【一皿よくばりレシピ】02:こねるのも成形も、ポリ袋で。野菜がたっぷり食べられる「大きな蒸し焼きハンバーグ」
編集スタッフ 吉野
ごはんのおいしい季節。
いろんなおかずと一緒にごはんを楽しみたいけれど、毎日あれこれ作るのは大変です。調理器具ひとつで、主菜も副菜もいっぺんに作れたら、お腹も心も満たせる食事の助けになりそう。
そこでこの特集では、メインとなるお魚やお肉などと一緒に、お野菜もしっかり摂れる一品を、お米料理研究家・しらい のりこさんに教えていただきました。
第2話では、「大きな蒸し焼きハンバーグ」のレシピをご紹介します。お肉をこねるのも成形するのもポリ袋の中でできるので、手が汚れにくく、洗いものの手間も省けるのがうれしいポイントです◎
しょうが香るお肉が、じゅんわり。
ポリ袋で作れる「大きな蒸し焼きハンバーグ」
材料(2人分)
◎肉だね
豚ひき肉…200g
絹豆腐…1/2丁(200g)
ザーサイ…30g
しょうがすりおろし…大さじ1
片栗粉…大さじ2
塩…小さじ1/3
白菜…4枚(300g)
長ねぎ…1/2本
糸唐辛子…適量
ごま油…大さじ1
水…3/4カップ
※豆腐は木綿でもOKです
※糸唐辛子はなくてもおいしく召し上がれます
作り方
1. 材料を切る。豆腐は水切りをしておく。
▲長ねぎは水にさらして辛みを抜きます
ザーサイは細切りにする。白菜は太めの細切りにする。
長ネギは薄切りにして、水にさらす。
しらいさん:
「料理は材料の大きさが揃っているときれいに見えます。
白菜はまずざっくり横に5cm幅に切り、その後繊維に沿って1cm幅に切ると、大きさを揃えやすいですよ」
2. ポリ袋に肉だねの材料を入れて混ぜる
まず肉と塩を混ぜ合わせ、ややねっとりしてきたところで、後の材料を入れていく。
しらいさん:
「まずは塩のみを入れてこねることで、お肉が結着しやすくなります。後の材料は全て一緒に入れて大丈夫です」
▲前日に仕込んで、冷蔵庫に入れておけば時短にもなります。洗いものが少ないのもうれしいポイント
3. 深めのフライパンや鍋にごま油を入れ、白菜をのせてその上に肉だねを広げる
しらいさん:
「白菜は芯を下の方にして、敷き詰めるようにのせてください。
肉だねは平たく丸くなるように。ポリ袋の上から成形すると、手が汚れにくいですよ」
4. 水を入れ、中火で蓋をして12分蒸し焼きにする
▲お水は白菜の隙間から入れるとやりやすいです◎
しらいさん:
「蓋をするときは、少し空気の抜け道を作ってあげてくださいね」
5. 火を消し、蓋をしたまま5分置いたら、器に盛る
6. ごま油をまわしかけ、長ねぎと唐辛子をのせて完成
しらいさん:
「大きなハンバーグは、みんなで取り分けながら食べられる楽しさもあっておすすめです。白菜のほかにも、春はキャベツで作るのもいいですね。
肉だねには、しらすや鰹節、アンチョビを入れるとうまみがアップしますよ」
***
お豆腐がたっぷり入っているので、お肉の柔らかさが口の中でじゅんわり広がります。優しく香るしょうがも、おいしさの秘密です。
次回は、具材のおいしさがぎゅっと詰まった、卵焼きの甘酢あんかけをご紹介します。どうぞお楽しみに。
【写真】上原 朋也
もくじ
しらい のりこ
お米料理研究家。夫、ジュンイチ氏と二人でごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として活動中。美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案でTV、雑誌などのメディアを中心に活動中。著書に『しらいのりこの絶品!ご飯のおとも101』(NHK出版)『ごきげんな晩酌 家呑みが楽しくなる日本酒のおつまみ65』(山と渓谷社)など。HP:https://gohandoumei.com/
Instagram,X:@shirainoriko
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