【特集|フィットする暮らしのつくり方】第2話:すっきりの秘密は、モノを買うときのルール。
編集スタッフ 田中
12月22日から四日間で
フィットする暮らしのつくり方vol.6
編集者・ライターの加藤郷子さん宅を
訪ねています。
加藤さんちの、暮らしの大原則。
加藤さんのお部屋を眺めていると
古道具や日本の器や家具、IKEAの本棚など
いろんなテイストが混ざっています。
それなのに、どうしてすっきりとして
気持ちのいい空間を保てるのだろう、、と
疑問でしたが、そこにはこんな暮らしの
ルールがありました。
[1] 用途を思いつかなければ、買わない
[2] 採寸してから買い物にいく
[3] フックを取り付ける前のテスト期間
今日はこんな暮らしのルールに沿って
お部屋にあるものを見ていきます。
「え?これをこんなふうに使うの?」
「どこで探してきたのかな?」
などと面白いアイテムも多かったですよ。
[1]用途が思いつかなければ、買わない。
ソファーテーブルは、元茶筒。
・茶筒/西荻窪の古道具屋
テレビ前のソファーテーブルは、
古道具屋さんで見つけた茶筒。
大きめで存在感のあるものですが
買う時に使い道は決まっていたのだそう。
加藤:
「元々ソファーの前に置く机を
探していたところだったので、
購入したんですよ。
どんなに気に入っても、
用途が思いつかなければ買わない、
これをなるべく守っています。」
味のある素材感が、アクセントに
なっていますよね。
茶筒のなかには、普段使わない
かばんなどがざっくり収納されて
いて、機能も果たしていました!
キッチンで大活躍の、
元医療用ステンレスプレート。
・医療用ステンレスプレート/D&Department
これは、使い方に最も驚いたもの。
医療の現場で消毒材やピンセットを
置いたりするのに使うプレートです。
揚げ物料理をするときに
卵を溶いたもの、パン粉、などを
たくさんのボウルをいれる代わりに
これを使っているのだそう。
聞いてから「便利!」と気づきましたが
新品で購入するときに、キッチンで使おうと
決まっていたというから驚きでした。
ときには、こんなふうに
コンロのそばでトングやお玉を置くのにも
活躍してくれるそうですよ。
元はブレッドケースのカトラリー入れ
木製のものが多い中、テーブルで異彩を
放っていたのはステンレスの半円状のケース。
中を開けると、カトラリーや調味料が
収まっていました。
カトラリーケースに変身させてしまう
のが、工夫された使い方だ!と
思ったのですが、、
加藤:
「もともとはブレッドケースとして
パンやお菓子をいれていましたよ。
でも途中で使い方を変えることも
よくあります。」
使い方を柔軟に変えることで、
たくさん活躍してもらい、
モノを循環させるのも省スペースに
つながりそうです。
・ステンレスケース/IKEA
どんなに気に入っても、用途が
思いつかなければ買わない。
狭いスペースを有効に使うために
守りたいルールですね。
[2]採寸してから買い物へいく。
箱使いで整頓されたワークスペース
加藤さんのワークスペースは、
キッチンの隣にある約3畳のスペース。
IKEAの本棚と作り付けの机、棚が
整然と並び、すっきりしていました。
そのなかに並ぶ無印良品やIKEA、
古道具などの小箱や紙箱など。
箱が並ぶ様子が、目にも楽しい場所でした。
下の写真、ラベルはご自分で作ったそう。
小さなものって場所を決めておくと
本当に便利なんですよね。
頭で憶えているとはいえ、
ラベルがついているだけで探す手間が
ないので気持ちが楽になります。
この箱たち、あまりに多種多様なので、
集まってきた箱をうまく組み合わせて
いるのかと思いきや、ここにも
暮らしのルールがありました。
加藤:
「箱を置く場所の採寸は、
買う前に必ずしていますよ。
あと、中にいれたいものと
箱のサイズが合うかどうかも
必ず計っています。」
置く場所にすっきりと収まっても
中に入れるもののサイズが合わないと
なんとも残念な気持ちになりますよね。
「採寸は基本です!」と
仰る意味がよく分かりました。
[3]フックを取り付ける前のテスト期間。
壁面を生かす「フック」たち
加藤さん宅で一番目にとまったものは
無数の「フック」たちでした。
フックは壁面を生かすのに、便利な
道具ですよね。でもたくさん取り付けても
あまり使い勝手がよくなければ、
意味がありません。
そこで加藤さんは、テストしてから
本格的に取り付けているそう。
両面テープのもので取り付け、
数週間そこにつり下げて、使い勝手を
確かめていました。
昨日少しご紹介したサニタリーでも
そのルールが生かされていました。
このブラシのフック、実はテスト中
だったそう。
このあと、お気に入りの形でサイズの
合うフックを探して取り付けたそうです。
青山のオルネ・ド・フォイユや
ネット通販、またDIY店や古道具店を見て
“自分好み”を探していらっしゃいました。
加藤さんちの暮らしのルールを知り、
このすっきり空間に
納得がいった2日目でした。
明日は、たくさん発見した
小さな工夫に注目しましたよ。
どうぞお楽しみに。
もくじ
加藤さんが関わった本の一部はこちら。
パリで「うちごはん」そして、おいしいおみやげ―暮らすように過ごす旅レシピ 重信 初江 soci´et´e bonne 小学館 2008-03 |
インテリアと暮らしが変わる!もの選びのルール 成美堂出版編集部 成美堂出版 2012-10-12 |
北欧テイストのリノベーション 加藤郷子 パイインターナショナル 2014-03-12 |
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