連載|柳沢小実の、わたしが出合ったとっておき。 第3回『まいにち使う、掃除道具。』

柳沢 小実

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「この家には、日本語(のパッケージの製品)
がないね」。冬に友人が泊まりにきて、
水まわりを覗いてこう言いました。

たしかに、そうかもしれません。
私は香りの強い洗剤が苦手なために
自然派の製品を使っていて、
言われてみれば、自然派の製品はパッケージ
デザインもかなりあっさりしています。

対して、日本語がどーんと書かれたものは、
言葉の意味がダイレクトに伝わるからか
はたまたデザインのせいか
往々にして主張が強く、
一つ置くだけで生活感が漂います。

わが家は水回りに収納がなく、
掃除道具をバケツにまとめて床置きしている
ので、洗剤類のパッケージが違ったら
印象も大きく変わることでしょう。

そして、バケツに入れている
スポンジやブラシなどの道具類は、
「手に収まりのいい大きさ・形状」
「汚なくなりにくい素材」
「泡立ちがいい」
「きちんと落ちる」
といった点を重視して選んでいます。

デザインだけで使いにくい物はダメだし、
使い勝手はいいけれど、デザインが……
という物もできれば家に置きたくない。

解剖学者の養老孟司さんも、
“機能と構造(かたち)を分けて考えることが
間違いで、機能と構造は同じものの
別な見方に過ぎないのではないか”
という趣旨の発言をされていますが、
本当にそうだなと実感すること
しばしばです。

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吸水性があり、乾きも早いキッチンワイプ。
まだ日本に入ってくる前に、
北欧のスーパーで見つけて以来のおつき合い。
シンクのそばで台布巾として使い、
夜はクリップに挟んで干しておきます。

私は家事の中で掃除があまり好きではなく、
そういった、得意でないことに関しては
「自分が苦手・おっくうだと感じるポイントを、
ひとつずつなくす」ようにしています。

たとえば、掃除でいちばん苦手なのは
汚れた雑巾を洗うこと。
洗ったあとに、どこにどう干すのか、
その干してある姿がキレイじゃないなぁ…
と考えると、どうしても気分が乗りません。

そのため、古いタオルやTシャツを切って、
ちいさな使い捨て雑巾を作ってあります。
あちこちごしごし拭いて、
真っ黒になったら、「ごくろうさま」と
ゴミ箱にポイ。
使い切ったという気持ち良さもあり、
精神衛生上とてもいいのです。

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また、思い立ったときにすぐかけられる
業務用の掃除機も必需品。
ほうきと併用して使っています。

掃除は、してもまたすぐにホコリがうっすら。
永遠に続く追いかけっこのようなもの。
手に取りたくなる道具とともに、
軽やかに乗りきっています。

 

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