【特集|バイヤー加藤のお宅訪問!】第3話:自分らしさが詰まったキッチン

編集スタッフ 二本柳

katohouse_3_DSC2070聞き手・文 スタッフ二本柳、写真 松元絵里子

4日間の連載で当店バイヤーの加藤宅に訪問し、暮らしの様子をはじめ、加藤自身のモノ選びの視点などについてじっくりとお届けしています。


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キッチン編:自分らしい空間のキッチン

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3日目の本日はキッチンの風景をお送りします。

料理道具が集まるキッチン。ここは、家のなかでも特にモノが増えてしまう場所だと思いませんか?

手にしやすい値段でかわいいデザインが多いキッチンアイテムは、加藤もお財布の紐がゆるんでしまう類だそうです。

そのせいか、全体的にすっきりとした彼女のお家の中で、ここキッチンが1番にぎやかな印象を受けました。

そしてそこにある道具たちは、加藤なりに試行錯誤をしながら並べられ、収納されていたんです。

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二本柳:
「細々としたキッチングッズも、こうして吊るすとインテリアの一部になりますね!道具たちが喜んでるみたいに見えます」

加藤:
「表に出てるものは毎日使うスタメン選手だけなのですが、それでも数が多くなってしまって。だから収納法は雑誌とか色々な情報を真似しているんです」

キッチンが特集されている雑誌などは、素通りできないという加藤。紹介されている収納術はすぐに取り入れてみるそうです。

katohouse_3_DSC_0130撮影:クラシコムスタッフ

例えば上の写真にあるシンク下の収納。

これは当店の特集にも登場いただいた本多さおりさんのファイルボックスを使った収納方法を取り入れたのだそう。

また、次々に買い足してしまうスパイス類は、ひとつのトレーにまとめるだけでしっかりと整頓されている印象に。

旅先で買ってきたというお気に入りのマグカップは、ツールスタンドとして活用されていました。

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加藤:
「キッチンはしょっちゅう物の配置を変えています。雑誌を真似しては『ちがうかな?』と思ってまた動かして、真似しては変えて…の繰り返し。そんな時間が楽しいんですよね」

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愛用品がかわいくまとまっていたキッチンも、まだ色々と試行錯誤している過程のようです。

リビングのように大掛かりでなく、比較的手軽に模様替えができるキッチンは、「自分らしさ」が1番タイムリーに出る場所かもしれませんね。

ガラスケトルは初めてバイイングした商品なんです。

先月から当店でも販売を開始したメデルコ社のガラスケトル。実は、加藤が主体となってバイイングした記念すべき初商品でした。

(大変ありがたいことに沢山のご注文をいただき、現在品切れとなっております。2015年3月頃に再入荷を予定しております。)

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二本柳:
「初めてのセレクト商品。どのようにして見つけたのか?お客様にどんな想いを共有したかったのか?色々と聞いてみたかったんです!」

「それなら、ちょっとお茶でも飲みながら…」と、早速ガラスケトルで沸かしたお湯でお茶を淹れてくれました。

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加藤:
「実は、この商品自体はずっと前から知っていて。ガラスのケトルっておしゃれだな〜!とその時からすでに惹き付けられていました。

でも何せ昔のものだし、もう無いのだろうな…と思いながらも諦めきれずに探していたら、取引先が見つかったんです!」

その後すぐに店長へお願いして商品を取り寄せ、実際に愛用してみたのだそうです。

kstohouse_3_kettle撮影:クラシコムスタッフ

お湯を沸かすという行為自体は本当に何気ないことですが、ガラスケトルを実際に愛用してみて、そんな何でもないようなことが楽しく感じたのだとか。

これならお客様にも、毎日のように繰り返す「お湯を沸かす」という時間を少しでもワクワクするものにしてもらえるでは!と思ったそうです。

遠回りした経験。

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広告代理店での営業を経てクラシコムへ入社してきた加藤。

多くの人が仕事や人生観について悩んだり迷ったりする時間を経てきているのだと思います。加藤もそのうちの一人で、「今後どうしていきたいか悩んだ時期があった」と話してくれたことがありました。

今日はここで、彼女自身が仕事面ではどんな道を歩んできたのかをちょっとだけ紹介します。

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加藤:
「今のままでいいのかな?と、どこかモヤモヤを感じていた日々がつづいて」

前職の仕事は充実してやりがいを感じていたから、当時の加藤はモヤモヤの原因がよくわからなかったそう。

でも、いま思い返してみると「一人暮らしのなかで暮らしまわりのモノやコトに触れることをもっと深掘りたいと感じ始めていたから」といいます。

そのことに少しずつ気づき始めた頃の迷いを象徴するものがチェストの中に詰まっていました。

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加藤:
「暮らしを心地よくするものに関わることを、作ったりやってみたいなあと思った時期がありました。でも自分には特にスキルがなかったから、教室に通ったり資格をとったり・・・」

その頃、アロマをリラクゼーションとしてだけでなく作品として提案する作家さんを知ります。

katohouse_DSC2018sous le nez(スールネ)

そこで知った雑貨のような形で存在するアロマアイテムは、加藤がアロマを身近に感じられるきっかけになったのだとか。

実際にアロマのアイテムを暮らしに取り入れることで、気持ちがリラックスしたり日々の励みになっていたこともあり、加藤もアロマの資格を取得。

その他にも神戸まで絵本教室に通い、webデザインの教室に通い、飲食店を経営するためのレストラン学を学んだことまであったそうです。

katohouse_3_DSC_0157撮影:クラシコムスタッフ

そこに共通するのが「ここに来たら何か暮らしを楽しくする要素があるんじゃないか、と思ってもらえる場を作りたい」という想いだったそう。

それを実現するための何かをつかみたくて、遠回りしながらも進んでいったといいます。

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加藤:
「資格を取ったり学校に通ったり、クラシコムに転職するまで色々チャレンジしました。でも、いまは前職での経験が一番クラシコムの仕事で役立っていると思います」

お取引先との対外的なやりとりや内部のスタッフとの関わり方はもちろん、予算や在庫の管理といった一つ一つの仕事は、これまでの社会人経験があったからこそ、いま頑張れている自分がある、と感じているそう。

これには、その周りにいた私や他のスタッフも「うんうん、そうなんだよね!」と頷き合っていました。

でもいつか、遠回りした経験で得たことがひょっこり顔を出すことがあるかもしれませんね。なんだか、わたしも楽しみになってきてしまいました。

さて、最終話の明日は加藤宅で見つけた当店アイテムにクローズアップしていきますよ。

(つづく)


もくじ



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