う。最新刊は『お繕いのテクニックで作るダーニングブローチ』(山と渓谷社)。Instagram : @hikaru_noguchi_design。
ウェブサイト :「hikaru noguchi darning」https://darning.net/
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