【子どもといっしょの片付け】ひぐま家の生活 第2話:ポイントは、声かけ・タイミング・見える化!
編集スタッフ 田中
聞き手・文 スタッフ田中、撮影 田所瑞穂
3日間の連載で「子どもといっしょの片付け術」を、人気ブログ・ひぐま家の生活を綴るひぐまあさこさんに伺っています。2日目は、子どもたちが自主的に片付けができるようになったコツを伺いました。
すぐに実行できるような簡単なポイントも多かったので、みなさんのお家での片付けのきっかけや参考にになったら嬉しいです。
もくじ
ひぐま家で実践するのは、声かけ・タイミング・見える化
共感を呼ぶ、声のかけ方
「片付け」なんてどちらかというと面倒くさいもの、つい命令口調や叱ってしまうこともあるかもしれません。そこであさこさんに、子どもに対して片付けを促すコツを聞いてみました。
あさこさん:
「子どもの共感を呼ぶ言い方を心がけています。例えば、『絵本を本棚にしまいなさい!』だと命令になってしまいますが『絵本は本棚に戻すよ〜』などと言っていました。子どもと同じ視点になり、親もいっしょに並走しているようなイメージです。
母たる仕事、常にイライラの連続だと思うので、自分の機嫌が悪いまま発信してしまいがち。だけれど、反発を生まず、子ども自身も『そうだな』と思えるような言葉遣いを意識しています」
あさこさんといろいろと考えてみました。
・『テーブルの上、片付けてよ!』ではなく…→『ごはんを食べるから、テーブルの上片付けるよ』
・『どうしてこんなに汚いの?!』ではなく…→『お布団を敷きたいのに、これじゃ敷けないね。片付けようか』
お互い気持ち良く過ごしたい、あさこさんの願いがこんなところに現れているなあと思いました。
この声かけにも含まれていますが、次は片付けのタイミングについて聞きました。
片付けのタイミングは「次のことにとりかかる前」
▲このキッチンセット、手作りだそう…!
片付けができるようになっても、やっぱり毎日おもちゃを出して遊びたい。どんな子でもそうだと思います。
ひぐま家も例外ではなく、学校や幼稚園にいっている間は静かなものの、帰ってくればおもちゃや学校の教材があふれかえると言います。では、いつ片付けているのでしょう?
あさこさん:
「我が家では夜寝る前を『リセットタイム』と称して、リビングダイニングに持ち込んだ自分のものを元の場所へ戻す時間があります。
けれど、それまでにもおやつや宿題の時間、夕飯もあります。だから『次のことにとりかかる前』に片付けをしていますよ」
おもちゃで遊んでいたけれど、おやつが出てきそうだ!となったら片付けのタイミング。宿題をしていたけれど、どうやら夕飯だ!となったら..と習慣化しているようです。
先ほどといっしょで、理由がわかるから、すんなりと身体が動くのでしょうね。そして、もうひとつ見落としがちな片付けポイントを教わりました!
ひとりで片付けるもの、親といっしょに片付けるもので分ける
この日、いつものように遊んでみてもらいました。5歳の長女・はなちゃんは、おままごとも大好き!キッチンセットで、野菜を切ったり、ぬいぐるみに食べさせたり。
そして片付けるときには、ほぼひとりで押入れにささ〜っとしまい始めます。
どうやら入れる順番も決まっているようで、お母さんであるあさこさんと「これが先ね、次はこれね」と着々といれていきます。あっという間に、きれいに押入れに収まってしまいました。
「ここは、ひとりで片付けられるスペースなんです」とあさこさん。
次に、押入れの隣のクローゼットをあけて取り出したのは、細かなビーズやシャボン玉のセットが入ったカゴでした。
あさこさん:
「このカゴに入ったものは、子どもひとりで片付けるには難しくて、子どもに管理させるのが不安なもの。口にいれてしまう恐れもあるような細かなビーズやビー玉、シャボン玉は、親といっしょに片付けるようにしているんです」
たとえ、元の場所が決まっていても、細かくてなかなかうまくいかないとイライラしてしまう…。子どもは「できない」ことが増えすぎると、ストレスがたまるんじゃないでしょうか。ひぐま家には親が助ける場面もちゃんとありました。
いっしょに片付ければキレイになる、そしてひとりで管理させるのが不安な遊び道具は、親が管理する。こうすれば互いのストレスも減るというものです!
子どもの動きは「見える化」で効果大!
だんだんと、ひぐま家の片付けの全貌がみえてきました。
声かけ、タイミング、そして親も半分助ける片付け。うまく維持できればいいのですが、そこは大人のように計画的にできないのが、子どもですよね。
ここで登場するのは「見える化」の仕組みでした。
あさこさん:
「シールを貼るお手伝い表などが、我が家の見える化作戦です。子どももシール貼りたさに、お手伝いや片付けをしてくれたりします。
上のふたりには、以前ゲーム管理表がありました。お手伝い、宿題や勉強、ゲームをマスに分けて、ゲームをやる権利を得るにはお手伝いや勉強をしないとできない、というもの。効果はてきめんでした」
今ではもうゲームもあまりしなくなったし、宿題やお手伝いも当たり前のことになっているので、表はつかっていないんだとか。
第1話で話題にでた「やるべきことをしない人は家を出ていかねばならない」というひぐま家の恐怖ルールも、きっと功を奏しているんでしょう。自分の15歳のころを省みつつ、習慣ってすごいなあと改めて思いました。
きょうは、ひぐま家での具体的な片付けルールをご紹介しました。どれもすぐに取り入れられそうでしたよね!
さて、明日は片付けがもたらす、うれしい効果のお話です。子育てについてあさこさんの思いにも触れました。
(つづく)
ひぐまさんの著書はこちら↓↓
もっと楽しく、少しだけていねいなお母さん仕事 -家事力をぐんと上げる93のヒント- (正しく暮らすシリーズ) ひぐま あさこ ワニブックス 2014-08-22 |
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