【おとなの学び】第3話:語学から茶道、テレビの教養番組まで。スタッフの「学び」事情あれこれ

ライター 嶌陽子

大人になってから習い事や勉強をしている人に、その醍醐味や続けるコツを聞いている特集。最終話の今回は、当店のスタッフの学び事情をご紹介します。

第1話をよむ

第2話をよむ

学んでいる内容も方法も。「こんなツールがあったんだ」「こんな工夫ができたら良さそう」など、参考になりそうなヒントもいっぱいですよ。

 


月に一度通っている「茶道」
普段の所作も意識するように

(編集スタッフ 一瀬)


ー学んでいることと、学び始めた「きっかけ」を教えてください。

一瀬:
「前の職場の先輩に誘われたのがきっかけで、数ヶ月前からお稽古を受けています。

学生の頃に少しだけお茶を学ぶ機会があり、親しみを持っていたので、チャレンジしてみよう!と思ったんです」

ーいつ、どんな風に学んでいますか?

一瀬:
「月に一回、土日のどちらか、お茶の先生のご自宅に伺い、3〜4時間ほどのお稽古を受けています。

お稽古を受ける頻度を先生と事前に相談できたので、無理なく続けられそうな月1回の頻度に調整してもらいました。

本当はもう少し頻度を高めれば、習ったことを忘れにくいし、上達も早いのだと思いますが、前向きに、楽しく取り組み続けられることを優先してお稽古のペースを決めました」

▲扇子はお世話になっている人からの贈り物。「大切に使いたいという気持ちが高まります」

ー学ぶことの楽しさは? 気持ちや暮らしにどんな変化がありましたか?

一瀬:
「お茶にまつわる映画や本が気になったりと、習い事をきっかけに自分の関心の幅が少し広がってきたのを感じています。

また、お稽古を受けるたびに、先生の美しい立ち居振る舞いにハッとさせられることばかり。先生と同じようにいかなくとも、私も美しい所作を身につけてみたいという、仕事以外にも モチベーションが 新しく生まれたのが嬉しいですね。

お稽古の時間は毎回あっという間。一つのことに集中する時間を持てることがよいリフレッシュになっているのかなと思います」

 


「骨格診断」「パーソナルカラー」「韓国語」
できる時に、できることを

(商品プランナー 緑川)


ー学んでいることと、学び始めた「きっかけ」を教えてください。

緑川:
「骨格診断とパーソナルカラー診断を独学で勉強しています。きっかけは、自分自身が診断を受けに行ったこと。毎日のメイクやファッションの参考になるし、仕事で洋服の企画もしているので、そこにも生かせるかなと思いました。

もうひとつは、K-POPにハマって半年ほど前から勉強している韓国語。良い歌詞のものが多いので、直接言葉を理解してリアルに感動できたりするといいなと思ったからです」

ーいつ、どんな風に学んでいますか?

緑川:
「勉強時間は日によるのですが、1日30分〜1時間程度。この時間にこれをやる!と決めてしまうと、できなかった時に残念な気持ちになるので、できる時にできることをする、ちょっとでもできたら自分を褒めるようにしています」

▲韓国語も独学で勉強中。よく聞くのはYouTubeの「ちょっと楽しくなる韓国語Joo(ジュー)」。「面白くわかりやすいです!」

緑川:
「朝早く起きられて余裕がある時は、朝食前にパーソナルカラー診断、骨格診断の本を読んで勉強することが多いです。

お昼休みなど、すき間の時間ができたときは、スマホアプリ『Duolingo』で韓国語の勉強を。1レッスン5分程度で終わるので、電車での移動時間などでもすることが多いです。

夜はご飯を作りながら、YouTubeで韓国語の動画を流しています。集中はできないので、ファッション系、メイク系の解説動画や、韓国語のフレーズをひたすら聞き流しています」

▲とうもろこしひげ茶は「韓国熱が高まるので勉強のお供に」。リップクリームは韓国で販売しているものを取り寄せて使用中。「パッケージも可愛いし、フルーツの香りでモチベーションアップ!」

−学ぶことの楽しさは? 気持ちや暮らしにどんな変化がありましたか?

緑川:
「骨格診断とパーソナルカラーを学んで自分に似合うものを知ったおかげで、以前よりも、ネット通販でのお買い物も迷いや失敗がなくなったように思います。純粋にお買い物が楽しめるようになりました。

韓国語は、勉強を続けるうちに好きなアーティストが発信する歌詞やSNSでのメッセージが少し分かるようになって、ぐっと身近に感じることができたんです。

韓国熱がどんどん高まって、韓国コスメや韓国料理などにもどんどん興味を持つように。そんな話を友人と共有している時が楽しいんですよね」

 


「テレビの教養番組」で勉強
暮らしに余白ができる気がします


(編集スタッフ 石川)


ー何を、どんな風に学んでいますか?

石川:
「時間がある時に、NHKの『100分de名著』を見ています。さまざま人が古今東西の名著を分かりやすく紹介してくれる番組。公式テキストを読みつつ、関連文献も読む、ということを時々しています。

番組は夕食中や食後に録画やオンデマンド配信で見て、公式テキストや関連書籍は平日の仕事帰りや休日の午後にカフェに行って読むようにしています。

そういう日は家事はお休み。食事も駅前で何か買ってきたり、カフェで済ませてしまうんです。よくあることじゃないからいいかな、と思うことにしてます」

石川:
「義務にせず、日時も決めず、時間ができてふと思い立った時にだけやればいいというスタンス。そのほうがかえって習慣にしやすくなっているかもしれません。

続けるコツは、自分が家の中で目につくところにテキストや本を積み上げておくこと。そうすることで、存在を忘れないようにしています」

▲絶対的に信頼しているというぺんてるの「グラフペンシル」。「小学校高学年から使っていて、持つと勉強するぞ!という気分に。手が疲れにくいんです」

ー学ぶことの楽しさは? 気持ちや暮らしにどんな変化がありましたか?

