【運気が上がる部屋づくり】後編:毎日立つキッチンや人が集まるリビング。心地よく過ごすための「風水」アイデアいろいろ
せっかく部屋を整えるなら、運気の上がる空間にしたい! そんな思いから組んだ今回の特集。風水師のみよの哪知(みよの なち)さんにスタッフの津田の自宅を見てもらいながら、さまざまな工夫を教わっています。前編では「そもそも風水とは?」というお話から始まり、とりわけ大事な「家の顔」である玄関と、玄関の反対側の面の中心=「家の背中」の部分の整え方を聞きました。
続く後編ではキッチンの整え方、そして住まいにおけるそのほかの開運ポイントを聞いていきます。
キッチンには植物を置くのがおすすめです
続いて見てもらったのはキッチン。津田の家のキッチンは、コンロやシンクがカウンターで隠れているセミオープン型です。
みよのさん:
「キッチンは女性の運気を左右する大事な場所だと言われています。特に財運や健康運を司る場所です。
キッチンがごちゃごちゃしているとお金が漏れやすくなるので、整理整頓して、清潔を保つことが大事になってきます」


みよのさん:
「運気を上げるためには、上に向いて生えている植物を一つでもいいので置いてあげるといいと思います。鉢植えでも、切り花でも、自分がお世話をしやすいものでOKです。
コンロの後ろのスペースに置くのがベストですが、置けない場合は周辺のどこかで大丈夫です。長く垂れ下がったり巻きついたりしないタイプの植物にしましょう。
キッチンの中でも、コンロは特に財運を司る場所。もしもオープンキッチンでコンロが前から丸見えの場合(壁づけのコンロの場合は別)、お財布の中を全部見せているようなことになるので、植物を置いたりして少し隠してあげるといいと思いますよ」
– picked up items –
人が集まる場所には “丸いもの” を
みよのさん:
「リビングやダイニングなどの人が集まる場所は、とりわけ気の流れが大事。気が集まりやすい、動きやすい場所にしたいものです。
そのために、丸いものや楕円のものを置くことをおすすめします。津田さんのリビングは丸テーブルがあるので、とてもいいですね。丸いものがあると気がぐるっと集まり、人も集まりやすくなるんです。四角いテーブルは物事に集中したい・安定させたいときに適している一方、楕円や円形のテーブルは気を動かし、物事を生み出したり人間関係を円満にするのに向いています。
四角いテーブルしかない場合は、その上に丸いお皿やオブジェなどを置いてもOK。丸い照明を吊るしてもいいですね。ただし、家の背中に当たる部分(=玄関の反対側の面の中心)は安定させたいので、四角いもののほうがおすすめです。
家の中が四角いものばかりだと何か新しいものが生まれにくいし、丸いものだらけだと安定しない。場所ごとに使い分けながら、バランスをとることが大事だと思います」
部屋の入り口の対角は、一番いいコーナーです
▲リビングのドアから見て対角線上の一番奥には、キャットタワーが。壁に好きなポストカードも貼ってある
もうひとつ、住まい全体に共通することで、押さえておきたい大事なポイントがある、とみよのさん。
みよのさん:
「どの部屋も、入り口から見て対角線上の一番奥はすごく大事な場所。気が集まりやすい居場所なんです。いい気をキャッチするために、意識してきれいに整えたり、自分の好きなものを飾るといいと思います。
音が鳴るベルやモビール、サンキャッチャーをつるしたり、植物を置いたりするといい気をキャッチできますよ」
みよのさん:
「この場所に照明を置いて照らしてあげるのもおすすめです。そうやってきれいに整えてポイントをつくってあげると、その場所の方位のいい意味ががさらに増えるんです。たとえば、ここの場合は北東になるので、財産や足元、土台といった意味があります。
反対に、この場所にものをごちゃっと置いてしまうと、気が循環せずに溜まってしまう可能性が。お気に入りの絵やオブジェを飾るのでもいいので、自分の好きな雰囲気に整えてみてくださいね」
– picked up items –
花や香りの力もぜひ借りましょう
