【夏こそ挽き肉料理】第2話:挽き肉をぎゅっと握るだけ。パプリカと合い挽き肉のトマト煮込み
ライター 吉田彩乃
真夏でも食欲をそそる挽き肉料理のレシピを、料理家の堤人美さんに教えていただきました。
パワーをみなぎらせるにはもってこいのお肉。挽き肉であれば、ステーキなどのガツンとした肉料理に比べて暑い時にも食べやすいはずです。一口、二口と食べるうちにたちまち心もお腹も満たされて、元気になってくるでしょう。
2品目は、パプリカと合い挽き肉のトマト煮込みです。華やかな見た目でありながら、作り方はとっても簡単。練った挽き肉を片手で握りながら、ポンポンとフライパンに入れながら作るので、時間も短く、洗い物も少なく作れるのが魅力です!
時間のない日でもササッと作れます!
パプリカと合い挽き肉のトマト煮込み
材料(2〜3人分)
合い挽き肉…200g
赤パプリカ…1個
トマト…2個(400g)
【A】
玉ねぎ…1/4個(みじん切り)
パン粉…大さじ3
牛乳…大さじ1+1/2
塩…小さじ1/4
こしょう…適量
にんにく…1かけ(つぶす)
オリーブ油…小さじ2
塩…小さじ1/3+少々
赤ワインビネガー…大さじ1 (酢、黒酢で代用できます)
パプリカパウダー…小さじ1/2 (※あればでOK)
【準備】
・パプリカは3㎝長さの細切りにする
・トマトはざく切りにする
作り方
①合い挽き肉とAを大きめのボールに入れ、よく練り混ぜて空気をぬく。
②フライパンにオリーブ油、にんにくを入れ、弱火で温めながら香りを出し、①を片手で握りながら軽くまとめて、そのままフライパンに入れていく。
▲きっちり丁寧に丸めなくてもOK! 食べやすい大きさに片手で軽くぎゅっと丸めます。
▲片手でまとめた肉をそのままフライパンへぽん、と置いていきます。
▲焼き色が付いたらひっくり返します。
③フライパンの片側半分に肉を寄せ、その反対側にパプリカとトマトを加え、中火で2分炒める。
④水100cⅽを加えて煮たったら弱めの中火で10分ほど煮込む。
▲トマトの皮がはじけてくる頃が、水を入れるタイミング。蓋をしないまま煮込みます。
⑤煮詰まってきたらビネガー、パプリカパウダーを加え、ひと煮立ちさせて完成。
堤さん:
「作っている途中で肉の塊が煮崩れても大丈夫。それくらいの心構えでいると、気持ちの負担も減ってラクですよね。それに、少し崩れているくらいの方がソースとよくからんでもっとおいしくなります。
パプリカパウダーはなしで作ってもかまいません。入れるとポルトガル料理風の異国情緒を感じる味わいに仕上がります」
練ったお肉を利き手で握りながら、反対の手ではボールを抱えたり、フライパンの取っ手を持ったりすることで、同時進行でさまざまなことが行るのがこのレシピの良いところ。
肉に触れるのは片手だけなので、衛生管理もしやすいのもポイントです。
また、赤ワインビネガーを加えることで味に深みが増します。
お好みで肉の塊を大きくすれば、挽き肉料理でありながらもゴロゴロとしたジューシーな肉感を楽しむこともできます。
【写真】上原朋也
もくじ
京都生まれ。料理研究家のアシスタントを経て、独立。材料はシンプルで、作りやすくて手軽なレシピが人気。主な著書に『ごちそう! いつも使い ! ストック! なんでも自在! 挽き肉料理』(グラフィック社)、『野菜はあたためて食べる!』(新星出版社)などがある。Instagram: @hitotsutsu
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