【バイヤーのコラム】服の選び方を変えて気づいた、「自分だけの定番」を見つける楽しみ。
バイヤー 山根
9月に入り、秋の服が気になる季節がやってきました。
僕もヒマさえあれば秋服を見たり探したりしている毎日です。
自分の中にある、服を選ぶときの基準のひとつが「すでに似たような服を持っていないか」。
同じようなものをもう持っているからやめよう、だってなるべく違うのを選んだほうが新鮮だし、コーディネートの幅が増えておトクじゃん。
そんな風に長いこと思っていたのですが、夏あたりからこの考えをやめてみたんです。
服選びの、新しい基準。
自分が好きって思えるもので、自分にも似合って、しかも手持ちのものとも合わせられて。
そういうものを選ぼうとすると、どうしても選択肢は狭まります。でもまあ、それでいっか、と。
好きで、似合って、使いやすい。
この基準に変えてみたら、わが家のクローゼットに似たような服がたくさん並ぶようになりました。
▲似たようなシャツたち。
今まで、どうして違った服が欲しかったのか?
振り返って考えるに、「あなたっていつもこんな感じだね」って言われるのが怖かったのかもしれないです。
「こんな感じね」って思われると、なんだか自分を見透かされる気がして、「いや自分はもっとできるよ!」「もっと可能性があるよ!」と、変な意地や焦りが出てきてしまう。
だから安心して選べるものはそこそこに、自分以外のものになれる、今までとはちょっと違うものを選んで、選択肢を広げておきたかった。そのほうが自分にとって魅力的なんだ、と思っていたようです。
でも反対の視点もあるんですね。
好きで、似合って、使いやすい。こうして選ばれたものが他の誰とも違う自分だけのチョイスになるのなら、それこそ魅力的なことじゃあないかと今では思います。
そしてこうやって選ばれたものたちが、「自分の定番」になるのでしょう。
もともと新しいものへのチャレンジは好きな僕。一方で、これからは自分の定番を深めることも楽しめそうだな、と一層お買いものへのワクワクを感じています。
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