花を飾ったり、お香やアロマオイルを焚いたり。日々何気なく行っているこれらの習慣についても、風水から見たポイントをみよのさんに聞いてみました。まずは花を飾る場合から。
みよのさん:
「生気のあるものを飾ると、空間に活気を呼び込めるのでおすすめです。花を飾る際は、自分が必要としているものによって色を変えてみるといいかもしれません」
▲心身が疲れていている場合は赤い花を1輪でも寝室に置くのがおすすめ。「メンタルが弱っているときは頭側か体の右側、対人関係で悩んでいるときは足側か体の左側がいいです」
みよのさん:
「体が疲れている時や、エネルギーを高めたいという時は赤い花がおすすめ。人間関係や仕事運を良くしたい時は黄色がいいです。
直感力、インスピレーションを養いたければ紫系の花を飾るといいと思います。そんなふうに、その時欲しているものに応じた色を取り入れてみてはいかがでしょう」
みよのさん:
「香りを取り入れる際には2つの目的があると思います。邪気を払うためと、いい気を呼び込むため。物事が滞っていたり、あまりにも多くの情報が入ってきたりしている時は、邪気を払う香りを炊きます。この時に使うのはセージやティーツリーなどの殺菌効果があるものやスパイシーな香り、もぐさなどですね。
そのうえで、いい気を呼び込んで自分自身のメンタルも整えようとなった時は、甘い香り、柔らかい香りがおすすめです。いずれにせよ、使う香りは天然のものにすることをおすすめします。
ちなみに今年は東南の方位で香りを使うとさまざまなご縁を引き寄せやすくなります。西は恋愛、試験合格、出世などの運を引き寄せやすいですよ」
– picked up items –
たまには目に入らない部分も整えて、気を動かす
ここまでさまざまな「置くとよいもの、取り入れるとよいもの」を聞いてきましたが、日々行っている掃除や片付けに関しても、意識したほうがよいことがあるのかどうか、気になります。
みよのさん:
「常に目に入る床などをなるべくこまめに掃除をするほか、玄関の靴箱や寝室のクローゼットなど、目に入らないところも時々見直して、いらないものを処分したり、空気を入れ替えたりするといいですよ。きれいに掃除してからお香などで清めてあげると、いい気を呼び込む可能性がさらに高まります。
見えない部分の気も時々動かしてあげることで、より気持ちのいい、すこやかな家になると思います」
家は住む人のエネルギーを養ってくれる空間だから
みよのさん:
「家は、私たちのエネルギーを養ってくれるところ。ですから、その空間を心地よくして、いい気を巡らせることはとても大事だと思います。
“風水では家を人の体にたとえる” という話をしましたが、それはつまり、家を生き物として見て、弱い部分と強い部分を把握するということ。そのうえで、弱い部分を補ってよりすこやかにしてあげるということ。その際の助け役として、植物や香り、アート、インテリアグッズなど、自分が心から好きなものを楽しく取り入れられるといいですね」
「自分の好きなものを取り入れながら、気持ちのいい住まいをつくる」という前向きなお話にすっかり魅了され、津田も取材スタッフもやる気満々に。私もさっそく玄関に飾るものを考えたり、最近手つかずだったクローゼットの整理に着手したりしてみました。
家は生き物と同じと考えると、一緒に暮らしているパートナーということにもなります。感謝の気持ちを持って整えれば、家も自分の暮らしややりたいことを応援してくれるかも。そんな気持ちであらためて家を眺めては、ワクワクした気持ちになっています。
【写真】丸尾和穂
もくじ
みよの 哪知(みよの なち)
商社勤務を経て、地理風水の第一人者、御堂龍児老師のもとに弟子入り。日本の山々や中国・台湾を廻りながら風水の学び、内弟子として鑑定の補佐を行う。2007年に風水教授許可を得る。住宅や店舗、事務所などの鑑定や心地よい空間づくりのアドバイスを行うほか、セミナーや講演など、多方面で活躍中。インスタグラム:@nachi.miyono
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