石川:
「学んでいることは、直接的には日々の生活や仕事の役に立たないかもしれないですが、新たな知識を得たり考えたりすることで、 “役にたつかどうか” という価値観や判断から自由に解放されて、伸び伸びした気持ちになれる気がします。暮らしの中に余白ができるというか。

20代の頃よりも自分が『前に進んでいる』と感じられる場面が少なくなっていく中で、仕事でも家事でもない世界で『自分が昨日よりも、米粒1ミリ分でも成長している』と思えるのが、 “学び” の持つ希望や嬉しさなのかなと思っています」

 


 “ながら” で勉強している「スペイン語」
変身願望を叶えてくれます

(編集スタッフ 二本柳)


ー何を、どんな風に学んでいますか?

二本柳:
「数ヶ月前からスペイン語の勉強を再開しました。スペインには学生時代に1年留学したこともありますが、しばらく遠ざかっていたんです。

まとまって机に向かう時間を確保するのは難しいですが、スペイン語はある程度の基礎が身についているおかげもあり、耳で聴きながら、の “ながら” で学ぶことができています。

一番好きなのは、台所仕事をしている時間。料理や片付けをしながらスペイン語を聴いていると、気持ちがスッと軽やかになるんです。YouTubeの現地のvlogなんかも良い教材ですよ」

二本柳:
「ボキャブラリーだけは “ながら” では進歩がなく、単語帳を使ってコツコツと学ぶしかありません。本当は夜、家族が寝た後に勉強したいのですが、エネルギーが残っていないことがほとんどなので、休日、夫が子どもと遊んでいる間に喫茶店に単語帳を持っていき、ペラペラと読む程度。

いずれはオンライン会話やスペイン語の検定試験などにもチャレンジしたいのですが、今それをしたらプレッシャーを感じて嫌になってしまいそう。今はとにかくスペイン語に触れていること自体を楽しんでいます。こういうマイペースな学びとの付き合いも、大人ならではですよね」

ー学ぶことの楽しさは? 気持ちや暮らしにどんな変化がありましたか?

二本柳:
「語学って、その地域の文化とか人々の気質みたいなものを表すと思っていて。話す言葉を変えるだけで性格って不思議と変わる気がします。子どもが生まれてから、育児はなんだか自信を持てないことばかり。くよくよすることが増えました。そんな自分を “変身させたい” という思いがあったんだと思います。

スペイン語を聴いたり口ずさんだりしているだけでどこか気持ちが明るくなるし、『もうちょっと、こう、カラッと行こうよ!』みたいなラテンな?気分で過ごせるから、スイッチの切り替えとしても今の自分にとっては欠かせない、良い時間になっています」

***

3話にわたって、「大人の学び」事情をお届けしました。

一緒に学ぶうちに親しくなった仲間ができたり、1年に1度ほどのゆるやかさで学んだり、家事をしながら独学で勉強したり……。形や頻度はさまざまだけれど、共通していたのは、無理せずに楽しめる方法を自分自身で工夫しながら生み出していたこと。時間がない分、知恵や経験がある大人ならではの学び方なのかもしれません。

もうひとつ印象的だったのは、学んでいることについて語ってくれた方たちの生き生きとした顔。昨日まで知らなかったことを知り、新しい自分に出会う。そうした “学ぶことの純粋な喜び” のようなものに触れた気がしました。

いくつになっても、学ぶことは楽しい。そう教えてもらった今、いろいろなことに挑戦してみたい気持ちが高まっています。

 

【写真】川村恵理(13枚目)


もくじ

 


感想を送る

本日の編集部recommends!

あの人の日用品選び
デザインの良さも、手肌へのやさしさも。デザイナー板井亜沙美さんが使い続けたい「泡ハンドソープ」[SPONSORED]

春夏のファッションアイテム一覧はこちら!
さらりと羽織れる軽やかアウターや、花柄スカートなど、今から初夏に向けて楽しめる新作アイテムが入荷中です♩

今から頼れるUV対策アイテム
人気のリネンハットや、肌にやさしいUVミルクなどが入荷中!連休のお出かけにもおすすめですよ。

【動画】しあわせな朝食ダイアリー
朝日の差し込むダイニングが好き。 夫婦一緒に準備して家族みんなで食べる朝ごはん(小林夕里子さん・真子拓也さん)

CULTUREカテゴリの最新一覧

公式SNS
  • 読みものの画像
  • 最新記事の画像
  • 特集一覧の画像
  • コラム一覧の画像
  • お買いものの画像
  • 新入荷・再入荷の画像
  • ギフトの画像
  • 在庫限りの画像
  • 送料無料の画像
  • 横ラインの画像
  • ファッションの画像
  • ファッション小物の画像
  • インテリアの画像
  • 食器・カトラリーの画像
  • キッチンの画像
  • 生活日用品の画像
  • かご・収納の画像
  • コスメの画像
  • ステーショナリーの画像
  • キッズの画像
  • その他の画像
  • お問合せの画像
  • 配送料金の画像