【フライパンひとつで作る!】第1話:新玉ねぎとトマトソースのパスタ
ライター 長谷川未緒
気持ちが落ち着かないことも多い新年度の始まりは、手早くつくれておいしいレシピがありがたいですよね。
そこで、フライパンひとつで作れる「フライパンパスタ」を、料理家の若山曜子さんに教わりました。具材を軽く炒めて、パスタと水を加えて煮るだけ。15分もあれば完成の、簡単料理です。
パスタを茹でるために大量のお湯を沸かす必要もありませんし、重たい鍋を持って湯切りする手間も不要。誰でも手軽においしく作れます。
玉ねぎの甘さとトマトの酸味がマッチ。
新玉ねぎとトマトソースのパスタ
材料(2人分)
・スパゲッティ…160g
・新玉ねぎ(薄切り)…1個
・トマト缶(カットタイプ)…200g
・ハーブ(あればレモンタイム、バジルなど)…適量
・オリーブオイル…小さじ1
・にんにく(つぶす)…1かけ
・水…300cc
・塩…小さじ1
・唐辛子(小口切り)…1/2本
・バター…大さじ1
1.材料を炒める
▲にんにくはオイルに香りづけしたあと、取り除いても。
フライパンに、オリーブオイル、にんにく、唐辛子を入れたら、火をつけて弱火にかける。
▲塩を加えると、脱水作用で玉ねぎが早くしんなりする。
にんにくの香りが出たら、新玉ねぎを加え、弱めの中火で炒める。全体に油が回ったら塩を加え、1分ほど炒める。
2.パスタ、トマト缶、水を加えて煮る
フライパンに、半分に折ったスパゲッティ、トマト缶、水を加え、スパゲッティ全体がソースに浸るようにする。
▲表面が絶えずフツフツと沸騰している状態をキープ。
煮立ったら蓋をし、弱めの中火で、スパゲッティの袋に表示してある茹で時間の1分前まで煮る。
▲途中で1、2回、様子を見てスパゲッティをほぐしても。蓋を開けている時間が長いと水分が蒸発してしまうため、短時間で行う。
表示時間の1分前になったら蓋を開け、水分がほとんど残っていなかったら水を少し足し、多ければ強火で水分を飛ばしながら、とろみがつくまでスパゲッティを煮詰める。
火を止めてバターを加え、器に盛り、ハーブを飾ってできあがり。
トマトソースのコクのある酸味と、新玉ねぎのやさしい甘さがパスタにしっかりと絡み、簡単なのに本格的なおいしさです。
最初からソースで煮ていくので、乳化のタイミングをはからなくてもいいのもうれしいポイント。
若山さん:
「もし味が薄いと感じたら、煮詰めるときにトマト缶を50gほど加えても。最初から入れてしまうと、パスタがやわらかくならず芯が残ってしまうので、要注意です。
新玉ねぎの代わりに普通の玉ねぎでもいいですし、ソーセージを加えてボリュームを出したり、モッツァレラチーズなどをトッピングしてもいいですよ」
今回、フライパンは、直径28cmのものを使いました。底面積が広めで、深さがあるタイプがおすすめです。
表示時間の1分前まで煮たときに、どのくらい水分が残っているかは、火加減や、フライパンの材質・底面積などで変わります。1、2回作れば、コツが掴めます。
続く第2話では、ベーコンとそら豆のクリームパスタを教えていただきます。
(つづく)
【写真】馬場わかな
もくじ
若山曜子
東京外国語大学フランス語学科卒業後、パリへ留学。ル・コルドン・ブルーパリ、エコール・フェランディを経て、パティシエ、グラシエ、ショコラティエ、コンフィズールのフランス国家資格(C.A.P)を取得。パリのパティスリーやレストランで経験を積み帰国。現在は書籍や雑誌、テレビ、企業のお仕事のほか、自由が丘付近の自宅で少人数制のお菓子と料理の教室を主宰。『フライパンパスタ』(主婦と生活社)ほか著書多数。https://tavechao.com/index.html
ライター 長谷川未緒
東京外国語大学卒。出版社勤務を経て、フリーランスに。おもに、暮らしまわりの雑誌、書籍のほか、児童書の編集・執筆を手がける。リトルプレス[UCAUCA]の編集も。ともに暮らす2匹の猫のおなかに、もふっと顔をうずめるのが好き。
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