【フライパンひとつで作る!】第3話:あさりと菜の花のオイルソースパスタ
ライター 長谷川未緒
気持ちが落ち着かないことも多い新年度の始まりは、手早くつくれておいしいレシピがありがたいですよね。
そこで、フライパンひとつで作れる「フライパンパスタ」を、料理家の若山曜子さんに教わりました。具材を軽く炒めて、パスタと水を加えて煮るだけ。15分もあれば完成の、簡単料理です。
最終回の第3話では、具材の旨味がたっぷり染み込んだ、オイルソースのパスタを紹介します。
1話 新玉ねぎとトマトソースのパスタ2話 ベーコンとそら豆のクリームパスタ
滋味豊かなあさりと
菜の花のオイルソースパスタ
材料(2人分)
・スパゲッティ…160g
・菜の花…180g(ひと束)
・あさり(砂抜きしたもの)…350g
・オリーブオイル…大さじ2
・にんにく(みじん切り)…1かけ
・赤唐辛子(小口切り)…1/2本
・塩…小さじ2/3
・水…450cc(2と1/4カップ)
・ 白ワイン(酒でもよいが、和風味に)…60cc(大さじ4)
1.にんにく、あさりを炒める
フライパンに、オリーブオイル大さじ1、にんにく、赤唐辛子を入れたら、火をつけて弱火にかける。
にんにくの香りが出たら、あさりと白ワインを加える。蓋をして、弱めの中火であさりの口が開くまで火を通す。
▲あさりは入れたままでもよいが、取り出したほうが身が硬くならない。
あさりを取り出す。
2.パスタ、菜の花、水を加えて煮る
フライパンに、半分に折ったスパゲッティ、菜の花、水、塩を加え、スパゲッティ全体がソースに浸るようにする。
▲表面が絶えずフツフツと沸騰している状態をキープ。
煮立ったら蓋をし、弱めの中火で、スパゲッティの袋に表示してある茹で時間の1分前まで煮る。
▲途中で1、2回、様子を見てスパゲッティをほぐしても。蓋を開けている時間が長いと水分が蒸発してしまうため、短時間で行う。
表示時間の1分前になったら蓋を開け、取り出しておいたあさりと、香りづけのためのオリーブオイル大さじ1を加える。強火で水分を飛ばし、火を止めて、器に盛ってできあがり。
あさりから出る出汁を吸い込んだ旨味たっぷりのパスタに、よく茹でてくたっと柔らかくなった菜の花がしっかりとなじんで、バランスのいいひと皿に。
若山さん:
「最後に強火で余分な水分を飛ばし、煮詰め過ぎないようにすることで、パスタの表面がさらっと仕上がります。
塩分量はあさりの味にもよるので、加減してください。あさりだけでもいいですし、菜の花の代わりにブロッコリーを加えるのもいいですよ」
フライパンひとつで具材を炒めて、ソースを作り、パスタを茹で上げるフライパンパスタ。具材の旨みがパスタに染み込みやすいので、誰でもおいしく作れますし、簡単・時短、洗い物が少ないのもうれしいですね。
若山さん:
「我が家では、ツナ缶や鯖缶を使ったり、練りゴマで担々麺風にしたりと、いろいろと楽しんでいます。アレンジもしやすいので、ぜひレパートリーに加えてくださいね」
(おわり)
【写真】馬場わかな
もくじ
若山曜子
東京外国語大学フランス語学科卒業後、パリへ留学。ル・コルドン・ブルーパリ、エコール・フェランディを経て、パティシエ、グラシエ、ショコラティエ、コンフィズールのフランス国家資格(C.A.P)を取得。パリのパティスリーやレストランで経験を積み帰国。現在は書籍や雑誌、テレビ、企業のお仕事のほか、自由が丘付近の自宅で少人数制のお菓子と料理の教室を主宰。『フライパンパスタ』(主婦と生活社)ほか著書多数。https://tavechao.com/index.html
ライター 長谷川未緒
東京外国語大学卒。出版社勤務を経て、フリーランスに。おもに、暮らしまわりの雑誌、書籍のほか、児童書の編集・執筆を手がける。リトルプレス[UCAUCA]の編集も。ともに暮らす2匹の猫のおなかに、もふっと顔をうずめるのが好き。
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